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公開番号
2025108368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024215269
出願日
2024-12-10
発明の名称
タービン排気部に配置された流れ制御ベーンを使用したタービン排気部の回転失速の緩和
出願人
ジーイー・ベルノバ・テクノロジー・ゲーエムベーハー
,
GE Vernova Technology GmbH
代理人
個人
,
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
F02C
7/00 20060101AFI20250715BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】内側流れ制御ベーンによるタービン排気部の回転失速を緩和する。
【解決手段】システム11は、タービン排気部を含み、前記タービン排気部は、排気流路90、前記排気流路90に沿って半径方向に配置された内側排気壁56、前記排気流路90に沿って前記内側排気壁56の半径方向外側に配置された外側排気壁、および第1の端部396と第2の端部402との間に延在する流れ制御ベーン390を有する。前記第1の端部396および前記第2の端部402は、互いに円周方向にオフセットしている。前記流れ制御ベーン390は、前記外側排気壁に沿う格納位置と、前記外側排気壁から前記内側排気壁56に向かって延在する伸長位置との間で動くように構成されている。前記流れ制御ベーン390が前記伸長位置に配置される場合、前記第2の端部402は、前記第1の端部396から半径方向内側に配置される。
【選択図】図18
特許請求の範囲
【請求項1】
システム(11)であって、
タービン排気部(24)を含み、前記タービン排気部(24)は、
排気流路(90)、
前記排気流路(90)に沿って半径方向に配置された内側排気壁(56)、
前記排気流路(90)に沿って前記内側排気壁(56)の半径方向外側に配置された外側排気壁(58)、および
第1の端部(396)と第2の端部(402)との間に延在する流れ制御ベーン(13、390)であって、前記第1の端部(396)および前記第2の端部(402)は、互いに円周方向にオフセットしており、前記流れ制御ベーン(13、390)は、前記外側排気壁(58)に沿う格納位置と、前記外側排気壁(58)から前記内側排気壁(56)に向かって延在する伸長位置との間で動くように構成され、前記流れ制御ベーン(13、390)が前記伸長位置に配置される場合、前記第2の端部(402)は、前記第1の端部(396)から半径方向内側に配置される、制御ベーン(13、390)
を含む、システム(11)。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記流れ制御ベーン(13、390)は、前記タービン排気部(24)のディフューザストラット(48)の上流側であって、タービン部(22)の最終段ブレード(54)の下流側に配置され、前記タービン部(22)は前記タービン排気部(24)の直ぐ上流に位置している、請求項1に記載のシステム(11)。
【請求項3】
前記第1の端部(396)の第1の半径方向範囲(408)および前記第2の端部(402)の第2の半径方向範囲(406)は、互いに異なる、請求項1または2に記載のシステム(11)。
【請求項4】
前記流れ制御ベーン(13、390)は湾曲壁(410)を含み、前記湾曲壁(410)は、前記第1の端部(396)から前記第2の端部(402)までの曲線(416)に沿った断面(414)のサブスタンシャルなロフト(412)を含む、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のシステム(11)。
【請求項5】
前記サブスタンシャルなロフト(412)の断面(414)は、
前記タービン排気部(24)の実質的に半径方向(404)に延在する半径方向部分(418)、および
前記半径方向部分(418)の半径方向外側エッジ(422)から交差する方向に延在する軸方向部分(420)
を含み、
前記軸方向部分(420)は、前記タービン排気部(24)の実質的に上流方向(169)に延在している、請求項4に記載のシステム(11)。
【請求項6】
前記半径方向部分(418)の半径方向範囲(426)が、第1の端部(396)から第2の端部(402)まで増加する、請求項5に記載のシステム(11)。
【請求項7】
前記流れ制御ベーン(13、390)は、前記タービン排気部(24)の中心長手方向軸(32)を中心として円周方向に湾曲するように構成されている、請求項4に記載のシステム(11)。
【請求項8】
前記湾曲壁(410)は、
前記第1の端部(396)から前記タービン排気部(24)の下流方向に延在する第1の曲線部分(430)、および
前記第1の曲線部分(430)から前記タービン排気部(24)の上流方向に延在する第2の曲線部分(431)
を含む、請求項4に記載のシステム(11)。
【請求項9】
前記第1の曲線部分(430)の第1の凹面(432)および前記第2の曲線部分(431)の第2の凹面(433)は、上流方向(169)に面している、請求項8に記載のシステム(11)。
【請求項10】
