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公開番号
2025109268
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003015
出願日
2024-01-12
発明の名称
溶接電源装置
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
主分類
B23K
9/10 20060101AFI20250717BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】複数の並列接続された溶接電源装置の極性切替えにおいて、どれか1台の溶接電源装置の出力電流が切替え電流以下となり、先行して極性切替えを行うと、極性切替えが行われていない溶接電源装置に電流が流れ込む横流が発生し、極性切替えが行われていない溶接電源装置の出力電流は切替え電流以下にならず、極性切替えに失敗するため極性切替えタイミングを揃える必要がある。
【解決手段】溶接電源装置の出力電流が切替え電流以下となった時点で、許可信号Pmを送信し極性切替えを行い、出力電流が切替え電流以下となっていない溶接電源装置は、許可信号Pmを受信した時点で極性切替えを行う。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、
前記インバータ回路によって発生させた前記高周波電力を一次巻線に印可して所定の電圧に変換するトランスと、
前記トランスの二次巻線に発生する高周波電力を直流電力に変換する整流回路と、
前記整流回路の出力を直列に接続されたスイッチング素子により正負両極性の溶接電流に切替える極性切替回路と、
前記溶接出電流を検出する電流検出器と、
前記インバータ回路及び前記極性切替回路を駆動する制御回路と、
制御装置から高速通信にて極性切替えのタイミングを指示する同期信号を受信する通信線と、
前記制御回路が前記インバータ回路を停止し、前記極性切替回路の直列に接続された前記スイッチング素子の両方をオンさせている極性切替え期間中に、前記電流検出器の出力の絶対値が所定値以下になった時点で前記制御回路が発する許可信号を伝達する第2通信線と、
を備えた溶接電源装置を複数台並列接続した溶接システムにおいて、
前記制御回路は、前記電流検出器の出力の絶対値が前記所定値以下になった時点又は前記第2通信線により前記許可信号を受信した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする溶接システム。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記制御回路は、前記電流検出器の出力の絶対値が前記所定値以下であり、前記第2通信線により自機以外の並列接続された前記溶接電源装置すべてから前記許可信号を受信した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の溶接システム。
【請求項3】
前記制御回路は、前記同期信号から所定時間経過した場合、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする請求項2に記載の溶接システム。
【請求項4】
前記制御回路は、前記同期信号から前記所定時間経過した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行った場合、報知機にて警告を行うこと、
を特徴とする請求項3に記載の溶接システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
溶接電源装置の極性切替えに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の溶接電源装置を並列接続し、出力を大容量化をすることがある。特許文献1には、複数の溶接電源装置を並列動作させた場合、溶接電源装置の極性タイミングを揃えないと、先行して極性が切替わった溶接電源装置からまだ極性が切替わっていない溶接電源装置に電流が流れこむ横流を防止するため、高速通信により複数の溶接電源装置の極性タイミングを指示する同期信号を送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-053695号公報
特開2019-221010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
直流電源をインバータ回路により高周波電源に変換し、トランスにて所望の電圧に変換し、整流して得た直流電力の出力に直列に接続されたスイッチング素子により正負両極性の溶接電流を得る溶接電源装置が先行文献2にて開示されている。先行文献2に記載されているとおり、外部インダクタンスにより発生する過大な誘起電圧がスイッチング素子に印加されるのを防ぐため、極性切替え時には、直列に接続されたスイッチング素子を両方オンさせ、外部インダクタンスに流れる電流を所定値に減少させてから、スイッチング素子の一方をオフして、極性切替えを行っている。先行文献1に記載されているとおり高速通信で同期信号を送信し、複数の並列接続された交流電源が極性切替えの開始時点を揃えても、先行文献2に記載の溶接電源装置では、極性切替えを行う時点は各溶接電源装置に流れる電流は所定値以下になった時点なので、外部インダクタンスのバラツキにより極性が切替わるタイミングは揃わず、先行して極性が切替わった溶接電源装置からまだ極性が切替わっていない溶接電源装置に電流が流れこむ横流が発生する課題がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、複数並列接続された溶接電源装置の極性切替えタイミングを揃えることができる溶接電源装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、
前記インバータ回路によって発生させた前記高周波電力を一次巻線に印可して所定の電圧に変換するトランスと、
前記トランスの二次巻線に発生する高周波電力を直流電力に変換する整流回路と、
前記整流回路の出力を直列に接続されたスイッチング素子により正負両極性の溶接電流に切替える極性切替回路と、
前記溶接出電流を検出する電流検出器と、
前記インバータ回路及び前記極性切替回路を駆動する制御回路と、
制御装置から高速通信にて極性切替えのタイミングを指示する同期信号を受信する通信線と、
前記制御回路が前記インバータ回路を停止し、前記極性切替回路の直列に接続された前記スイッチング素子の両方をオンさせている極性切替え期間中に、前記電流検出器の出力の絶対値が所定値以下になった時点で前記制御回路が発する許可信号を伝達する第2通信線と、
を備えた溶接電源装置を複数台並列接続した溶接システムにおいて、
前記制御回路は、前記電流検出器の出力の絶対値が前記所定値以下になった時点又は前記第2通信線により前記許可信号を受信した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする溶接システムである。
【0007】
請求項2の発明は、
前記制御回路は、前記電流検出器の出力の絶対値が前記所定値以下であり、前記第2通信線により自機以外の並列接続された前記溶接電源装置すべてから前記許可信号を受信した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の溶接システムである。
【0008】
請求項3の発明は、
前記制御回路は、前記同期信号から所定時間経過した場合、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行うこと、
を特徴とする請求項2に記載の溶接システムである。
【0009】
請求項4の発明は、
前記制御回路は、前記同期信号から前記所定時間経過した時点で、前記スイッチング素子の一方をオフし、前記インバータ回路を動作させて極性切替えを行った場合、報知機にて警告を行うこと、
を特徴とする請求項3に記載の溶接システムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示の溶接電源装置によれば、溶接電源装置が複数台並列接続された溶接システムにおいて、溶接電源装置の極性切替えのタイミングを一致することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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