TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025119840
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024014902
出願日
2024-02-02
発明の名称
液滴吐出装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250807BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】液滴の着弾ずれを抑制することが可能な液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出装置は、被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、搬送方向および搬送方向に交差する交差方向に並べられて被印刷媒体に液滴を吐出する複数のノズルを有するラインヘッドと、制御装置とを備え、制御装置は複数のノズルのうち一部のノズルである下流側ノズルよりも、下流側ノズルの搬送方向の上流側に位置するノズルである上流側ノズルによる液滴の吐出速度を高め又は液滴の吐出タイミングを早める。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送方向および前記搬送方向に交差する交差方向に並べられて前記被印刷媒体に液滴を吐出する複数のノズルを有するラインヘッドと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記複数のノズルのうち一部のノズルである下流側ノズルよりも、前記下流側ノズルの前記搬送方向の上流側に位置するノズルである上流側ノズルによる前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早める、液滴吐出装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記ラインヘッドは、前記ノズルごとに設けられる圧力室および前記圧力室に吐出圧力を付与するアクチュエータを有し、
前記制御装置は、前記下流側ノズルのアクチュエータに対する駆動電圧よりも、前記上流側ノズルのアクチュエータに対する駆動電圧を上げて前記液滴の吐出速度を高める、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項3】
前記ラインヘッドには、複数の前記ノズルが設けられた複数の吐出ヘッドが前記交差方向に沿って千鳥状に並べられており、
前記制御装置は、複数の前記吐出ヘッドのうち一の吐出ヘッドである下流側吐出ヘッドよりも、前記搬送方向の上流側に位置する前記吐出ヘッドである上流側吐出ヘッドの前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早める、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記下流側吐出ヘッドのうち前記上流側吐出ヘッドに対して前記搬送方向に重なる領域における前記ノズルよりも、前記下流側吐出ヘッドのうち前記上流側吐出ヘッドに対して前記搬送方向に重なっていない領域における前記ノズルによる前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早める、請求項3に記載の液滴吐出装置。
【請求項5】
前記ラインヘッドには、複数の前記ノズルが設けられた複数の吐出ヘッドが少なくとも前記交差方向に沿って並べられたヘッドバーが前記搬送方向に複数並設されており、
前記制御装置は、複数の前記ヘッドバーのうち一のヘッドバーである下流側ヘッドバーにおける前記吐出ヘッドよりも、前記搬送方向の上流側に位置するヘッドバーである上流側ヘッドバーにおける前記吐出ヘッドの前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早める、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記複数のヘッドバーのうち未使用のヘッドバーがある場合に、使用する前記複数のヘッドバーの中で前記上流側ヘッドバーおよび前記下流側ヘッドバーを決定する、請求項5に記載の液滴吐出装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記複数のノズルのうち前記交差方向における両側に位置する前記ノズルによる前記液滴の吐出速度を、前記複数のノズルのうち残余のノズルによる前記液滴の吐出速度よりも高める、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項8】
前記ラインヘッドは、前記ノズルごとに設けられる圧力室および前記圧力室に吐出圧力を付与するアクチュエータを有し、
前記制御装置は、
前記アクチュエータごとに、前記交差方向に流れる搬送気流に基づき予め設定されて前記アクチュエータに対する駆動電圧を上げるべき第1変化分、および、前記搬送方向に流れる搬送気流に基づき予め設定されて前記アクチュエータに対する駆動電圧を上げるべき第2変化分のうち、大きい方の変化分だけ前記アクチュエータに対する駆動電圧を上げる処理と、
前記アクチュエータごとに、前記第1変化分と前記第2変化分との差に応じて前記アクチュエータに対応する前記ノズルによる前記液滴の吐出タイミングを変更する処理と、を実行する、請求項2に記載の液滴吐出装置。
【請求項9】
前記被印刷媒体を支持するプラテンをさらに備え、
前記ラインヘッドはノズル面を有し、
