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公開番号
2025116514
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010984
出願日
2024-01-29
発明の名称
金属ナノワイヤ製造方法および金属ナノワイヤデバイス
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
個人
主分類
C30B
29/62 20060101AFI20250801BHJP(結晶成長)
要約
【課題】高密度の金属ナノワイヤを製造する方法を提供する。
【解決手段】金属ナノワイヤの製造方法は、アルミニウムまたは金にアルミナおよびSiO
2
の少なくとも一方を添加した薄膜を基板上に生成するステップS1と、薄膜を加熱するステップS3と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金属ナノワイヤの製造方法であって、
アルミニウムまたは金にアルミナおよびSiO
2
の少なくとも一方を添加した薄膜を基板上に生成するステップと、
と、
前記薄膜を加熱するステップと、を含むことを特徴とする方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記薄膜内に内部から表層に向かって粒径が増大する粒径の勾配を形成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記粒径の勾配を形成するステップは、前記薄膜の表層にFIBを照射するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記薄膜は、アルミニウムにアルミナを添加した薄膜であり、
前記アルミニウムの粒径は10nm以上30nm以下であり、
前記薄膜の厚さは100nm以上800nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記FIBを照射するステップにおける注入ドーズ量は0.05nC/μm
2
以上0.5nC/μm
2
以下であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記加熱するステップにおける加熱温度は300℃であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記加熱するステップでは、前記薄膜を室温から300℃まで15分かけて加熱し、その後温度300℃を3時間維持し、その後室温になるまで自然冷却することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
基板と、
前記基板の上に生成された、アルミニウムまたは金にアルミナおよびSiO
2
の少なくとも一方を添加した薄膜と、
前記薄膜の表層から成長した金属ナノワイヤと、を含み、
前記薄膜の表層側には粒径の大きい粗粒層が形成され、前記薄膜の基板側に粒径の小さい細粒層が形成されていることを特徴とする金属ナノワイヤデバイス。
【請求項9】
アルミニウムまたは金にアルミナおよびSiO
2
の少なくとも一方を添加した薄膜を基板上に生成するステップと、
前記薄膜を加熱するステップと、を含む方法により作成されたことを特徴とする請求項8に記載の金属ナノワイヤデバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、金属ナノワイヤ製造方法および金属ナノワイヤデバイスに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
1次元ナノ材料の一種であるナノワイヤ(NW)は、基板表面からその外側に向けて結晶が髭状に成長したものである。半導体を材料とする半導体ナノワイヤの製造方法については、VLS成長法などを利用したものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
一方、アルミニウムなどの純金属を材料とする金属ナノワイヤは、電気伝導性と熱伝導性にすぐれる、接着能力が高い、展延性・焼結性に富む、体積強度比・環境負荷が少なくリサイクル性・補修性に優れる、といった顕著な特徴を持つことから、ナノテクノロジーにおける有望な材料の1つとして期待されている。しかしこうした金属ナノワイヤは、半導体ナノワイヤとは対照的に、材料を気相状態で与えながら1次元的な結晶成長を制御することが難しいことから、製造に成功した報告例は限られている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Zhang Guoqiang、俵 毅彦、日比野 浩樹、後藤秀樹、「自己触媒VLS成長法によるInP/InAsナノワイヤヘテロ構造」、日本結晶成長学会誌、Vol. 46, No. 2 (2019).
Blech, I.A., Petroff, P.M., Tai, K.L., Kumar, V.: "Whisker growth in Al thin films" Journal of Crystal Growth 32, 161.169 (1975).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献2に開示された技術は、応力誘起マイグレーションを用いてアルミニウムナノワイヤを垂直方向に成長させるものである。しかしこの技術で実現できるナノワイヤの面密度は高々2×10
5
/cm
2
程度であり、実用的な1次元ナノ材料としては十分な密度とはいえない。
【0006】
本開示はこうした状況に鑑みてなされており、その目的は、高密度の金属ナノワイヤを製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の方法は、金属ナノワイヤの製造方法であって、アルミニウムまたは金にアルミナおよびSiO
2
の少なくとも一方を添加した薄膜を基板上に生成するステップと、薄膜を加熱するステップと、を含む。
【0008】
ある実施の形態では、本方法は、薄膜内に内部から表層に向かって粒径が増大する粒径の勾配を形成するステップをさらに含んでもよい。
【0009】
ある実施の形態では、薄膜内に内部から表層に向かって粒径が増大する粒径の勾配を形成するステップは、薄膜の表層にFIBを照射するステップを含んでもよい。
【0010】
ある実施の形態では、薄膜は、アルミニウムにアルミナを添加した薄膜であってもよい。このとき、アルミニウムの粒径は10nm以上30nm以下であり、薄膜の厚さは100nm以上800nm以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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