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公開番号
2025111896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005814
出願日
2024-01-18
発明の名称
グリース組成物
出願人
株式会社ダイゾー
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
C10M
169/06 20060101AFI20250724BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】低温環境下での機械部品の作動性が良好なグリース組成物を提供する。
【解決手段】本発明のグリース組成物は、基油と、増ちょう剤と、組成物中5~40質量%の重量平均分子量50000以上であるポリイソブチレンと、を含み、-40℃における低温トルクが300mN・m以下である、ことを特徴とし、基油とポリイソブチレンとの質量比率(基油:ポリイソブチレン)が90:10~70:30の範囲内で、基油とポリイソブチレンとの混合基油の粘度指数が200以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油と、増ちょう剤と、組成物中5~40質量%の重量平均分子量50000以上であるポリイソブチレンと、を含み、-40℃における低温トルクが300mN・m以下である、グリース組成物。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記基油と前記ポリイソブチレンとの質量比率(基油:ポリイソブチレン)が90:10~70:30の範囲内で、前記基油と前記ポリイソブチレンとの混合基油の粘度指数が200以上である請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記増ちょう剤が組成物中15質量%以下のリチウム石けんである請求項2に記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記混合基油の40℃における動粘度が800mm
2
/s以上である請求項3に記載のグリース組成物。
【請求項5】
前記混合基油の流動点が-30℃以下である請求項4に記載のグリース組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械部品、特に自動車部品などの低温環境下において使用される機械部品に好適な、高粘度基油を使用したグリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ギア、軸受等の機械部品には、動きを滑らかにし、腐食や摩耗を防ぐため、グリースが塗布されていることが多い。例えば、防錆性、耐摩耗性に優れたグリース組成物として、基油に、耐摩耗剤、増ちょう剤、防錆剤及びポリイソブチレンを含有したグリース組成物が開発されている(下記特許文献1参照)。
【0003】
一方、近年では、地球環境保護及びSDGsの観点から、CO
2
を減らすために様々な努力がなされている。その一つとして、自動車業界では、HEV車やEV車を普及させる傾向にある。HEV車やEV車は、従来のガソリン車に較べると、エンジン音が極めて小さい、或いは、全く発生せず、極めて静かな車である。さらなる静音化をなすため、エンジン音以外から発生する音の静音化も必要になると予想される。よって、このような車両において、従来はあまり問題視されなかった様々な音の静音化の向上が図られることが予想され、自動車部品に用いるグリースにも部品が滑らかに作動させる特性が要求されると考えられる。
【0004】
グリースは一般的に低温では硬くなり、抵抗が大きくなるため、機械部品の作動を妨げるおそれがある。自動車部品などは低温環境下においても使用されるため、それに用いるグリースは低温域においても作動性が良好であることが要求される。低温環境下における作動性を良好にするため、基油をコール・ツー・リキッド、或いは、米国石油協会分類におけるグループIII基油から選択し、その基油の動粘度が、100℃において、3mm
2
/s以上40mm
2
/s以下であり、-40℃での起動トルク値が400mN・m以下であるグリース組成物が開発されている(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-247888号公報
特開2022-22576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動車部品などの機械部品に用いるグリースには、幅広い温度域での作動性が要求され、例えば、-40℃以下などの低温環境下でも確実に機械部品を作動させる潤滑性が求められるとともに、常温においてもその部分に留まる高粘度(例えば、40℃における動粘度が800mm
2
/s以上)であることも求められる。しかしながら、この点を両立させることは困難であるという課題があった。
【0007】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、特定のポリイソブチレンをグリースに含有させることにより、低温環境下での機械部品の作動性が良好になり、上記の課題が解決できることを見出した。
【0008】
そこで、本発明の目的は、-40℃以下などの低温環境下でも機械部品の作動性を良好にすることができるグリース組成物を提供することにある。さらには、このグリース組成物は、常温において高粘度(例えば、40℃における動粘度が800mm
2
/s以上)なものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のグリース組成物は、基油と、増ちょう剤と、組成物中5~40質量%の重量平均分子量50000以上であるポリイソブチレンと、を含み、-40℃における低温トルクが300mN・m以下である、ことを特徴とする。
【0010】
上記の一態様のグリース組成物は、前記基油と前記ポリイソブチレンとの質量比率(基油:ポリイソブチレン)が90:10~70:30の範囲内で、前記基油と前記ポリイソブチレンとの混合基油の粘度指数が200以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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