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公開番号2025117507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024098864
出願日2024-06-19
発明の名称歯科用ハンドピース注油機
出願人ベイズ デンタル カナダ インコーポレイテッド,Beyes Dental Canada Inc.
代理人TRY国際弁理士法人
主分類A61C 1/08 20060101AFI20250804BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】オイルと空気を効率的に混合可能な歯科用ハンドピース注油機を提供する。
【解決手段】歯科用ハンドピース注油機は、潤滑オイル輸送管路10、気体輸送管路20および霧化発生装置30を含む。霧化発生装置は、潤滑オイル輸送管路および気体輸送管路にそれぞれ連通する。霧化発生装置は、気体輸送管路からの気体を急速に加速させて高速気流を形成するための気体加速構造を含む。霧化発生装置は、潤滑オイル輸送管路からの潤滑オイルを高速気流によって霧化させてオイルミストを形成するとともに歯科用ハンドピース40に放出するための霧化構造をさらに含む。歯科用ハンドピース注油機によれば、潤滑オイルが高速気流によって霧状粒子に破砕され、オイルと空気を十分に混合できるため、少量の油量のみで十分な潤滑が可能であり、環境への汚染を大幅に低減し、供油システムにオイルポンプを用いることなく、構造が簡単で、使用寿命が長い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
潤滑オイル輸送管路および気体輸送管路を含む歯科用ハンドピース注油機であって、
霧化発生装置をさらに含み、
前記霧化発生装置は、前記潤滑オイル輸送管路および前記気体輸送管路にそれぞれ連通し、
前記霧化発生装置は、前記気体輸送管路からの気体を急速に加速させて加速された空気流を形成するための気体加速構造を含み、
前記霧化発生装置は、前記潤滑オイル輸送管路からの潤滑オイルを前記加速された空気流によって霧化させてオイルミストを形成するための霧化構造をさらに含むことを特徴とする歯科用ハンドピース注油機。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記霧化発生装置内にはキャビティが設けられ、前記キャビティ内にはオイルノズルが設けられ、
前記キャビティは、前記オイルノズルの外壁と前記キャビティの内壁との間に形成されたスロート部、前記スロート部の上流に位置する収縮部、および前記スロート部の下流に位置する拡張部を含み、
前記収縮部は、前記気体輸送管路に連通し、
前記オイルノズルは、前記潤滑オイル輸送管路に連通し、
前記収縮部および前記スロート部により、前記気体加速構造が形成され、
前記拡張部により、前記霧化構造が形成され、
順に接続された前記収縮部、スロート部および拡張部により、気体を、前記収縮部から前記スロート部を経由して前記拡張部に流入するときに、急に加速させるとともに、前記オイルノズルの端部領域に負圧を発生させて潤滑オイルを吸引し、吸引された潤滑オイルを前記加速された気流と混合してオイルミストを形成し、歯科用ハンドピースに放出することを特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項3】
前記霧化発生装置は、ハウジングおよび霧化コアを含み、
前記キャビティは、前記ハウジング内に設置され、
前記霧化コアは、本体と、前記本体の一端に接続される前記オイルノズルとを含み、
前記霧化発生装置は、前記気体輸送管路に連通する気体供給通路と、前記潤滑オイル輸送管路に連通する潤滑オイル供給通路とをさらに含み、
前記潤滑オイル供給通路は、前記本体および前記オイルノズルを貫通した後に前記拡張部に連通し、
前記気体供給通路は、前記潤滑オイル供給通路の外周に設けられて前記収縮部に連通することを特徴とする請求項2に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項4】
前記本体の外面から前記オイルノズルの外面までは、収縮状に移行し、
前記ハウジングの内面の、前記収縮部に対応する部分は、収縮状であることを特徴とする請求項3に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項5】
前記霧化コアは、前記本体の他端に接続される接続端をさらに含み、
前記接続端は、接続管によって接続ノズルに接続され、
前記接続ノズルは、前記潤滑オイル輸送管路に連通し、
前記潤滑オイル供給通路は、前記接続端を貫通して前記接続管のダクトに連通し、
前記接続管のダクトの内径は、前記潤滑オイル供給通路の内径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項6】
前記霧化発生装置は、弁体をさらに含み、
前記弁体内には、収容室と、前記収容室に連通する第1開口および第2開口とが設けられ、
前記収容室は、前記気体供給通路に連通し、
前記気体輸送管路は、前記第1開口により前記収容室に連通し、
前記接続ノズルおよび接続管は、前記収容室内に取り付けられ、
前記接続ノズルの一端は、前記第2開口から突出して前記潤滑オイル輸送管路に接続されることを特徴とする請求項5に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項7】
前記潤滑オイル輸送管路には、潤滑オイルの逆流を防止するための逆止弁が設けられることを特徴とする請求項6に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項8】
ディスペンサーをさらに含み、
前記ディスペンサーは、複数の前記歯科用ハンドピースにそれぞれ接続するための複数の出力管路を含み、
前記霧化発生装置は、霧化ノズルをさらに含み、
前記拡張部は、前記霧化ノズルを貫通し、
