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公開番号2025113257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025067843,2021560473
出願日2025-04-17,2020-03-31
発明の名称微生物コンソーシアム及びその使用
出願人バイオミカ リミテッド
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類A61K 35/74 20150101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示は、2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアム、それを含む組成物及びキット、並びにがんを治療するためのそれらの使用を提供する。
【解決手段】2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアムであって、前記2種以上の微生物のうち少なくとも1種が、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、かつ前記2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種が、(i)少なくとも1つの短鎖脂肪酸(short chain fatty acid:SCFA)を調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する、微生物コンソーシアム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアムであって、前記2種以上の微生物のうち少なくとも1種が、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、かつ前記2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種が、(i)少なくとも1つの短鎖脂肪酸(short chain fatty acid:SCFA)を調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する、微生物コンソーシアム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
参照ヒト対象において低存在量で存在する前記少なくとも1種の微生物が、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、及び(ii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する、請求項1に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項3】
参照ヒト対象において低存在量で存在する前記少なくとも1種の微生物が、乳酸塩を調節することができる、請求項2に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項4】
少なくとも1つの単離された微生物、精製された微生物、又はこれらの組合せを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項5】
前記2種以上の微生物のうち少なくとも1つが、(i)Toll様受容体(Toll-like receptor:TLR)、(ii)免疫細胞の表面成分、(iii)活性化B細胞の核因子κ軽鎖エンハンサ(nuclear factor kappa-light-chain-enhancer of activated B cells:NF-κB)、(iv)樹状細胞、(v)炎症誘発性サイトカイン、及び(vi)腸バリア完全性のうち少なくとも1つを調節することができる、請求項1~4のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項6】
参照ヒト対象において低存在量で存在する前記少なくとも1種の微生物が、(i)TLR、(ii)免疫細胞の表面成分、及び(iii)炎症誘発性サイトカインのうち少なくとも1つを調節することができる、請求項1~5のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項7】
参照ヒト対象において低存在量で存在する前記少なくとも1種の微生物が、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、(ii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、(iii)少なくとも1つのTLRを調節することができる、(iv)免疫細胞の表面成分を調節することができる、(v)NF-κBを調節することができる、(vi)樹状細胞を調節することができる、(vii)炎症誘発性サイトカインを調節することができる、及び(viii)腸バリア完全性を調節することができる、のうち少なくとも1つを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項8】
前記SCFAが、酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びこれらの任意の組合せのうち少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項9】
前記炎症誘発性サイトカインが、インターロイキン-1(IL-1)、IL-1β、IL2、IL-6、IL8、IL-12、IL17、IL-18、IL22、IL23、腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor alpha:TNF-α)、インターフェロンγ(interferon gamma:IFNγ)、及び顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(granulocyte-macrophage colony stimulating factor:GM-CSF)のうち少なくとも1つを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
【請求項10】
前記細胞エンベロープ成分が、対象の免疫系によって認識される、請求項1~9のいずれか一項に記載の微生物コンソーシアム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物のコンソーシアムと、例えばがんを治療するための、その使用とに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
本開示の主題の背景として関連すると考えられる参考文献を、以下に列挙する。
[1]Lynch,Susan V.、及びOluf Pedersen、「The human intestinal microbiome in health and disease.」、New England Journal of Medicine 第375巻、第24号(2016年)、第2369~2379頁。
[2]国際出願公開第WO2016086208号。
[3]国際出願公開第WO2017218680号。
[4]国際出願公開第WO2018064165号。
[5]国際出願公開第WO2019046646号。
[6]Takeshi Tanoueら、「A defined commensal consortium elicits CD8 T cells and anti-cancer immunity」、Nature(2019年)。
【0003】
本明細書における上記の参考文献の承認は、これらが本開示の主題の特許性に何らかの意味で関連することを意味すると推測されるべきではない。
【0004】
背景
ヒト微生物叢は、ヒトの健康及び疾患に影響を及ぼす宿主内の様々な生理学的過程において重要な役割を集合的に果たす、細菌、真菌、古細菌、及びウイルスを含む、1兆以上の微生物の多様な多種集団である。例えば、微生物叢は、食物からのエネルギー抽出を増加させ、宿主を外部病原体から保護するための物理的障壁として機能し、宿主免疫系の発達を支援する能力を有することが示された[1]。
【0005】
細菌株の組成物、及び疾患を治療するためのそれらの使用が記載される[2~6]。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概説
いくつかの態様によれば、本発明は、2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアムに関し、2種以上の微生物のうち少なくとも1種は、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種は、(i)少なくとも1つの短鎖脂肪酸(short chain fatty acid:SCFA)を調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する。
【0007】
いくつかの態様によれば、本発明は、2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアムを含む医薬組成物に関し、2種以上の微生物のうち少なくとも1種は、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種は、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する。
【0008】
いくつかの態様によれば、本発明は、がんの発症又は進行の治療、予防、寛解、軽減、又は遅延を、それを必要とするヒト対象において行う方法に関し、この方法は、2種以上の単離された微生物又は精製された微生物を含む有効量の微生物コンソーシアムを対象へと投与する工程を含み、2種以上の微生物のうち少なくとも1種は、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、並びに2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種は、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する。
【0009】
いくつかの態様によれば、本発明は、がんの発症又は進行の治療、予防、寛解、軽減、又は遅延を、それを必要とするヒト対象において行う方法に関し、この方法は有効量の微生物コンソーシアム及び治療有効量の抗がん治療を対象へと投与する工程を含み、この微生物コンソーシアムは2種以上の単離された微生物又は精製された微生物を含み、2種以上の微生物のうち少なくとも1種は、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、並びに2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種は、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する。
【0010】
いくつかの態様によれば、本発明は、2種以上の微生物を含む微生物コンソーシアムの使用に関し、2種以上の微生物のうち少なくとも1種は、参照ヒト対象の微生物叢において低存在量で存在し、2種以上の微生物のうち他の少なくとも1種は、治療を必要とする対象でがんを治療する組成物の調製において、(i)少なくとも1つのSCFAを調節することができる、(ii)乳酸塩を調節することができる、及び(iii)少なくとも1つの細胞エンベロープ成分を含む、のうち少なくとも1つを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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