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公開番号
2025121016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016158
出願日
2024-02-06
発明の名称
インクジェット印刷装置及びインクジェットヘッド保守方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20250812BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】メンテナンスを簡便に行うことができるインクジェット印刷装置及びインクジェットヘッド保守方法を提供する。
【解決手段】[1]印刷媒体Pを搬送する搬送胴10と、印刷媒体Pに向けてインクを吐出する複数のインクジェットヘッド31と、を備え、複数のインクジェットヘッド31は、それぞれ設置角度を固定するインクジェットヘッド角度固定手段50を備え、複数のインクジェットヘッド31をそれぞれ個別に搬送胴10上から搬送胴10上外に移動するインクジェットヘッド移動手段70,170を備える、インクジェット印刷装置100、[2]複数のインクジェットヘッド31をそれぞれ個別に搬送胴10上外に移動させ、搬送胴上10上外に移動されたインクジェットヘッド31のインク吐出時に印刷媒体Pに対向する面が水平となる、インクジェットヘッド保守方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
設置基準となるベースと、
前記ベース上に設置され、かつ長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、
前記搬送胴上に配置され、かつ前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、
を備えるインクジェット印刷装置であって、
複数のインクジェットヘッドは、それぞれ、設置角度を固定するインクジェットヘッド角度固定手段を備え、さらに、
複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に前記搬送胴上から前記搬送胴上外に移動するインクジェットヘッド移動手段を備える、
インクジェット印刷装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記搬送胴上外に移動されたインクジェットヘッドは、前記インクジェットヘッド角度固定手段による固定が解除されて前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面が水平となる、請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項3】
前記インクジェットヘッド移動手段は、前記搬送胴の搬送方向に垂直な方向にスライド可能なスライド機構を備える、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項4】
前記スライド機構は、前記搬送胴の搬送方向に垂直な方向に延びるスライド案内部材と、前記スライド案内部材に対応する形状を有し、かつ前記スライド案内部材に対してスライド可能なスライド部材と、前記スライド部材に支持されるスライドプレートとを備える、請求項3に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項5】
前記スライド機構を固定するスライド機構固定手段を備える、請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項6】
前記ベースと、インクジェットヘッドの前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線とが平行になる場合を0°としたとき、複数のインクジェットヘッドの前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線と前記ベースとの角度が0°以上90°以下である、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項7】
複数のインクジェットヘッドの前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面から垂直に前記搬送胴の回転中心に向けて延長した延長線と前記ベースとの角度が、それぞれ異なる、請求項6に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項8】
前記印刷媒体が軟包装用フィルムである、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項9】
長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、
前記搬送胴上に配置され、かつ前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、
を備えるインクジェット印刷装置のインクジェットヘッドを保守するためのインクジェットヘッド保守方法であって、
複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に前記搬送胴上外に移動させ、
前記搬送胴上外に移動されたインクジェットヘッドの前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面が水平となる、
インクジェットヘッド保守方法。
【請求項10】
複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に前記搬送胴上外に移動させる移動方向が、前記搬送胴の搬送方向に垂直な方向である、請求項9に記載のインクジェットヘッド保守方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット印刷装置及びインクジェットヘッド保守方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷方式は、微細なノズルからインクを直接吐出し、印刷媒体に付着させて、文字や画像が記録された印刷物を得る方式である。この方式は、フルカラー化が容易でかつ安価であり、印刷媒体に対して非接触であるという数多くの利点があるため、一般消費者向けの民生用印刷に留まらず、近年は、商業印刷や産業印刷分野に応用されている。
商業印刷や産業印刷分野では、生産性を高める目的で、印刷媒体の幅一杯に印刷可能なライン状の固定印刷ヘッドを設け、所謂シングルパス方式を用いて、ロール状印刷媒体を連続印刷する高速インクジェット印刷が検討されている。
また、食品等を包装するための軟包装用フィルムにも広くインクジェット印刷が行われている。具体的には、合成樹脂等からなる薄い柔軟性のある樹脂印刷媒体である軟包装用フィルムに、包装される商品の名称等を表示するための印刷を行う。
近年、これらの印刷において、印刷物の耐候性、耐水性、及び環境負荷軽減の観点から、顔料を含有する水系インクを用いるインクジェット印刷装置が検討されている。
