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公開番号2025117947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012959
出願日2024-01-31
発明の名称空間浄化装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類A61L 9/01 20060101AFI20250805BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】装置内部の少なくとも排水トレイにおいてスライムやバイオフィルムの発生を抑制することができる空間浄化装置を提供する。
【解決手段】次亜塩素酸水供給部16は、次亜塩素酸水生成部14から混合槽21に次亜塩素酸水を供給する。水供給部17は、混合槽21に水を供給する。微細化部13は、混合槽21に貯められた次亜塩素酸水と水との混合水を微細化して空気中に放出する。排水部15は、混合槽21からの排水を排水トレイ25にて受け、排水トレイ25から外部へ排出する。制御部は、次亜塩素酸水生成部14にて生成した次亜塩素酸水を使用して、少なくとも排水部15を洗浄及び除菌する洗浄モードの実行を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成部と、
前記次亜塩素酸水生成部から混合槽に前記次亜塩素酸水を供給する次亜塩素酸水供給部と、
前記混合槽に水を供給する水供給部と、
前記混合槽に貯められた前記次亜塩素酸水と水との混合水を微細化して空気中に放出する微細化部と、
前記混合槽からの排水を排水トレイにて受け、前記排水トレイから外部へ排出する排水部と、
前記次亜塩素酸水生成部にて生成した前記次亜塩素酸水を使用して、少なくとも前記排水部を洗浄及び除菌する洗浄モードの実行を制御する制御部と、を備える空間浄化装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記洗浄モードを実行する場合に、前記次亜塩素酸水供給部を制御して前記次亜塩素酸水生成部から混合槽に前記次亜塩素酸水を供給した後、第１所定期間、前記次亜塩素酸水を前記混合槽に保持するよう制御することで、前記微細化部を洗浄及び除菌する請求項１記載の空間浄化装置。
【請求項３】
前記微細化部は、前記混合槽に貯められた前記混合水を遠心力で吸い上げて遠心方向に飛散させる揚水管を有し、前記揚水管により飛散された前記混合水を周囲に設けられた壁部に衝突させて破砕させることで、前記混合水を微細化するものであり、
前記制御部は、前記微細化部の洗浄及び除菌を行う場合に、前記揚水管を制御して前記混合槽に貯められた前記次亜塩素酸水を攪拌して破砕させる請求項２記載の空間浄化装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記洗浄モードを実行する場合に、前記次亜塩素酸水供給部を制御して前記次亜塩素酸水生成部から混合槽に供給された前記次亜塩素酸水を前記排水部に向けて排水し、その排水された前記次亜塩素酸水を用いて前記排水部の洗浄及び除菌を行うよう制御する請求項１記載の空間浄化装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記排水部の洗浄及び除菌を行う場合に、前記次亜塩素酸水を第２所定期間、外部へ排出せずに前記排水トレイに保持するよう制御する請求項１記載の空間浄化装置。
【請求項６】
浄化対象の空間より空気を吸い込んで前記微細化部へ送風し、前記微細化部により微細化された前記混合水が放出された空気を前記空間へ吹き出すための送風部を備え、
前記制御部は、前記洗浄モードを実行する場合に、前記次亜塩素酸水による前記微細化部の洗浄及び除菌を行った後、前記送風部を制御して前記空間の空気を所定風量で前記微細化部へと送風する請求項２記載の空間浄化装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記洗浄モードを実行する場合に、前記微細化部の洗浄及び除菌に用いられた前記次亜塩素酸水を前記混合槽から前記排水部へ排水する制御を行った後、その排水された前記次亜塩素酸水を用いた前記排水部の洗浄及び除菌と並行して、前記送風部により前記空間の空気が所定風量で前記微細化部へ送風されるよう制御する請求項６記載の空間浄化装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記洗浄モードの実行を開始する場合に、前記次亜塩素酸水生成部に存在する次亜塩素酸水の濃度を判断し、前記濃度が第１閾値よりも高い次亜塩素酸水である場合に、前記次亜塩素酸水生成部に存在する次亜塩素酸水を排水して、前記濃度が前記第１閾値以下の濃度の次亜塩素酸水を新たに生成するよう前記次亜塩素酸水生成部を制御する請求項１記載の空間浄化装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記洗浄モードの実行を所定時間間隔毎に実行するよう制御する請求項１から８のいずれかに記載の空間浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、空間浄化装置に関し、特に次亜塩素酸水を含む水を気化する空間浄化装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
対象となる空間を浄化する空間浄化装置として、その空間を除菌するために、薬剤などの微細水粒子、例えば次亜塩素酸水を含む水を空間に気化するものがある。この種の空間浄化装置としては、電解槽にて塩水を電気分解して次亜塩素酸水を生成し、水と電解槽から供給された次亜塩素酸水とを混合槽（遠心破砕槽とも言う。）にて混合したうえで、その混合水を微細化して空気中に放出するものがある（例えば、特許文献１参照）。混合槽に残った混合水は、混合槽の下方に設けられた排水トレイ（ドレンパン）に排水され、排水トレイに設けられた排水ポンプにより外部へと排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許２０２２－１４６９４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような従来の空間浄化装置は、排水ポンプの特性上、排水トレイにある排水をすべて外部に排出することができず、排水トレイには残水が残る。このような残水には、空間浄化装置が設置された空間より吸い込んだ空気から、有機物、菌及びカビが取り込まれ、結果として、排水トレイに、これら有機物、菌及びカビによるスライムやバイオフィルムが発生してしまうおそれがあった。
【０００５】
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、装置内部の少なくとも排水トレイにおいてスライムやバイオフィルムの発生を抑制することができる空間浄化装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この目的を達成するために、本開示のある態様の空間浄化装置は、次亜塩素酸水生成部と、次亜塩素酸水供給部と、水供給部と、微細化部と、排水部と、制御部と、を備える。次亜塩素酸水生成部は、次亜塩素酸水を生成する。次亜塩素酸水供給部は、次亜塩素酸水生成部から混合槽に次亜塩素酸水を供給する。水供給部は、混合槽に水を供給する。微細化部は、混合槽に貯められた次亜塩素酸水と水との混合水を微細化して空気中に放出する。排水部は、混合槽からの排水を排水トレイにて受け、排水トレイから外部へ排出する。制御部は、次亜塩素酸水生成部にて生成した次亜塩素酸水を使用して、少なくとも排水部を洗浄及び除菌する洗浄モードの実行を制御する。
【０００７】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、装置内部の少なくとも排水トレイにおいてスライムやバイオフィルムの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の一実施の形態に係る空間浄化装置を含む空間浄化システムの概略構成図である。
同空間浄化装置の筐体内部における水の流れを示した水回路図である。
同空間浄化装置を構成する微細化部及びその周辺部の概略断面図である。
同空間浄化装置の制御部が実行する洗浄モード処理を示すフローチャートである。
洗浄モードにおける同制御部の制御の詳細を時間的なフローで示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、及び構成要素、並びに、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
（【００１１】以降は省略されています）

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