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公開番号2025108885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002381
出願日2024-01-11
発明の名称軟磁性合金粉末の製造方法、軟磁性合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C22C 38/00 20060101AFI20250716BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】保磁力が低い軟磁性合金粉末およびかかる軟磁性合金粉末を安定して製造可能な軟磁性合金粉末の製造方法、前記軟磁性合金粉末を含む圧粉磁心、前記圧粉磁心を備える磁性素子、ならびに、前記磁性素子を備える電子機器を提供すること。
【解決手段】FexCuaNbb(Si1-y(B1-zCrz)y)100-x-a-b[0.3≦a≦2.0、2.0≦b≦4.0、75.5≦x≦79.5、0.55≦y≦0.91、0.015≦z≦0.185を満たす。]の組成で構成される平均粒径が10.0μm以上45.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する工程と、420℃以上620℃以下の温度で加熱することにより、軟磁性合金粉末を製造する工程と、を有し、X線回折法により測定される結晶粒径が5.0nm以上20.0nm以下であり、圧粉体の体積抵抗率が9.0×10-3[Ω・cm]以下である軟磁性合金粉末の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原子数比で表された組成式Fe

Cu

Nb

(Si
1-y
(B
1-z
Cr




100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成される、平均粒径が10.0μm以上45.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する粉末製造工程と、
前記アモルファス合金粉末に420℃以上620℃以下の温度で加熱する熱処理を行うことにより、前記アモルファス合金粉末を結晶化させ、軟磁性合金粉末を製造する熱処理工程と、
を有し、
前記軟磁性合金粉末についてX線回折法により測定される結晶粒径が、5.0nm以上20.0nm以下であり、
前記軟磁性合金粉末が63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、9.0×10
-3
[Ω・cm]以下であることを特徴とする軟磁性合金粉末の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記熱処理の時間は、5分以上60分以下である請求項1に記載の軟磁性合金粉末の製造方法。
【請求項3】
前記軟磁性合金粉末の保磁力は、8.0[A/m](0.1[Oe])以上79.6[A/m](1.0[Oe])以下である請求項1または2に記載の軟磁性合金粉末の製造方法。
【請求項4】
正圧5Pa以上1000Pa以下の圧力下で前記熱処理を行う請求項1または2に記載の軟磁性合金粉末の製造方法。
【請求項5】
酸素体積濃度1500ppm以下の不活性雰囲気で前記熱処理を行う請求項1または2に記載の軟磁性合金粉末の製造方法。
【請求項6】
原子数比で表された組成式Fe

Cu

Nb

(Si
1-y
(B
1-z
Cr




100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が10.0μm以上45.0μm以下であり、
X線回折法により測定される結晶粒径が、5.0nm以上20.0nm以下であり、
63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、9.0×10
-3
[Ω・cm]以下であることを特徴とする軟磁性合金粉末。
【請求項7】
Siの含有率が4.0原子%以上8.0原子%以下であり、
Bの含有率が9.0原子%以上13.5原子%以下であり、
Crの含有率が0.5原子%以上2.2原子%以下である請求項6に記載の軟磁性合金粉末。
【請求項8】
保磁力が8.0[A/m](0.1[Oe])以上79.6[A/m](1.0[Oe])以下である請求項6に記載の軟磁性合金粉末。
【請求項9】
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の軟磁性合金粉末を含むことを特徴とする圧粉磁心。
【請求項10】
請求項9に記載の圧粉磁心を備えることを特徴とする磁性素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性合金粉末の製造方法、軟磁性合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、組成式Fe
100-a-b-c-d-e-f-g
Cr

Si





Al

Ti

Co

[ただし、a、b、c、d、e、fおよびgは、原子%を表す数であって、0<a≦3.0、5.0≦b≦15.0、7.0≦c≦15.0、0.1≦d≦3.0、0<e≦0.016、0<f≦0.009、0≦g≦0.025、を満たす。]で表される組成を有するアモルファス金属粒子を含む軟磁性粉末が開示されている。このような構成によれば、アモルファス合金による良好な磁気特性を有するとともに、低保磁力化が図られた軟磁性粉末が得られる。
【0003】
また、特許文献1には、軟磁性粉末の製造において、熱処理を行うことが開示されている。熱処理を行うことにより、軟磁性粉末を製造するときに導入される各種欠陥や異方性(応力誘起異方性)を減少させることができる。これにより、低保磁力化を図ることができる。さらに、特許文献1には、熱処理における加熱温度を、アモルファス金属粒子の結晶化温度より低い温度にすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-175110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、さらなる低保磁力化を確実に図るという観点で、特許文献1に記載の軟磁性粉末の製造方法は、依然として改善の余地がある。例えば、熱処理を行っても、一部の粒子で保磁力が十分に低下しない場合がある。このため、軟磁性粉末の製造効率を損なうことなく、より確実に保磁力を低下させることができるように、製造方法の改善が課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の適用例に係る軟磁性合金粉末の製造方法は、
原子数比で表された組成式Fe

Cu

Nb

(Si
1-y
(B
1-z
Cr




100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成される、平均粒径が10.0μm以上45.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する粉末製造工程と、
前記アモルファス合金粉末に420℃以上620℃以下の温度で加熱する熱処理を行うことにより、前記アモルファス合金粉末を結晶化させ、軟磁性合金粉末を製造する熱処理工程と、
を有し、
前記軟磁性合金粉末についてX線回折法により測定される結晶粒径が、5.0nm以上20.0nm以下であり、
前記軟磁性合金粉末が63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、9.0×10
-3
[Ω・cm]以下である。
【0007】
本発明の適用例に係る軟磁性合金粉末は、
原子数比で表された組成式Fe

Cu

Nb

(Si
1-y
(B
1-z
Cr




100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が10.0μm以上45.0μm以下であり、
X線回折法により測定される結晶粒径が、5.0nm以上20.0nm以下であり、
63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、9.0×10
-3
[Ω・cm]以下である。
【0008】
本発明の適用例に係る圧粉磁心は、
本発明の適用例に係る軟磁性合金粉末を含む。
【0009】
本発明の適用例に係る磁性素子は、
本発明の適用例に係る圧粉磁心を備える。
【0010】
本発明の適用例に係る電子機器は、
本発明の適用例に係る磁性素子を備える。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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