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公開番号
2025127792
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024700
出願日
2024-02-21
発明の名称
水中油型乳化化粧料
出願人
株式会社ナリス化粧品
代理人
主分類
A61K
8/06 20060101AFI20250826BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】べたつきのないしっとり感と肌なじみの良さを両立しながらも、経時での乳化安定性に優れたナノエマルションの水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(E)
成分(A)水添レシチン
成分(B)フィトステロール、コレステロール、オリザノールから選ばれる1種または2種以上
成分(C)分岐高級アルコール
成分(D)水溶性高分子
成分(E)アニオン性界面活性剤
を含み、平均粒子径が75nm以上~500nm未満の水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(E)
成分(A)水添レシチン
成分(B)フィトステロール、コレステロール、オリザノールから選ばれる1種または2種以上
成分(C)分岐高級アルコール
成分(D)水溶性高分子
成分(E)アニオン性界面活性剤
を含み、平均粒子径が75nm以上500nm未満の水中油型乳化化粧料。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記成分(C)を含む液状油が3%以上である請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項3】
前記成分(C)がヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコールから選ばれる1種または2種以上の分岐高級アルコールである、請求項1または請求項2に記載の化粧料組成物。
【請求項4】
前記成分(D)がカルボキシビニルポリマー、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体、ポリアクリル酸アミド、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、スクレロチウムガム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースから選ばれる1種または2種以上の水溶性高分子である、請求項1または請求項2に記載の化粧料組成物。
【請求項5】
前記成分(E)がジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液、セチルリン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、N-ステアロイル-L-グルタミンン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム液から選ばれる1種または2種以上のアニオン性界面活性剤である、請求項1または請求項2に記載の化粧料組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化化粧料に関し、さらに具体的にはべたつきのないしっとり感と肌なじみの良さを両立しながらも、経時での乳化安定性に優れたナノエマルションの水中油型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スキンケア製品に求められる機能としてしっとり感があるが、十分な保湿効果を得るためには、保湿剤や油剤を多く入れる必要があり、それらはべたつきや肌なじみの悪さへとつながってしまう。べたつきや肌なじみの悪さは、塗布後に不快感を生じるだけでなく、その次に塗布する製剤の使用感を著しく損なうこともある。そのため、べたつきのない十分なしっとり感と、肌なじみの良さを両立することは魅力的な製剤の使用感として求められてきた。
【0003】
べたつきのないしっとり感を付与する方法の1つに、水添レシチンを用いた乳化方法がある。水添レシチンは、一般的なポリオキシエチレン系乳化剤やポリグリセリン系乳化剤に比べ、乳化力は劣るが高い保湿力があり水中油型乳化化粧料の乳化剤や乳化助剤として汎用的に使用されてきた(特許文献1)。
【0004】
水添レシチンを用いた乳化化粧料は、肌にべたつきのないしっとり感を付与することが知られており、例えば特許文献2は、しっとり感と肌なじみの良さを両立している組成物を提供している。しかし、特許文献2の組成物では、十分なしっとり感を感じることはできるものの、使用者が満足できるほどの肌なじみの良さは実現できておらず、さらなる肌なじみの良さを追求する必要があった。
【0005】
肌なじみを良くする方法の1つとして、平均粒子径を小さくするという方法が知られている。特許文献3では、平均粒子径を8nm~100nmまで小さくすることで肌なじみの良さとしっとり感を両立することができるとされているが、十分なしっとり感を付与するために液状の油を2%以上配合すると、安定性が損なわれたり、べたつきが発生する。水添レシチンを用いた乳化物の平均粒子径を小さくすることで、肌なじみの良さを改善できる可能性があったが、使用者が満足できるしっとり感を付与するためには油剤も高配合する必要がある。
【0006】
十分なしっとり感を求めるために油剤を多く配合すると、水と油の比重差により、しばしばクリーミングという状態不良が起こる。クリーミングとは、乳化組成物において表面に油分が浮いて集まる現象である。通常、連続相と分散相の密度が異なることから生じる。分散相である油滴の密度が小さい水中油型乳化組成物の場合には、油滴が上部に浮き上がり濃縮される現象が起こる。このように、クリーミングによって分散相の濃縮が起きると、分散相同士の衝突頻度が上昇するため、分散相が凝集を起こし分離などの問題を生じやすくなる。クリーミングが起こることで、乳化型化粧料本来の機能を発揮することができない場合や、状態異常による使用者の不満を生じることがあるため、解消しなければならない課題である。クリーミングを解消するためには、乳化粒子の平均粒子径を小さくする方法や、水溶性高分子などによって連続層の粘度を高くする方法が知られている(非特許文献1)。
【0007】
一般的に水溶性高分子は、乳化物の粘度調整や安定性向上のために配合される。また、水溶性高分子を配合すると、しっとり感の付与もでき、よりスキンケア効果の高い化粧料を提供することができる。
【0008】
水溶性高分子はさまざまな機構により水を増粘させることができる化合物で、天然、半合成、合成のものがある。いずれも水と水和することで粘性を示す。水溶性高分子による水和機構は、連続層に存在する水分子だけでなく、界面活性剤や保湿剤などに水和している水分子など、さまざまな水分子と水和反応を起こす。どの水溶性高分子であっても、それぞれ増粘する際は、水溶性高分子の周辺に水が集まり、乳化粒子の水和水と結合することにより増粘する(非特許文献2)。
【0009】
ナノエマルションに水溶性高分子を配合すると、ナノエマルションが崩壊することがしばしば起こる。これは、水溶性高分子により界面の脱水和が起こり、乳化粒子が凝集することによって起こると考えられる。特に、水添レシチンのような水和力の低い界面活性剤を用いた場合に起こりやすい。ナノエマルションが崩壊することにより、肌なじみの良さが顕著に悪くなる。
【0010】
以上のことから、べたつきのないしっとり感と、従来にない肌なじみの良さを両立するためには、水添レシチンを用いたナノエマルションに油剤を高配合することが望ましいが、同時に水溶性高分子を配合し、ナノエマルションの安定性を確保することは困難であった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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