前記制御装置は、印刷モードが前記ノズル面と前記プラテンとの距離がローギャップとなるローギャップ印刷モードおよび前記距離が前記ローギャップよりも大きいハイギャップとなるハイギャップ印刷モードのうちハイギャップ印刷モードである場合に、前記複数のノズルのうち前記搬送方向の上流側に位置するノズルよりも、前記搬送方向の下流側に位置するノズルによる前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早める、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記被印刷媒体に下地を形成する場合に、前記吐出速度を高める処理および前記吐出タイミングを早める処理を非実行とする、請求項1に記載の液滴吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばインクジェットプリンタ等の印刷装置に設けられる液滴吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタにおいては、ノズルからのインク滴の噴射に起因して発生する気流により渦流が生じ、噴射されたインク滴が当該渦流の影響を受けて着弾位置にずれが生じることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-177418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術は、インク滴がノズルから噴射される際の渦流を抑制することで当該インク滴の着弾ずれを抑制するものであるが、被印刷媒体の搬送により生じる搬送気流の影響を考慮するものではない。よって、搬送気流の影響を考慮してインク滴の着弾ずれを抑制することが課題であった。
【0005】
そこで、本開示は液滴の着弾ずれを抑制することが可能な液滴吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の液滴吐出装置は、被印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送方向および前記搬送方向に交差する交差方向に並べられて前記被印刷媒体に液滴を吐出する複数のノズルを有するラインヘッドと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記複数のノズルのうち一部のノズルである下流側ノズルよりも、前記下流側ノズルの前記搬送方向の上流側に位置するノズルである上流側ノズルによる前記液滴の吐出速度を高め、又は、前記液滴の吐出タイミングを早めるものである。
【0007】
本開示に従えば、下流側ノズルよりも被印刷媒体の搬送時に生じる搬送気流等の外乱の影響を比較的受けやすい上流側ノズルの液滴の吐出速度を高めることで、液滴の着弾ずれを抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、液滴の着弾ずれを抑制することが可能な液滴吐出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る液滴吐出装置を示す平面図である。
図1の吐出ヘッドの構成を示す断面図である。
図1の液滴吐出装置が設けられる印刷装置の構成要素の例を示すブロック図である。
ヘッドバーの構成を示す下面図である。
吐出ヘッドにおけるノズルの配置を示す下面図である。
各ヘッドバーと各ヘッドバーにおけるノズルに対応するアクチュエータに対する印加電圧との関係を示す図である。
各吐出ヘッドと各吐出ヘッドにおけるノズルに対応するアクチュエータに対する印加電圧との関係を示す図である。
各ノズルと各ノズルに対応するアクチュエータに対する印加電圧との関係を示す図である。
未使用のヘッドバーがある場合に使用するヘッドバーにおける印加電圧の変化を示す図である。
図4の一部拡大図である。
ラップ領域のノズルに対応するアクチュエータに対する印加電圧および非ラップ領域のノズルに対応するアクチュエータに対する印加電圧を示す図である。
搬送気流に起因する横風を示す図である。
ヘッドバーの各吐出ヘッドにおける印加電圧を示す図である。
アクチュエータに対して増加させるべき印加電圧をノズルごとに示す図である。
ハイギャップ時における負圧および上流向き気流の発生について説明するための図である。
(a)はプラテンとノズル面との距離がハイギャップであることを示す図であり、(b)は前記距離がローギャップであることを示す図である。
ハイギャップ時の印刷における上流側吐出ヘッドおよび下流側吐出ヘッドの印加電圧を示す図である。
(a)は下流側ノズルに対応するアクチュエータに対する駆動波形を示す図であり、(b)は上流側ノズルに対応するアクチュエータに対する駆動波形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る液滴吐出装置について図面を参照して説明する。以下に説明する液滴吐出装置は本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ブラザー工業株式会社
液滴吐出装置
2日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置、その制御方法及びプログラム
2日前
シヤチハタ株式会社
印判
2か月前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
8か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
8か月前
シヤチハタ株式会社
反転式印判
7か月前
三光株式会社
感熱記録材料
4か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
5か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5日前
独立行政法人 国立印刷局
貼付機構
3日前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
8か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
5か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
7か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4日前
独立行政法人 国立印刷局
潜像印刷物
3日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4か月前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
8か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4日前
続きを見る
他の特許を見る