【0003】
インクジェット印刷を続けていると、微細なノズルの閉塞が生じるため、閉塞を解消するためのメンテナンスが必要となる。メンテナンスが簡便に行えると、印刷物の生産性が向上するため、インクジェット印刷時のメンテナンス性向上について種々の検討が行われている。
例えば、特許文献1には、メンテナンス性等に優れるインクジェット記録用水系インクを提供することを目的として、ポリマー分散剤(A)で分散された顔料を含有するポリマー粒子、ポリマー分散剤(B)で分散されたワックスを含有するポリマー粒子、及び有機溶剤を含有するインクジェット記録用水系インクであって、該ワックスを含有するポリマー粒子を構成するポリマーの酸価が特定の範囲であり、該ワックスの融点が特定の温度以上である、インクジェット記録用水系インクが開示されている。
また、特許文献2には、メンテナンス状態と他の状態との間での相互の切り換えを、簡便な構成で効率的に行うことができる技術の提供を目的として、メンテナンスユニットが、メンテナンス位置にあるときに、被メンテナンス位置にある印刷ヘッドに対向して印刷ヘッドに前記第1メンテナンスを実行可能であり、メンテナンスユニットが前記退避位置にあるときに、被メンテナンス位置にある印刷ヘッドとメンテナンスユニットとの間に、印刷ヘッドに対して手作業による第2メンテナンスが可能な空間が存在する、画像記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-6772号公報
特開2014-121800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
インクジェット印刷のメンテナンス性の向上は、特許文献1に記載された発明のようにインクジェット印刷装置に使用されるインクの改良や、特許文献2に記載された発明のようにインクジェット印刷装置の改良から試みられている。
本発明は、インクジェット印刷装置の更なる改良により、メンテナンスを簡便に行うことができるインクジェット印刷装置及びインクジェットヘッド保守方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、複数のインクジェットヘッドは、それぞれ、設置角度を固定するインクジェットヘッド角度固定手段を備え、さらに、複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に搬送胴上から搬送胴上外に移動するインクジェットヘッド移動手段を備えることにより、メンテナンスを簡便に行うことができるインクジェット印刷装置を提供することができることを見出した。また、複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に搬送胴上外に移動させ、搬送胴上外に移動されたインクジェットヘッドのインク吐出時に前記印刷媒体に対向する面が水平となることにより、メンテナンスを簡便に行うことができるインクジェットヘッド保守方法を提供することができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]設置基準となるベースと、前記ベース上に設置され、かつ長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記搬送胴上に配置され、かつ前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、を備えるインクジェット印刷装置であって、複数のインクジェットヘッドは、それぞれ、設置角度を固定するインクジェットヘッド角度固定手段を備え、さらに、複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に前記搬送胴上から前記搬送胴上外に移動するインクジェットヘッド移動手段を備える、インクジェット印刷装置。
[2]長尺シート状の樹脂からなる印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記搬送胴上に配置され、かつ前記搬送胴で搬送される前記印刷媒体に向けてインクを吐出する、複数のインクジェットヘッドと、を備えるインクジェット印刷装置のインクジェットヘッドを保守するためのインクジェットヘッド保守方法であって、複数のインクジェットヘッドをそれぞれ個別に前記搬送胴上外に移動させ、前記搬送胴上外に移動されたインクジェットヘッドの前記インク吐出時に前記印刷媒体に対向する面が水平となる、インクジェットヘッド保守方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、メンテナンスを簡便に行うことができるインクジェット印刷装置及びインクジェットヘッド保守方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成例を説明するための正面概略図である。
第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の動作例を説明するための側面概略図であり、図中の分図(a)は、インクジェットヘッドが搬送胴上に配置されている状態を説明するための側面概略図であり、図中の分図(b)は、インクジェットヘッドが搬送胴上外に移動した状態を説明するための側面概略図である。
第二の実施形態に係るインクジェットヘッド移動手段を説明するための正面図である。
第二の実施形態に係るインクジェットヘッド移動手段を説明するための側面図である。
第二の実施形態に係るインクジェットヘッド移動手段を説明するための上面図である。
第二の実施形態に係るインクジェットヘッド移動手段を説明するための上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるものではない。
【0010】
まず、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図1は、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成例を説明するための正面概略図である。また、図2は、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の動作例を説明するための側面概略図であり、図中の分図(a)は、インクジェットヘッドが搬送胴上に配置されている状態を説明するための側面概略図であり、図中の分図(b)は、インクジェットヘッドが搬送胴上外に移動した状態を説明するための側面概略図である。なお、説明の便宜のために、インクジェット印刷装置100(200)の通常の設置方向により、上下方向及び正面背面を定義した。具体的には、ベースB側、すなわち図1乃至図3の紙面下方向を下方向とし、図1乃至図3の紙面上方向を上方向とし、図1及び図2の紙面正面側を正面とし、紙面背面側を背面として説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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