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公開番号2025117974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012998
出願日2024-01-31
発明の名称包装用容器及びその製造方法
出願人リスパック株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類B65D 51/24 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】防曇剤を含む樹脂シートを高温でヒールシールしても、防曇性を有すると共に、外観低下及び熱変形が抑制された包装用容器、並びにヒートシール時の熱変形及び樹脂の溶融を抑制できる包装用容器の製造方法を提供する。
【解決手段】包装用容器(1)は、容器本体(2)及び蓋体(3)を有し、容器本体(2)の本体フランジ部(23)と蓋体(3)の蓋体フランジ部(33)とがヒートシールにより密着され、蓋体(3)の内面は、防曇剤を塗布することにより防曇処理されており、蓋体(3)の外面は、シリコーンオイルを塗布することによりシリコーン処理されており、且つ前記シリコーンオイルの塗布量が20mg/m2以上であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
容器本体及び蓋体を有し、前記容器本体と前記蓋体とがヒートシールにより密着された包装用容器であって、
前記蓋体の内面は、防曇剤を塗布することにより防曇処理されており、
前記蓋体の外面は、シリコーンオイルを塗布することによりシリコーン処理されており、且つ前記シリコーンオイルの塗布量が20mg/m

以上であることを特徴とする、包装用容器。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記容器本体及び蓋体の少なくとも一方は、ポリエステル系樹脂である、請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記蓋体はフランジ部を有し、前記フランジ部の端部は、上側表面及び下側表面の少なくとも一方に凹凸形状が形成された摘み部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の包装用容器。
【請求項4】
容器本体と蓋体とをヒートシールする工程を含み、
前記蓋体の内面は、防曇剤を塗布することにより防曇処理されており、
前記蓋体の外面は、シリコーンオイルを塗布することによりシリコーン処理されており、且つ前記シリコーンオイルの塗布量が20mg/m

以上であることを特徴とする、包装用容器の製造方法。
【請求項5】
前記容器本体及び蓋体の少なくとも一方は、ポリエステル系樹脂である、請求項3に記載の包装用容器の製造方法。
【請求項6】
前記蓋体はフランジ部を有し、前記フランジ部の端部は、上側表面及び下側表面の少なくとも一方に凹凸形状が形成された摘み部を有することを特徴とする、請求項4又は5に記載の包装用容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートシールにより密閉され、防曇性を有すると共に、外観低下及び熱変形が抑制された包装用容器、並びにヒートシール時の熱変形及び樹脂の溶融を抑制できる包装用容器の製造方法を提供する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明性の高い樹脂を熱成形して得られる透明な包装用容器が知られている。このような包装用容器は、例えば、各種の食品を収容して市場に流通させるための食品包装用容器として多用されている。このような包装用容器は通常、容器本体と、該容器本体を被覆する蓋体で構成される。そして、一般に包装用容器では、外部の異物が容器本体内に侵入することを防ぐために、ヒートシールすることにより、容器本体と蓋体とを密閉させている(特許文献1及び2)。
【0003】
従来、包装用容器の多くは落とし蓋であり、収容物として昆布、古漬、浅漬が多かった。このような落とし蓋の容器では収容物と蓋体とのスペースが狭いため、包装容器に防曇性が必要とされていなかった。
【0004】
近年では収容物が種々であることから、作業性及び密封性向上、並びにガス置換包装のために、トップシールも採用されている。しかし、近年は収容物のボリューム感及び鮮度感を演出することが求められるところ、トップシールでは、ボリューム感及び鮮度感を維持し難い。よって、かかる問題を解決するため、盛り上がり蓋を用いた包装用容器が採用されている。しかし、盛り上がり蓋は、落とし蓋と比べて収容物と蓋体とのスペースが広く、容器内の水蒸気が蓋体内面に凝結して「曇り」が生じ易い。そのため、包装用容器において、防曇性が求められている。例えば、特許文献1には、蓋体の少なくとも被い部の内側に防曇剤を塗布して防曇性を付与することが記載されている([0025]及び[0026])。
【0005】
また、フィルムの離型性、ブロッキング性を改良するために、フィルム表面をシリコーン処理することが行われている。例えば、引用例3には、ブロッキング性を改良するために、防曇性樹脂シート材料の裏面にシリコーン被膜を形成することが開示されている(特許請求の範囲)。特許文献4には、防曇剤が塗布処理された樹脂シート及び該シートを熱成形して得られる成形品において、離型性を高めるために、樹脂シート表面にシリコーンオイルを塗布することが記載されている([0024])。特許文献5には、重合体混合物に対して特定量のシリコーン系オイルが配合することにより、過熱状態でのフィルムの摩擦係数を改良し、しわの発生を防止することにより、外観に優れると共に、密着性及び密封性に優れたフィルムが得られることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6882089号公報
特許第4031515号公報
特開2000-280410号公報
特開2002-60633号公報
特公昭58-50591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
包装用容器は通常、透明な樹脂シートを熱成形することにより形成されるところ、防曇剤を含む樹脂シートを高温でヒートシールすれば、その熱で透明性及び防曇性が損なわれるおそれがある。
【0008】
容器本体と蓋体とのヒートシールは通常、容器本体に蓋体を被せた後、容器本体と蓋体との接触部分にシールヘッドを押し当てることにより行われる。しかし、シールヘッドを容器本体及び蓋体に押し当てた際に、容器本体及び蓋体を構成する樹脂が溶融し、シールヘッドへ付着する問題がある。樹脂のシールヘッドへの付着は、製造される包装用容器の外観低下及び熱変形、並びに包装用容器の製造効率の低下を招く。透明な包装用容器を構成する樹脂として用いられているPET樹脂は、軟化温度が低いことから(70~80℃)、このような問題が生じやすい。
【0009】
また、ヒートシールにより密閉された包装用容器では通常、蓋体を開けるために、蓋体側面から水平方向に延設された摘み部が設けられる。蓋体の開閉を容易にするには、摘み部の長さ、面積が大きいことが望ましい。しかし、摘み部は、ヒートシールの際に熱変形し易くなることが知られている。特に、摘み部の長さ、面積が大きくなると、より熱変形し易くなる傾向が認められる。
【0010】
従って、本発明は、防曇剤を含む樹脂シートを高温でヒールシールしても、防曇性を有すると共に、外観低下及び熱変形が抑制された包装用容器、並びにヒートシール時の熱変形及び樹脂の溶融を抑制できる包装用容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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