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公開番号2025120827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015948
出願日2024-02-05
発明の名称捺染装置、捺染装置の制御方法、及び捺染装置の組み立て方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250808BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】捺染装置において、高いコストをかけなくても、支持体の送り精度を改善し、画質を向上させる。
【解決手段】捺染装置であって、第1の方向Xに移動しながら、媒体に液体を吐出する液体吐出手段21と、媒体を支持する支持体31と、支持体31を、第1の方向Xと直交する第2の方向Yに、往復移動させることができる駆動機構34と、駆動機構34の動作の制御を行う制御部5と、を備え、制御部5は、捺染データを基に算出された制御上の必要移動量を、駆動機構34の組み立て時に予め計測して設定した、駆動機構の送りバラツキに基づいた工程補正値を用いて調整して、駆動機構34の駆動制御を行う。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に移動しながら、媒体に液体を吐出する液体吐出手段と、
前記媒体を支持する支持体と、
前記支持体を、前記第1の方向と直交する第2の方向に、往復移動させることができる駆動機構と、
前記駆動機構の動作の制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、捺染データを基に算出された制御上の必要移動量を、前記駆動機構の組み立て工程において予め計測して設定した、前記駆動機構の送りバラツキに基づいた工程補正値を用いて調整して、前記駆動機構の駆動制御を行う
捺染装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記駆動機構は、
前記制御部から駆動制御される駆動モータと、
前記駆動モータから回転力を伝達される一次プーリと、
前記支持体と共に移動するベルトと、
前記ベルトが掛け回され、前記一次プーリと軸を共有するベルト駆動プーリと、を有し、
前記工程補正値は、前記ベルト駆動プーリの軸に対する偏心に起因する前記ベルトの送りバラツキを抑制する補正値である
請求項1に記載の捺染装置。
【請求項3】
前記駆動機構は、前記一次プーリの回転量を検出するロータリーエンコーダセンサをさらに有し、
前記一次プーリは、ロータリーエンコーダ付きプーリであり、
前記制御部は、捺染データを基に算出された制御上の必要移動量を、予め設定された工程補正値と、前記ロータリーエンコーダセンサの検出結果に基づいて調整して、前記駆動モータを駆動制御する
請求項2に記載の捺染装置。
【請求項4】
前記ロータリーエンコーダ付きプーリのロータリーエンコーダは、ゼロ点を検出すること可能なZ相付きエンコーダである
請求項3に記載の捺染装置。
【請求項5】
捺染装置の制御方法であって、
前記捺染装置は、液体吐出手段と、媒体を支持する支持体と、該支持体を移動させる駆動機構を備え、
制御方法は、
捺染データに基づいて、前記液体吐出手段の第1の方向の移動量を算出し、
前記支持体の、前記第1の方向と直交する方向である第2の方向の移動量を算出し、
前記支持体による前記媒体の前記第2の方向への移動と、前記液体吐出手段の前記第1の方向への移動を繰り返しながら、前記媒体上に画像を形成し、
前記第2の方向の移動量を算出する際には、
前記捺染データに基づいて前記支持体の前記第2の方向における必要移動量を算出した後、前記駆動機構の組み立て工程で予め計測して設定した前記駆動機構の送りバラツキに基づいた工程補正値を用いて、前記必要移動量を補正して調整された移動量を算出し、
前記媒体上に画像を形成する際の、前記支持体による前記媒体の前記第2の方向へ移動では、調整された移動量で前記駆動機構が前記支持体を移動させる
制御方法。
【請求項6】
捺染装置の組み立て方法であって、
前記捺染装置は、第1の方向に移動しながら、媒体に液体を吐出する液体吐出手段と、前記媒体を支持する支持体と、前記支持体を、前記第1の方向と直交する第2の方向に、往復移動させることができる駆動機構と、を備え、
組み立て方法では、
前記液体吐出手段を、装置に対して前記第1の方向に移動可能に固定し、
前記駆動機構において、制御された駆動力を受ける駆動モータから回転力を伝達される一次プーリと、前記支持体と共に移動するベルトが掛け回されたベルト駆動プーリを、軸を共有するように固定した後、
