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公開番号2025113060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007703
出願日2024-01-22
発明の名称透析条件情報共有システム
出願人株式会社トマーレ
代理人弁理士法人須磨特許事務所
主分類G16H 20/40 20180101AFI20250725BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報をより手軽且つ確実に共有する透析条件情報共有システム等を提供する。
【解決手段】透析条件情報共有システム100において、情報処理装置S1は、端末装置T1~T4から患者を識別する患者識別情報を受信する手段と、受信した患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を、患者識別情報と患者の透析条件情報を対応付けて記憶する記憶部から取得する手段及び取得した透析条件情報を端末装置に送信する手段を備え、
端末装置は、患者を識別する患者識別情報を取得する手段と、取得した患者識別情報を情報処理装置に送信する手段、送信した患者識別情報に対応する患者の透析条件情報であって、記憶部に記憶された透析条件情報を情報処理装置から受信する手段、受信した透析条件情報を取得可能に形成されたコード情報を生成する手段及び生成したコード情報を含む表示画面を表示する手段を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報を共有するための透析条件情報共有システムであって、
端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続された情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記端末装置から患者を識別する患者識別情報を受信する手段と、
受信した前記患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を、患者識別情報とその患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を対応付けて記憶する記憶部から取得する手段、及び、
取得した前記透析条件情報を前記端末装置に送信する手段を備え、
前記端末装置は、
患者を識別する患者識別情報を取得する手段と、
取得した前記患者識別情報を前記情報処理装置に送信する手段、
送信した前記患者識別情報に対応する患者の透析条件情報であって、前記記憶部に記憶された透析条件情報を前記情報処理装置から受信する手段、
受信した前記透析条件情報を取得可能に形成されたコード情報を生成する手段、及び、
生成した前記コード情報を含む表示画面を表示する手段を備える
透析条件情報共有システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記端末装置が、透析前体重及び/又は透析後体重を測定するための体重計に接続された体重計接続端末、血液透析治療中の患者のベッドサイドに配置されるベッドサイド端末及び医療スタッフ用携帯端末のいずれか1つ又は2つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の透析条件情報共有システム。
【請求項3】
血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報を共有するための端末装置であって、
患者を識別する患者識別情報を取得する手段と、
取得した前記患者識別情報を、患者識別情報とその患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を対応付けて記憶する記憶部と接続可能であり、前記記憶部に記憶された透析条件情報を取得可能な情報処理装置に送信する手段、
送信した前記患者識別情報に対応する患者についての透析条件情報であって、前記記憶部に記憶された透析条件情報を前記情報処理装置から受信する手段、
受信した前記透析条件情報を取得可能に形成されたコード情報を生成する手段、及び、
生成した前記コード情報を含む表示画面を表示する手段
を備える端末装置。
【請求項4】
透析前体重及び/又は透析後体重を測定するための体重計に接続された体重計接続端末、血液透析治療中の患者のベッドサイドに配置されるベッドサイド端末及び医療スタッフ用携帯端末のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報を共有するための端末装置が実行する情報処理方法であって、
患者を識別する患者識別情報を取得する患者識別情報取得ステップと、
取得した前記患者識別情報を、患者識別情報とその患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を対応付けて記憶する記憶部と接続可能であり、前記記憶部に記憶された透析条件情報を取得可能な情報処理装置に送信する患者識別情報送信ステップ、
送信した前記患者識別情報に対応する患者についての透析条件情報であって、前記記憶部に記憶された透析条件情報を前記情報処理装置から受信する透析条件情報受信ステップ、
受信した前記透析条件情報を取得可能に形成されたコード情報を生成するコード情報生成ステップ、及び、
生成した前記コード情報を含む表示画面を表示するコード情報表示ステップ
を備える情報処理方法。
【請求項6】
前記端末装置が、透析前体重及び/又は透析後体重を測定するための体重計に接続された体重計接続端末、血液透析治療中の患者のベッドサイドに配置されるベッドサイド端末及び医療スタッフ用携帯端末のいずれか1つ又は2つ以上であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透析条件情報共有システムに関し、特に、災害時などの緊急時に備え、血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報を共有するための透析条件情報共有システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
血液透析治療は、主として腎不全の患者に対して行われる血液浄化療法の一つであり、血液中に含まれる老廃物や水分を透析装置(ダイアライザ)にて除去した後、患者体内に血液を戻す治療法である。血液透析治療は、謂わば、血液中に溜まった老廃物や水分を尿として排出することの代わりであり、血液透析治療を受ける患者は、これを定期的に行う必要がある。血液透析治療が必要な患者が、適時に血液透析治療を受けることができないと、血液中に老廃物や水分が蓄積してしまい、場合によっては、尿毒症、心不全、肺水腫などを発症してしまう恐れがある。