前記湾曲壁(410)の曲率半径(434)は、前記湾曲壁(410)の長さに沿って、前記第1の端部(396)から前記第2の端部(402)まで増加する、請求項8に記載のシステム(11)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される主題は、タービン(例えば、ガスタービンエンジンの膨張タービン)の低圧タービン部又はタービンの下流の排気部における回転失速の形成の緩和に関する。ガスタービンエンジンの排気部は、ガスタービンエンジンの低流量運転条件中に発生する恐れのある回転失速セルの形成を緩和するために、排気部に選択的に伸長する流れ制御ベーンを含む再循環妨害システムが備えられている。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンは、様々な条件(定常条件、過渡条件(例えば、始動又はシャットダウン)、全負荷条件、又は部分負荷条件など)で動作する。残念ながら、低流量運転条件(例えば、過渡条件又は部分負荷条件)で運転する場合、ガスタービンエンジンは回転失速状態に陥りやすい。回転失速状態は、ガスタービンエンジンの低圧タービン部で回転失速セルが形成され、逆流が生じる。回転失速セルは、ガスタービンエンジンの回転速度の何分の一かの速度で(すなわち、低周波数で)回転し、それにより、低圧タービン部のタービンブレードに非同期高サイクル疲労が生じる。したがって、ガスタービンエンジンにおける回転失速状態を少なくとも緩和する又は防止する必要性がある。
【発明の概要】
【0003】
当初請求された本発明の範囲に相応する特定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は、特許請求される本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、これらの実施形態は、本発明の可能な形態の簡単な概要を提供することのみを意図したものである。実際、本発明は、以下に示す実施形態に類似する又は異なる様々な形態を包含することができる。
【0004】
一実施形態では、システムは、タービン排気部を含み、前記タービン排気部は、排気流路、前記排気流路に沿って半径方向に配置された内側排気壁、前記排気流路に沿って前記内側排気壁の半径方向外側に配置された外側排気壁、および第1の端部と第2の端部との間に延在する流れ制御ベーンを有する。前記第1の端部および前記第2の端部は、互いに円周方向にオフセットしている。前記流れ制御ベーンは、前記外側排気壁に沿う格納位置と、前記外側排気壁から前記内側排気壁に向かって延在する伸長位置との間で動くように構成されている。前記流れ制御ベーンが前記伸長位置に配置される場合、前記第2の端部は、前記第1の端部から半径方向内側に配置される。
【0005】
別の実施形態では、システムは、タービン排気部を含み、前記タービン排気部は、排気流路、前記排気流路に沿って半径方向に配置された内側排気壁、前記排気流路に沿って半径方向に配置された外側排気壁、および第1の端部と第2の端部との間に延在する流れ制御ベーンを有する。前記第1の端部および前記第2の端部は、互いに円周方向にオフセットしている。前記流れ制御ベーンは、格納位置において、前記内側排気壁および前記外側排気壁のうちの一方の排気壁に沿うように配置される。前記流れ制御ベーンは、伸長位置において、前記外側排気壁と前記内側排気壁との間に延在する。前記流れ制御ベーンは、前記伸長位置において、前記第1の端部と前記第2の端部との間を半径方向に延在する。
【0006】
別の実施形態では、システムは、タービン排気部を含み、前記タービン排気部は、排気流路、前記排気流路に沿って半径方向に配置された内側排気壁、前記排気流路に沿って半径方向に配置された外側排気壁、および第1の端部と第2の端部との間に延在する流れ制御ベーンを有する。前記第1の端部および前記第2の端部は、互いに円周方向にオフセットしている。前記流れ制御ベーンは、格納位置において、前記内側排気壁および前記外側排気壁のうちの一方の排気壁に沿うように配置される。前記流れ制御ベーンは、伸長位置において、前記外側排気壁と前記内側排気壁との間に延在する。前記流れ制御ベーンは、前記伸長位置において、前記第1の端部と前記第2の端部との間を半径方向に延在する。前記流れ制御ベーンは、第1の端部と第2の端部との間の幅が可変である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示のこれらの特徴、態様、及び利点、並びに他の特徴、態様、及び利点は、以下の発明を実施するための形態を、図面を参照しながら読むことによって、更に理解することができる。図面において、同様の種類の符号は、図面全体で同様の部品を表す。
回転失速状態の形成を緩和するように構成された再循環妨害システムを備えたガスタービンエンジンを有するタービンシステムの一実施形態の概略フロー図である。
図1のガスタービンエンジンの一実施形態の長手軸方向の断面を表した側面断面図であり、再循環妨害システムの一実施形態を示している。
図2の再循環妨害システムの一実施形態を線3-3から見た側面断面図であり、ガスタービンエンジンのタービン部及び排気部における流れ制御ベーンがさらに示されている。
図2の排気部の側面断面図であり、ガスタービンエンジンのタービン部及び排気部の1つ又は複数の壁に流れ制御が実現されるように構成された複数の流れ制御ベーンをさらに示している。
図2の排気部の一実施形態の半径方向軸の断面を表した断面図であり、内側排気壁及び外側排気壁に設けられた再循環妨害システムの流れ制御ベーンをさらに示している。
図5の流れ制御ベーンの一実施形態の線6-6内における背面図であり、流れ制御ベーンの下流面の旋回ベーンを示している。
図6の線7-7から見た図5の流れ制御ベーンの一実施形態の側面断面図であり、流れ制御ベーンの下流面から突出する複数の旋回ベーンのうちの1つの旋回ベーンを示している。
図2~図7の流れ制御ベーンの一実施形態の上面図であり、複数の流れ制御ベーンが円周方向に接してセグメント化された環状ダムを画定している様子を示している。
