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公開番号2025117630
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012455
出願日2024-01-31
発明の名称ガスケット及びこれが組付けられたシール構造
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250805BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シール性能を向上し得るガスケット及びこれが組付けられたシール構造を提供する。
【解決手段】相互に対向して組付けられる第1部材1及び第2部材5の二部材間をシールする環状のガスケット10であって、環状の芯体11の前記第1部材側に設けられ、該第1部材側に突出して該第1部材に当接する弾性体製の環状の第1シール部13と、前記芯体の前記第2部材側に設けられ、該第2部材側に突出して該第2部材に当接する弾性体製の環状の第2シール部21と、を備え、前記第1シール部及び前記第2シール部は、前記第1部材と前記第2部材との対向方向に見て互いに重ならないように設けられ、前記二部材が組付けられる際に外径側に倒れるように弾性変形するように形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相互に対向して組付けられる第1部材及び第2部材の二部材間をシールする環状のガスケットであって、
環状の芯体の前記第1部材側に設けられ、該第1部材側に突出して該第1部材に当接する弾性体製の環状の第1シール部と、前記芯体の前記第2部材側に設けられ、該第2部材側に突出して該第2部材に当接する弾性体製の環状の第2シール部と、を備え、
前記第1シール部及び前記第2シール部は、前記第1部材と前記第2部材との対向方向に見て互いに重ならないように設けられ、前記二部材が組付けられる際に外径側に倒れるように弾性変形するように形成されていることを特徴とするガスケット。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方は、径方向に沿う寸法が前記対向方向に沿う寸法よりも小であることを特徴とするガスケット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方は、突出方向の先端における径方向に沿う方向の中心が、前記芯体側となる基端における径方向に沿う方向の中心よりも外径側に設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項4】
請求項1又は請求項2において、
前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方の基端部は、径方向断面視において、外径側の隅部の曲率半径が内径側の隅部の曲率半径よりも小さいことを特徴とするガスケット。
【請求項5】
請求項1又は請求項2において、
前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方の基端部の外径側面には、周方向に沿って延びる溝状の窪み部が設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項6】
請求項1又は請求項2において、
前記芯体の前記第1部材及び前記第2部材のうちの一方部材側に設けられ、該一方部材側に突出して該一方部材に当接する弾性体製の環状の第3シール部をさらに備え、
前記第3シール部は、前記二部材が組付けられる際に外径側に倒れるように弾性変形するように形成されていることを特徴とするガスケット。
【請求項7】
相互に対向して組付けられる第1部材及び第2部材の二部材間に請求項1又は請求項2に記載のガスケットが組付けられたシール構造であって、
前記第1部材側に設けられた前記第1シール部が当接する環状の被シール部及び前記第2部材側に設けられた前記第2シール部が当接する環状の被シール部は、前記対向方向に見て互いに重ならないことを特徴とするシール構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二部材間をシールする環状のガスケット及びこれが組付けられたシール構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、第1部材及び第2部材の二部材にそれぞれ当接するシール部を備えたガスケットが知られている。
例えば、下記特許文献1には、金属板からなる基板の表裏にシリンダやシリンダヘッドに密着する面圧剤がそれぞれ設けられ、各面圧剤の中心位置が半径方向に互いにずれている金属ガスケットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2785955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には、面圧剤の面圧を調整するために面圧剤の高さを調整してもよいことが開示されているが、面圧剤の高さを高くすれば、二部材を締結する際に面圧剤の周方向の一部が意図しない方向に倒れて捻じれ、シール性能が低下する懸念がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シール性能を向上し得るガスケット及びこれが組付けられたシール構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のガスケットの構成1は、相互に対向して組付けられる第1部材及び第2部材の二部材間をシールする環状のガスケットであって、環状の芯体の前記第1部材側に設けられ、該第1部材側に突出して該第1部材に当接する弾性体製の環状の第1シール部と、前記芯体の前記第2部材側に設けられ、該第2部材側に突出して該第2部材に当接する弾性体製の環状の第2シール部と、を備え、前記第1シール部及び前記第2シール部は、前記第1部材と前記第2部材との対向方向に見て互いに重ならないように設けられ、前記二部材が組付けられる際に外径側に倒れるように弾性変形するように形成されていることを特徴とする。
【0007】
以下の実施の形態の記載により、本発明に係るガスケットは、以下の従属的構成を備えていてもよいことが開示される。
<構成2>
構成1において、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方は、径方向に沿う寸法が前記対向方向に沿う寸法よりも小であってもよい。
<構成3>
構成1又は構成2において、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方は、突出方向の先端における径方向に沿う方向の中心が、前記芯体側となる基端における径方向に沿う方向の中心よりも外径側に設けられていてもよい。
<構成4>
構成1乃至構成3のいずれか1つにおいて、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方の基端部は、径方向断面視において、外径側の隅部の曲率半径が内径側の隅部の曲率半径よりも小さくてもよい。
<構成5>
構成1乃至構成4のいずれか1つにおいて、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの少なくとも一方の基端部の外径側面には、周方向に沿って延びる溝状の窪み部が設けられていてもよい。
<構成6>
構成1乃至構成5のいずれか1つにおいて、前記芯体の前記第1部材及び前記第2部材のうちの一方部材側に設けられ、該一方部材側に突出して該一方部材に当接する弾性体製の環状の第3シール部をさらに備え、前記第3シール部は、前記二部材が組付けられる際に外径側に倒れるように弾性変形するように形成されていてもよい。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るシール構造は、相互に対向して組付けられる第1部材及び第2部材の二部材間に上記ガスケットが組付けられたシール構造であって、前記第1部材側に設けられた前記第1シール部が当接する環状の被シール部及び前記第2部材側に設けられた前記第2シール部が当接する環状の被シール部は、前記対向方向に見て互いに重ならないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のガスケット及びこれが組付けられたシール構造は、上述した構成とされるため、シール性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るガスケット及びこれが組付けられたシール構造を模式的に示した概略的縦断面図である。
(a)は同ガスケットの模式的平面図、(b)は(a)のX-X線矢視断面図である。
同ガスケット及び同シール構造の概略的縦断面図である。
(a)(b)は、同実施形態の変形例に係るガスケットをそれぞれ模式的に示した概略的縦断面図である。
(a)は同実施形態の変形例に係るガスケットを模式的に示した概略的縦断面図、(b)は同ガスケット及びこれが組付けられたシール構造の概略的縦断面図である。
(a)は同実施形態の変形例に係るガスケットを模式的に示した概略的縦断面図、(b)は同ガスケット及びこれが組付けられたシール構造の概略的縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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