【0003】
血液透析治療は、通常、かかりつけの医療機関において行われ、血液透析治療を受ける患者は、週3回程度、定期的に、かかりつけの医療機関へと通院し、血液透析治療を受けている。各患者の状態や、各患者に応じた透析条件等に関する情報は、かかりつけの医療機関において管理されている。
【0004】
一方、災害発生時や事故発生時等の緊急時には、必ずしもかかりつけの医療機関において血液透析治療を受けることができるとは限らない。特に、深刻な豪雨や地震などが発生した災害時には、かかりつけの医療機関へのアクセスが困難であるとか、かかりつけの医療機関における資材が不足しているなどの様々な事情から、かかりつけの医療機関において普段どおりの治療を受けることができない場合が十分に想定される。このような場合に備え、血液透析治療を受ける患者には、常日頃から最低限の透析条件、例えば、ドライウェイト、シャントの穿刺部位などを記憶又は透析カード等に記録しておくことが勧められている(例えば、非特許文献1~3)。
【0005】
しかしながら、ドライウェイト、シャントの穿刺部位などの専門的な事項を患者が忘れず記憶しておくことは容易ではない。一方、これらの事項を透析カードに記入することも大変な手間である。透析条件に関する情報は多岐に渡るし、しかも、透析条件は、通常、月1回程度の頻度で見直されるので、その度に、透析カードの見直しも行わなければならない。これに対し、例えば、非特許文献4に示されるように、医療機関のスタッフ向けに透析カードの発行を補助する装置が知られている。しかしながら、全ての患者について定期的に透析カードを発行するのは医療機関のスタッフに大変な負担を強いるものである。また、透析カードには、紛失しやすく、また、肌身離さず持ち歩くのは面倒であるという欠点もある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
三愛記念病院 総看護部長 小手田紀子先生 執筆、聖隷佐倉市民病院 総看護部長 内田明子先生 監修、「~笑顔でいきいき~透析”新”ライフ より良い透析ライフのためのチェックリスト」、キッセイ薬品工業株式会社ウェブサイト、[online]、[令和5年7月4日検索]、インターネット、<URL:https://www.kissei.co.jp/dialysis/selfcheck/06.html>
「人工透析を受けられている皆さま ≪災害に備えましょう!≫」大阪府ウェブサイト、[online]、[令和5年7月4日検索]、インターネット、<URL:https://www.pref.osaka.lg.jp/chikikansen/touseki-saigai/index.html>
「災害時の透析患者に対する支援について」、神奈川県ウェブサイト、[online]、[令和5年7月4日検索]、インターネット、<URL:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/cnt/f450291/>
「透析患者カード発行システム」、株式会社システムリンクウェブサイト、[online]、[令和5年7月4日検索]、インターネット、<URL:https://systemlink-1990.com/?page_id=1927>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような従来技術に鑑みて為されたものであり、ある一側面において、血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報をより手軽且つ確実に共有するための透析条件情報共有システムを提供することを一つの課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決しようと鋭意研究努力を重ねる過程において、近年では、透析クリニックなどの医療機関に血液透析治療を受けるために来院する患者のほとんどがスマートフォン等のモバイル端末を肌身離さず持ち歩いていることに着目した。スマートフォン等のモバイル端末に透析条件情報を記録させることができれば、従来行われているような紙媒体やカード媒体で透析条件情報が提供される場合と比較して、はるかに紛失しづらく、その管理、持ち運びにも余計な手間が掛からない。
【0009】
しかし、どのようにすれば患者や医療スタッフに更なる負担を強いることなく患者に透析条件情報を提供することができるのか、より具体的には、患者のモバイル端末に透析条件情報を共有することができるのかについては課題が残った。そこで本発明者らは更なる鋭意研究努力を重ねた結果、患者が血液透析治療を受けるために来院した際に、自然と接する端末装置に透析条件情報を取得するためのコード情報を表示させ、これを患者のモバイル端末で読み取ってもらうことにより透析条件情報を共有すれば、医療スタッフの負担が軽減されるとともに、患者に対しても過度の負担を強いることなく透析条件情報を共有できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、ある一側面において、
血液透析治療を受ける患者に、その患者の透析条件情報を共有するための透析条件情報共有システムであって、
端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続された情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記端末装置から患者を識別する患者識別情報を受信する手段と
受信した前記患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を、患者識別情報とその患者識別情報に対応する患者の透析条件情報を対応付けて記憶する記憶部から取得する手段、及び、
取得した前記透析条件情報を前記端末装置に送信する手段を備え、
前記端末装置は、
患者を識別する患者識別情報を取得する手段と、
取得した前記患者識別情報を前記情報処理装置に送信する手段、
前記情報処理装置に送信した前記患者識別情報に対応する患者の透析条件情報であって、前記記憶部に記憶された透析条件情報を前記情報処理装置から受信する手段、
受信した前記透析条件情報を取得可能に形成されたコード情報を生成する手段、及び、
生成した前記コード情報を含む表示画面を表示する手段を備える
透析条件情報共有システムを提供することにより上記課題を解決するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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