前記ディスペンサーは、前記霧化ノズルに接続されており、前記霧化発生装置で生じたオイルミストを前記ディスペンサーにより複数の前記歯科用ハンドピースに容易に供給することを特徴とする請求項2~請求項7のいずれか一項に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項9】
ベース台と、前記ベース台に着脱可能に取り付けられたカバーとをさらに含み、
前記潤滑オイル輸送管路、気体輸送管路および霧化発生装置は、前記ベース台に取り付けられて前記カバー内に収容されることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の歯科用ハンドピース注油機。
【請求項10】
前記気体輸送管路には、電磁弁が設けられ、
前記電磁弁に電気的に接続されて前記電磁弁の開閉を制御するコントローラをさらに含むことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の歯科用ハンドピース注油機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、特に、歯科用ハンドピース注油機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
歯科用ハンドピースは、口腔外科で幅広く使用されている医療機器であり、歯を清掃したり悪い歯を研磨したりすることができる。歯科用ハンドピース注油機は、歯科用ハンドピースの保守のために不可欠である。従来の歯科用ハンドピース注油機は、通常、オイルポンプによって潤滑オイルをダクト内に吸入した後、圧縮空気によって潤滑オイルを歯科用ハンドピース内に供給することで、歯科用ハンドピース内の関連部位を潤滑したり、多チャンネル構造を用い、オイルポンプによって多チャンネル構造内にオイルを吸入し、吸気機構によって多チャンネル構造内に換気させたりする。しかしながら、このような従来の注油形態によれば、オイルと空気を十分に混合できないため、歯科用ハンドピース内に流入した空気にオイルが均一に含まれず、空気にオイルが含まれたり含まれなかったりし、完全に制御できない。歯科用ハンドピースを十分に潤滑するためには、通常、注油時間を延ばしてより多くの潤滑オイルを注入する必要があり、最終的には潤滑オイルの大部分が空気中に排出されてしまう。このような問題は、特に、複数の歯科用ハンドピースに潤滑オイルを注入する場合により顕著になり、オイルを無駄にするほか、環境を汚染してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本発明は、オイルと空気を効率的に混合可能な歯科用ハンドピース注油機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
歯科用ハンドピース注油機は、潤滑オイル輸送管路、気体輸送管路および霧化発生装置を含む。前記霧化発生装置は、前記潤滑オイル輸送管路および前記気体輸送管路にそれぞれ連通する。前記霧化発生装置は、前記気体輸送管路からの気体を急速に加速させて加速された空気流を形成するための気体加速構造を含む。前記霧化発生装置は、前記潤滑オイル輸送管路からの潤滑オイルを前記加速された空気流によって霧化させてオイルミストを形成するための霧化構造をさらに含む。
【0005】
好ましくは、前記霧化発生装置内には、キャビティと、前記キャビティ内に設けられたオイルノズルとが設けられる。前記キャビティは、前記オイルノズルの外壁と前記キャビティの内壁との間に形成されたスロート部、前記スロート部の上流に位置する収縮部、および前記スロート部の下流に位置する拡張部を含む。前記収縮部は、前記気体輸送管路に連通する。前記オイルノズルは、前記潤滑オイル輸送管路に連通する。前記収縮部および前記スロート部により、前記気体加速構造が形成される。前記拡張部により、前記霧化構造が形成される。順に接続された前記収縮部、スロート部および拡張部により、気体を、前記収縮部から前記スロート部を経由して前記拡張部に流入するときに、急に加速させるとともに、前記オイルノズルの端部領域に負圧を発生させて潤滑オイルを吸引し、吸引された潤滑オイルを前記加速された気流と混合してオイルミストを形成し、歯科用ハンドピースに放出する。
【0006】
いくつかの実施例では、前記霧化発生装置は、ハウジングおよび霧化コアを含む。前記キャビティは、前記ハウジング内に設置される。前記霧化コアは、本体と、前記本体の一端に接続される前記オイルノズルとを含む。前記霧化発生装置は、前記気体輸送管路に連通する気体供給通路と、前記潤滑オイル輸送管路に連通する潤滑オイル供給通路とをさらに含む。前記気体供給通路は、前記本体と前記ハウジングとの間に設けられて前記収縮部に連通する。前記潤滑オイル供給通路は、前記本体および前記オイルノズルを貫通した後に前記拡張部に連通する。
【0007】
いくつかの実施例では、前記本体の外面から前記オイルノズルの外面までは、収縮状に移行する。すなわち、本体のオイルノズルに近い端面は、円錐状である。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの内面の、前記収縮部に対応する部分は、収縮状である。
【0009】
いくつかの実施例では、前記霧化コアは、前記本体の他端に接続される接続端をさらに含む。前記接続端は、接続管によって接続ノズルに接続される。前記接続ノズルは、前記潤滑オイル輸送管路に連通する。前記潤滑オイル供給通路は、前記接続端を貫通して前記接続管のダクトに連通する。前記接続管のダクトの内径は、前記潤滑オイル供給通路の内径よりも大きい。
【0010】
いくつかの実施例では、前記霧化発生装置は、弁体をさらに含む。前記弁体内には、収容室と、前記収容室に連通する第1開口および第2開口とが設けられる。前記収容室は、前記気体供給通路に連通する。前記気体輸送管路は、前記第1開口により前記収容室に連通する。前記接続ノズルおよび接続管は、前記収容室内に取り付けられる。前記接続ノズルの一端は、前記第2開口から突出して前記潤滑オイル輸送管路に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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