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公開番号2025125920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024022192
出願日2024-02-16
発明の名称光学照準器
出願人株式会社ライト光機製作所
代理人個人,個人
主分類F41G 1/38 20060101AFI20250821BHJP(武器)
要約【課題】光学照準器に対する調整をより適切に行う。
【解決手段】銃に取り付けて使用される光学照準器10であって、目標物の倒立像を第1の焦点面に結像させる対物系部12と、倒立像を反転させた正立像を第2の焦点面に結像させる正立系部14と、調整機構20とを備え、正立系部14は、第1の焦点面と第2の焦点面との間に配設されるレンズ112~116と、レンズ112~116を保持する正立系筒である可動筒134とを有し、調整機構20は、可動筒134の軸方向を傾ける調整を行う機構であり、可動筒134の一端側で進退する進退部材である進退軸204と、進退軸204へ向けて可動筒134を付勢するダブルトーションバネであるバネ206とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
銃に取り付けて使用される光学照準器であって、
照準の目標となる目標物の倒立像を第1の焦点面に結像させる対物系部と、
前記倒立像を反転させた正立像を第2の焦点面に結像させる正立系部と、
前記正立系部に対する調整を行う調整機構と
を備え、
前記正立系部は、
前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間に配設されるレンズと、
前記レンズを保持する筒状体である正立系筒と
を有し、
前記調整機構は、前記正立系筒の軸方向を傾ける調整を行う機構であり、
前記正立系筒の一端側で進退する部材である進退部材と、
前記進退部材へ向けて前記正立系筒を付勢するダブルトーションバネと
を有することを特徴とする光学照準器。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記調整機構は、前記正立系筒とは別の筒状体に前記ダブルトーションバネの一端及び他端を固定するバネ固定部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の光学照準器。
【請求項3】
前記別の筒状体は、前記対物系部における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダであることを特徴とする請求項2に記載の光学照準器。
【請求項4】
前記バネ固定部は、前記ダブルトーションバネの一端及び他端のそれぞれに対し、
前記別の筒状体であるバネ固定筒状体の外面との間に前記ダブルトーションバネの端を挟んで前記バネ固定筒状体の外面に固定される板状体であるバネ端固定板を有し、
前記バネ端固定板は、
前記バネ固定筒状体の外面に沿って固定される板状の部分である板状部と、
前記板状部から突出する突出部と
を有し、
前記ダブルトーションバネにおいて線材が巻かれている部分であるコイル部に前記突出部を挿入した状態で、前記バネ固定筒状体の外面に固定されることを特徴とする請求項2に記載の光学照準器。
【請求項5】
前記バネ固定部は、前記バネ固定筒状体の外面に前記バネ端固定板の前記板状部を固定するビスを更に有し、
前記板状部は、前記バネ固定筒状体への固定時に前記バネ固定筒状体の側を向く面である筒状体側面と、前記筒状体側面の裏側の面である外側面とを有し、前記ビスを通す孔として、前記外側面から前記筒状体側面へ貫通するビス孔が形成されており、
前記ビスは、前記板状部における前記外側面の側から前記ビス孔に挿入されることを特徴とする請求項4に記載の光学照準器。
【請求項6】
前記バネ固定筒状体の外面には、前記板状部を収容する凹部が形成されており、
前記ダブルトーションバネによって前記正立系筒を付勢する付勢時において、前記ダブルトーションバネの端は、前記凹部の壁面に押し当てられることを特徴とする請求項4に記載の光学照準器。
【請求項7】
前記ダブルトーションバネの一端の固定に用いる前記バネ端固定板と、前記ダブルトーションバネの他端の固定に用いる前記バネ端固定板とは、前記バネ固定筒状体の外面において、前記バネ固定筒状体の軸方向と直交する断面の円の中心を挟んで対向する位置に固定されることを特徴とする請求項4に記載の光学照準器。
【請求項8】
前記調整機構は、前記正立系筒の軸方向を傾けることで着弾位置の調整を行う機構であり、
上下方向における前記着弾位置の調整を行う操作をユーザから受け付ける上下調整用操作部と、
左右方向における前記着弾位置の調整を行う操作を前記ユーザから受け付ける左右調整用操作部と
を更に有し、
前記進退部材として、
前記上下調整用操作部に対する前記ユーザの操作に応じて前記上下方向へ進退する軸状の前記進退部材である上下進退軸と、
前記左右調整用操作部に対する前記ユーザの操作に応じて前記左右方向へ進退する軸状の前記進退部材である左右進退軸と
を有し、
前記ダブルトーションバネは、前記上下進退軸及び前記左右進退軸の両方に対し、前記正立系筒を付勢することを特徴とする請求項1に記載の光学照準器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学照準器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、狩猟用銃やスポーツ用銃等に装備する光学照準器が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、光学照準器として、例えば、着弾位置の調整等を行う調整機構を備える構成が広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-109448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光学照準器では、例えば、対物系(対物光学系)によって第1の焦点面に倒立像を結像させ、正立系(正立光学系)によってその倒立像を正立像に反転させた像を第2の焦点面に結像させることで、目標物の像をユーザに視認させる。また、このような構成では、例えば、正立系に関し、少なくとも一部のレンズを保持する筒状体を傾ける調整を行う場合がある。