測定用の支持体を、前記ベルトと共に移動できるように仮固定し、支持体検出手段を前記液体吐出手段に下向きに検出可能に仮固定し、
前記測定用の支持体を前記ベルトによって前記第2の方向に移動させて、前記ベルト駆動プーリによって前記ベルトを介して移動した前記支持体の位置を所定時間毎に検出し、
計測のために設定された制御上の前記支持体の移動量と、前記検出された前記支持体の実際の位置の差である送り誤差に基づいて、工程補正値を算出し、
前記測定用の支持体と前記支持体検出手段を取り外し、前記ベルト上に製品の支持体を固定する
組み立て方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、布などを捺染する捺染装置、捺染装置の制御方法、及び捺染装置の組み立て方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
今までの一般的なシリアルヘッド方式やマルチパス方式と言われるガーメント用のインクジェットプリンタでは、メディア送り方向(副走査方向)に一定距離メディアを送り停止させ、ヘッドを主走査方向にスキャンしながら液を吐出させて画像を形成している。そして、通常何回かの副走査送りにより重ね書きを行い、メディア上のインク密度を上げる事で良好な画像を得ている。
【0003】
この際、重ね書きのためのインクの着弾位置が僅かでもずれて、以前の改行時のインク着弾位置に重なってしまうと結果メディア上のインクの密度が上がらず、画像の濃淡となって品質に影響が出てしまう。このインク着弾位置ズレの原因として、副走査方向の送り精度(停止位置精度)が大きな要因となり、印刷速度の速いモードでは副走査の送りの精度が少しでもずれると、画質に大きく影響が出てしまうという問題があった。
【0004】
そこで、特許文献1では、副走査方向の送り精度を向上させるため、媒体を載置するワークテーブルの位置を常時監視する制御が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のように、ワークテーブルの位置を常時監視するには、ワークテーブルの位置測定のための測定機器を設けなければならず、その測定機器搭載分のコストが増えてしまった。
【0006】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、高いコストをかけなくても、支持体の送り精度を上げて、媒体上の画質を向上させることができる捺染装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
第1の方向に移動しながら、媒体に液体を吐出する液体吐出手段と、
前記媒体を支持する支持体と、
前記支持体を、前記第1の方向と直交する第2の方向に、往復移動させることができる駆動機構と、
前記駆動機構の動作の制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、捺染データを基に算出された制御上の必要移動量を、前記駆動機構の組み立て工程において予め計測して設定した、前記駆動機構の送りバラツキに基づいた工程補正値を用いて調整して、前記駆動機構の駆動制御を行う
捺染装置、を提供する。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、高いコストをかけなくても、支持体の送り精度を改善し、画質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る捺染装置の全体斜視図である。
実施形態に係る捺染装置の要部平面概略図である。
実施形態に係る捺染装置の副走査駆動機構側の側面断面図である。
実施形態に係るプラテンの副走査方向の駆動に係る部分の斜視図である。
図4の副走査方向の駆動機構の部分拡大斜視図である。
実施形態に係るプラテンの副走査方向の駆動に係る部分の側面拡大図である。
ベルト駆動プーリの偏心とタイミングベルトの移動量の関係を示す説明図である。
ベルト駆動プーリが偏心していた場合のプラテンの送り精度を示すグラフである。
重ね書きと、副走査方向の送りバラツキがある場合の重ね書きの原理を示す説明図である。
組み立て工程における副走査方向の送り精度の測定状況の説明図である。
実施形態に係る副走査駆動機構の組み立て工程のフローチャートである。
実施形態に係る捺染装置の全体制御ブロック図である。
実施形態に係る捺染装置の副走査駆動のハードウェアブロック図である。
実施形態に係る捺染装置における捺染の際の走査駆動制御のフローチャートである。
補正後のプラテンの送り精度を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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