伸長位置(例えば、展開構成)にある図2~図5の流れ制御ベーンのセットの一実施形態の斜視図であり、各流れ制御ベーンは、湾曲したベーンを含み、複数の流れ制御ベーンは全体で湾曲した環状ダムを画定する。
格納位置(例えば、折り畳まれた構成)にある図5及び図9の流れ制御ベーンのセットの一実施形態の斜視図である。
図2~図7の流れ制御ベーンのセットの一実施形態の上面図であり、流れ制御ベーンは、円周方向に間隔をあけて配置され、旋回を誘導するように角度が付けられている。
複数のストラットと複数の補助ストラットの一実施形態の断面図であり、補助ストラットが、格納位置(例えば、中心軸に対して軸方向に揃う位置)に配置された流れ制御ベーンを有している様子が示されている。
図12の複数のストラット及び複数の補助ストラットの一実施形態の断面図であり、中心軸に対して伸長位置(例えば、円周方向に伸長した位置、角度位置、又は展開位置)に配置された流れ制御ベーンを有する補助ストラットを示す。
図12に示される隣り合うストラットの間の補助ストラットの一実施形態の断面図であり、補助ストラットの内側部分及び外側部分(例えば、流れ制御ベーン)が格納位置(例えば、軸方向に揃う位置、平行な位置、又は折り畳まれた位置)に配置された様子をさらに示している。
図13に示される隣り合うストラットの間の補助ストラットの一実施形態の断面図であり、エアフォイルの中央部分は、軸方向において中心軸に揃っており、補助ストラットの内側部分及び外側部分(例えば、流れ制御ベーン)が伸長位置に配置された様子をさらに示している。
図13の線16-16における隣り合うストラットの間の補助ストラットの一実施形態の正面図であり、補助ストラットの中央部分は、軸方向において中心軸に揃っており、補助ストラットの内側部分及び外側部分(例えば、流れ制御ベーン)が図15に示される伸長位置にあることをさらに示している。
図2の再循環妨害システムの一実施形態の概略切断図であり、排気部の外側排気壁の凹部の格納位置に配置された流れ方向転換ベーンを示す。
図2及び図17の再循環妨害システムの一実施形態の概略切断図であり、流れ方向転換ベーンが伸長位置において外側排気壁から内側排気壁まで排気部内に伸長した様子を示す。
図17及び図18の流れ方向転換ベーンのセットの一実施形態において、図17の格納位置に配置されたときの半径方向軸の概略断面図である。
図17及び図18の流れ方向転換ベーンのセットの一実施形態について、図18の伸長位置における半径方向軸の概略断面図である。
図17-図20の流れ方向転換ベーンの一実施形態の斜視図である。
図2の再循環妨害システムの一実施形態の、図3の線22-22における概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示の1つ以上の具体的な実施形態が説明される。これらの実施形態を簡潔に説明するために、実際の実装の全ての特徴が本明細書に記載されているとは限らない。どのような実際の実装の開発でも、様々なエンジニアリングプロジェクト又はデザインプロジェクトのように、実装に固有の多数の決定を実行して、実装によって異なると考えられるシステム関連の制約及びビジネス関連の制約の順守などの、開発者の特定の目標を達成しなければならないことを理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかるかもしれないが、当業者が本開示の利益を有するには、日常的な、設計、製作、及び製造の業務であることを理解されたい。
【0009】
本開示の様々な実施形態の要素を導入する場合、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」、「この(the)」、及び「前記(said)」は、その要素が1つ以上存在することが意図されている。「含む、備える、有する(comprising、including、having)」は包括的であり、列挙された要素以外の追加の要素が存在してもよいことを意味することが意図されている。
【0010】
以下に更に詳細に記載するように、開示される実施形態は、ガスタービンエンジンの最終段ブレードの下流において逆流及び回転失速セルの形成を緩和することによって、ガスタービンエンジンの低圧タービン部における回転失速状態を緩和することができる。例えば、特定の実施形態は、ガスタービンエンジンの排気部の内側排気壁(例えば、内径)に配置された複数の内側流れ制御ベーン(例えば、半径方向内側ベーン)を含む。複数の内側流れ制御ベーンは、軸方向の位置が揃うように整列されており(例えば、共通の軸方向位置)、セグメント化された内側ダム(例えば、セグメント化された内側環状フローバリア壁)を形成する。内側ダムは、排気ガスの逆流(例えば、排気流路)を上流渦と下流渦とに分離するように構成される。上流渦は接線速度を維持し、それによってタービン部の最終段のブレード(例えば、タービンブレードの最終段)の直後に位置する剪断層の速度勾配が低減する。剪断層の速度勾配を低減することによって、低圧タービン部における回転失速状態になる可能性が低減される。特定の実施形態では、内側ダムは、排気部の外側排気壁に配置されたセグメント化された外側ダム(例えば、複数の外側流れ制御ベーンを有するセグメント化された外側環状流れバリア壁)を組み合わせることができる。外側ダムは、排気流路を絞るように構成され、それによって内側ダムの効果を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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