そして、この場合、通常、筒状体を傾けることができる範囲が広くなる程、調整可能なレンジ(光学照準器の調整幅)が広くなる。そのため、従来、このような筒状体を傾けることができる範囲をより広くできる構成が望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる光学照準器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような筒状体を用いる光学照準器において、筒状体を傾ける調整を行う場合、例えば、筒状体の一端側で進退する進退部材を用いて、筒状体を傾けることが考えられる。また、この場合、進退部材の後退時には、例えば、進退部材へ向けて筒状体を付勢するバネ等を用いて、進退部材の移動に合わせて筒状体の端を動かすことが考えられる。そして、本願の発明者は、鋭意研究により、このような構成において、ダブルトーションバネを用いることで、光学照準器の調整幅を適切に広げ得ることを見出した。また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、銃に取り付けて使用される光学照準器であって、照準の目標となる目標物の倒立像を第1の焦点面に結像させる対物系部と、前記倒立像を反転させた正立像を第2の焦点面に結像させる正立系部と、前記正立系部に対する調整を行う調整機構とを備え、前記正立系部は、前記第1の焦点面と前記第2の焦点面との間に配設されるレンズと、前記レンズを保持する筒状体である正立系筒とを有し、前記調整機構は、前記正立系筒の軸方向を傾ける調整を行う機構であり、前記正立系筒の一端側で進退する部材である進退部材と、前記進退部材へ向けて前記正立系筒を付勢するダブルトーションバネとを有する。
【0007】
このように構成した場合、例えば、正立系筒へ向けて進退部材を動かす動作により、進退部材で正立系筒の一端側を押して、正立系筒の軸方向を傾けることができる。また、この場合、進退部材の後退時においても、ダブルトーションバネにより、進退部材へ向けて正立系筒を付勢することで、例えば、進退部材の移動に合わせて、正立系筒の軸方向を変化させることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、正立系筒の軸方向を傾ける調整を適切に行うことができる。また、この構成において、調整機構に関し、正立系部に対する調整を行うことについては、例えば、正立系筒の軸方向を傾けることで光学照準器に対する調整を行うこと等と考えることができる。そして、この場合、正立系筒を付勢するバネとして、ダブルトーションバネを用いることで、例えば、板バネ等を用いる場合と比べて、復元力の高いバネを使用できる。また、これにより、例えば、正立系筒を傾けることができる範囲を広くして、光学照準器に対する調整について、調整幅を大きく取ることが可能になる。そのため、このように構成すれば、例えば、光学照準器に対する調整をより適切に行うことができる。
【0008】
また、この構成において、調整機構は、例えば、ダブルトーションバネの一端及び他端を固定するバネ固定部を更に有する。この場合、バネ固定部は、例えば、正立系筒とは別の筒状体に対し、ダブルトーションバネの一端及び他端を固定する。このように構成すれば、例えば、正立系筒に対して付勢を行える位置にダブルトーションバネを適切に固定できる。正立系筒とは別の筒状体としては、例えば、正立系筒と隣接した位置に配設される筒状体等を好適に用いることができる。より具体的に、この別の筒状体としては、例えば、対物系部における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダ等を好適に用いることができる。このように構成すれば、例えば、光学照準器を構成する部品点数が過度に増えることを防ぎつつ、ダブルトーションバネを適切に固定できる。また、この別の筒状体については、例えば、ダブルトーションバネの固定に用いるバネ固定筒状体等と考えることができる。バネ固定筒状体としては、例えば、レンズホルダ以外の筒状体を用いてもよい。
【0009】
また、上記のようなバネ固定部を用いる場合、バネ固定部は、例えば、ダブルトーションバネの一端及び他端のそれぞれに対し、バネ端固定板を有する。この場合、バネ端固定板は、例えば、バネ固定筒状体の外面に固定される板状体である。バネ端固定板は、例えば、バネ固定筒状体の外面との間にダブルトーションバネの端を挟んで、バネ固定筒状体の外面に固定される。また、この場合、バネ端固定板は、例えば、板状部及び突出部を有する。板状部は、例えば、バネ固定筒状体の外面に沿って固定される板状の部分である。突出部は、板状部から突出する部分である。そして、バネ端固定板は、例えば、ダブルトーションバネにおいて線材が巻かれている部分であるコイル部に突出部を挿入した状態で、バネ固定筒状体の外面に固定される。このように構成すれば、例えば、バネ固定筒状体に対し、ダブルトーションバネを適切に固定できる。
【0010】
また、この構成において、バネ固定部は、例えば、バネ固定筒状体の外面にバネ端固定板の板状部を固定するビスを更に有する。また、板状部は、例えば、バネ固定筒状体への固定時にバネ固定筒状体の側を向く面である筒状体側面と、筒状体側面の裏側の面である外側面とを有する。そして、板状部には、例えば、ビスを通す孔として、外側面から筒状体側面へ貫通するビス孔が形成される。また、ビスは、例えば、板状部における外側面の側からビス孔に挿入される。このように構成すれば、例えば、バネ固定筒状体に対し、バネ端固定板を適切に固定できる。また、これにより、例えば、バネ固定筒状体に対し、ダブルトーションバネをより適切に固定できる。また、この場合、ダブルトーションバネによって正立系筒を付勢する付勢時にビスが受ける力の向きについて、ビスの挿入方向と異なる方向になると考えることができる。より具体的に、付勢時にビスが受ける力の向きについては、例えば、ビスの挿入方向と直交する方向になると考えることができる。そのため、この場合、付勢時にビスに力がかかったとしても、ビスの脱落等は、生じにくい。また、これにより、例えば、付勢時に生じる力の影響でバネ端固定板が脱落すること等を適切に防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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