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公開番号
2025122318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017689
出願日
2024-02-08
発明の名称
推論装置、推論方法、および訓練装置
出願人
株式会社Preferred Networks
,
ENEOS株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G16C
20/30 20190101AFI20250814BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】ニューラルネットワークポテンシャルと同様の高い汎用性を保ちつつ、高精度な物性値を生成する。
【解決手段】実施形態に係る推論装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1手法で算出した学習データにより学習した第1学習済みモデルに原子構造を入力して、前記原子構造に対応する第1物性値を生成し、第2学習済みモデルに前記第1学習済みモデルの中間層からの出力を入力して、第3物性値を生成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つのメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、を備える推論装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1手法で算出した学習データにより学習した第1学習済みモデルに原子構造を入力して、前記原子構造に対応する第1物性値を生成し、
第2学習済みモデルに前記第1学習済みモデルの中間層からの出力を入力して、第3物性値を生成する、
推論装置。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記第2学習済みモデルは、前記第1手法とは異なる第2手法により算出された前記原子構造に対応する物性値と前記第1物性値との差分に関する第2物性値を生成し、
前記第2物性値と前記第1物性値とに基づいて前記第3物性値を生成する、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項3】
前記中間層からの出力に加えて前記第1物性値を前記第2学習済みモデルに入力して、前記第3物性値を出力する、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項4】
前記第3物性値は、前記第1物性値に比べて相対的に高精度な物性値である、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項5】
前記第2学習済みモデルは、ニューラルネットワークである、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項6】
前記第2学習済みモデルは、前記第1学習済みモデルにおける中間層までの構造と、前記中間層の後段に接続されるニューラルネットワークとを有する、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項7】
前記第1学習済みモデルはニューラルネットワークポテンシャルである、請求項1に記載の推論装置。
【請求項8】
前記第2学習済みモデルは、前記第1学習済みモデルの出力と前記第1手法とは異なる第2手法の出力との差分を推定するように学習される、
請求項1に記載の推論装置。
【請求項9】
前記第1物性値及び前記第3物性値は、エネルギー値である、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の推論装置。
【請求項10】
前記第1手法はDFTである、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の推論装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、推論装置、推論方法、および訓練装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、原子の状態の全体のエネルギーと原子1つ1つが受ける力とを予測するニューラルネットワーク(以下、ニューラルネットワークポテンシャル(Neural Network Potential:NNPと呼ぶ))が知られている。NNPは、密度汎関数法(Density Functional Theory (DFT))などの電子状態のシミュレーションに比べて、極めて短時間でエネルギーおよび/または力を出力することができる。
【0003】
NNPは、様々な物質(幅広い元素と構造)に対して汎用的に高精度な計算が行える。一部の有機分子については実用面での要求精度が非常に高いため、NNPよりもさらに正確に予測できるモデルの需要がある。
【0004】
また、NNPで用いられている学習データよりも高精度な学習データを用いて、小分子系に対してNNPが構築されることがある。しかしながら、学習用の高精度なデータは、生成コストが大きく、NNPを学習するのに十分なデータ量を生成するのが難しい。このため、少数の分子の安定構造のみの訓練データが、学習に用いられる。このような学習だと、不安定構造に対して用いられたときの精度について問題視されることがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
So Takamoto, Chikashi Shinagawa, Daisuke Motoki, Kosuke Nakago, Wenwen Li, Iori Kurata, Taku Watanabe, Yoshihiro Yayama, Hiroki Iriguchi, Yusuke Asano, Tasuku Onodera, Takafumi Ishii, Takao Kudo, Hideki Ono, Ryohto Sawada, Ryuichiro Ishitani, Marc Ong, Taiki Yamaguchi, Toshiki Kataoka, Akihide Hayashi, Nontawat Charoenphakdee, Takeshi Ibuka, “Towards universal neural network potential for material discovery applicable to arbitrary combination of 45 elements” Nature Communications volume 13, Article number: 2991 (2022), URL:https://www.nature.com/articles/s41467-022-30687-9
Justin S. Smith, Roman Zubatyuk, Benjamin Nebgen, Nicholas Lubbers, Kipton Barros, Adrian E. Roitberg, Olexandr Isayev, Sergei Tretiak,“The ANI-1ccx and ANI-1x data sets, coupled-cluster and density functional theory properties for molecules” Scientific Data. 2020; 7: 134.Published online 2020 May 1. doi: 10.1038/s41597-020-0473-z,URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7195467/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示が解決しようとする課題は、ニューラルネットワークポテンシャルと同様の高い汎用性を保ちつつ、高精度な物性値を生成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る推論装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1手法で算出した学習データにより学習した第1学習済みモデルに原子構造を入力して、前記原子構造に対応する第1物性値を生成し、第2学習済みモデルに前記第1学習済みモデルの中間層からの出力を入力して、第3物性値を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る推論装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2は、実施形態に係るプロセッサにおける機能ブロックの一例を示す図である。
図3は、実施形態に係るエネルギー推論処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図4は、実施形態に係り、学習装置におけるプロセッサにおける機能ブロックの一例を示す図である。
図5は、実施形態に係る学習処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係り、初期エネルギー値と、高精度エネルギー値と、初期エネルギー値と高精度エネルギー値との差分(補正値)との一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
【0010】
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る推論装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、推論装置1は、通信ネットワーク5を介して外部装置9Aと接続されてもよい。また、推論装置1は、デバイスインタフェース39を介して接続された外部装置9Bを備えてもよい。推論装置1は、ユーザにより入力された複数の原子により構成される物質の構造を示す記法を入力してもよい。物質は、例えば、分子である。なお、物質は分子に限定されず、各種結晶などであってもよい。記法は、例えば、当該物質に関連し、ユーザにより入力されたSMILES(Simplified Molecular Input Line Entry System)記法である。SMILES記法は、例えば、ある特定の分子の情報(原子とそれらがどうつながっているのかの情報)を一定のルールで表したものである。例えば、SMILES記法は、メタンであれば1個のC(炭素)にH(水素)が4個つながっているといった粒度の情報である。なお、記法は、SMILES記法に限定されず、物質が一意に特定できれば、既知の他の記法であってもよい。以下、説明を具体的にするために、ユーザにより後述の入力装置を介して入力される情報は、SMILES記法に対応する情報(以下、SMILES情報と呼ぶ)であるものとする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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