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公開番号
2025129125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025008795
出願日
2025-01-21
発明の名称
苗植付装置
出願人
みのる産業株式会社
代理人
個人
主分類
A01C
11/02 20060101AFI20250828BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 マルチフィルムの有無に関わらず圃場に対してポット苗を損傷させずに高速に植え付けること。
【解決手段】 本発明の苗植付装置5は、水平姿勢で搬送されるポット苗10を苗植付爪23により直立姿勢に変換して圃場Gに植え付けるものであって、苗植付爪23の軌跡は、上方から下方への下降時は苗移植機1の走行車輪の回転方向と同一方向の円弧を描いて、ポット苗10の根部10b上面に前方側から押し当てられ、該状態で下降してポット苗10の根部10bを下方としてポット苗10を直立姿勢に変換して下端位置で圃場Gに植え付けるように移動する設定としているものである。苗植付爪23は、その先端部に、ポット苗10側に向けて突設された突部23aを備える。苗植付爪23の軌跡は、前記下端位置において、該苗植付爪23の先端側が基端側に対して相対的に前方になるように傾動してから、圃場Gの上方へ抜け出すように設定されている。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
葉部が苗移植機の進行方向の後方に向けられるとともに根部が前方に向けられた水平姿勢で搬送されてくるポット苗を、前記苗移植機の走行車輪の車軸と平行なケース駆動軸により該走行車輪の回転方向と同一方向に回転駆動されるロータリーケースの外周部に対して、前記ケース駆動軸と平行な爪駆動軸で支持された苗植付爪により直立姿勢に変換して圃場に植え付けるものであって、
前記苗植付爪の軌跡は、上方から下方への下降時は該苗植付爪の先端が前記ロータリーケースのケース駆動軸の径方向外方へ向いた状態で前記苗移植機の走行車輪の回転方向と同一方向の円弧を描いて、ポット苗の根部上面に前方側から押し当てられ、その状態のまま該ロータリーケースの回転に伴って前記円弧を描き続けることによって下降しポット苗の根部を下方とした直立姿勢にポット苗を変換して下端位置で圃場に植え付けるように移動する設定としているものである苗植付装置において、
前記苗植付爪は、その先端部に、ポット苗の植付時にその根部が圃場に接するよりも先に接するように、ポット苗側に向けて突設された突部を備え、
前記苗植付爪の軌跡は、前記下端位置において、少なくとも前記突部の突出長さ分、該苗植付爪の先端側が基端側に対して相対的に前方になるように前記爪駆動軸を中心に傾動し、それによる傾斜状態を略維持したまま圃場から上方へ抜け出すように設定されている
苗植付装置。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記苗植付爪は、前記植付時にポット苗の根部に前方側から押し当てられる部分が、該根部の周方向における少なくとも2カ所を支持するように幅広に形成されている請求項1記載の苗植付装置。
【請求項3】
前記苗植付装置としては、圃場に植え付けられたポット苗における前記苗移植機の進行方向の両側方を鎮圧する鎮圧手段を備え、
前記鎮圧手段は、前記苗移植機の進行方向において、前記苗植付爪がポット苗を圃場に植え付ける位置又はそのすぐ前方を中心として圃場を鎮圧するように構成されている請求項1又は2記載の苗植付装置。
【請求項4】
前記ロータリーケースの前方において、圃場の表面に張られたマルチフィルムを押さえるマルチ押さえ手段を備えている請求項1又は2記載の苗植付装置。
【請求項5】
前記ロータリーケースの前方において、圃場の表面に張られたマルチフィルムを押さえるマルチ押さえ手段を備えている請求項3記載の苗植付装置。
【請求項6】
前記苗植付爪の先端部に付着した土を落とすための土落としを備える請求項1又は2記載の苗植付装置。
【請求項7】
前記苗植付爪の先端部に付着した土を落とすための土落としを備える請求項3記載の苗植付装置。
【請求項8】
前記苗植付爪の先端部に付着した土を落とすための土落としを備える請求項4記載の苗植付装置。
【請求項9】
前記苗植付爪の先端部に付着した土を落とすための土落としを備える請求項5記載の苗植付装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗移植機に設置される苗植付装置に関し、詳しくは、苗箱より押し出され、順次搬送されてくるポット苗の姿勢を直立に変換させて圃場に自動的に植え付けるものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、ネギ、キャベツ等の野菜や草花の苗を圃場に移植する苗移植機が提供されており、本出願人も、特開2003-79210号公報(特許文献1)等において、ポット苗を収容した苗箱を苗載台にセットするだけで、苗移植機の走行に応じて、苗載台から苗箱を順次搬送し、該苗箱よりポット苗を押し出し、押し出されたポット苗を植付装置により直立姿勢に変換させて圃場に自動的に植え付けられるようにした苗移植機を提供している。
【0003】
前記苗移植機は、詳細には、図14(a)(b)に示すように、苗載台101を下降して搬送されてくる苗箱102のポット苗103を押出棒104により押し出して、押し出したポット苗103をクランクロッド105により下方の横送りコンベアベルト106に移動させている。
その際、ポット苗103は苗移植機の進行方向の後方が葉部103a、前方が根部103bとなるように傾倒配置されている。該状態で横送りコンベアベルト106で搬送されてくるポット苗103は図14(b)に示すように、縦送りベルト107で1本ずつ下方へと搬送される。順次、搬送されてくるポット苗103を、一対の植付デイスク108で狭持して水平方向横向きのポット苗103を直立姿勢に変換させ、圃場Gにポット苗103を植え付けている。
【0004】
また、横向きコンベアベルト106に載置されたポット苗103を、前記苗移植機の走行車輪の車軸と平行なケース駆動軸により該走行車輪の回転方向と同一方向に回転駆動されるロータリーケースの外周部に対して、前記ケース駆動軸と平行な爪駆動軸を介して支持された苗植付爪109によって圃場Gへ植え付ける場合は、次のようにする。すなわち、図15に示すように、苗植付爪109を、その先端が前記ロータリーケースに対して前記駆動軸の径方向外方へ向いた状態にし、その状態のままで該ロータリーケースを回転駆動することにより、苗植付爪109の先端が走行車輪の回転方向(図15中、時計回り)と同一方向の円弧を描くように回転させる。その回転の軌道の途中で、ポット苗103の進行方向に対して後部の根部103bの上面に苗植付爪109を押し当てさせる。そうすることで、前記円弧を描きながら苗植付爪109とともにポット苗103を下降させることができ、それによって根部103bを下方とした直立姿勢にポット苗103を変換して圃場Gに植え付けることができる。
その植え付け後は、前記ロータリーケースに対して苗植付爪109を、前記爪駆動軸を中心に前記走行車輪の回転方向と逆方向に回動させることで、圃場Gに対して苗植付爪109が直立姿勢をほぼ維持したまま、圃場Gからほぼ垂直に抜け出すようにしている。それにより、苗植付爪109が圃場Gに植え付けたポット苗103から離れて行き、苗植付爪109がそのポット苗103と干渉することは無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-79210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、マルチフィルムを張った圃場で植付をする場合、マルチフィルムに空いた穴が大きくなったり、破いたマルチフィルムがポット苗103の根部103bの下に入ったりしてしまい、その後の生育に適さないという課題がある。
【0007】
そのため、カップ等を使用して圃場表面に植付穴を形成するとともにその植付穴の中にポット苗103を植え付ける方法を使用する必要があるが、その方法では、直立姿勢にしたポット苗103をカップに投入するときの、少なくともポット苗103の高さと同等の距離を自由落下させるときの速度の影響等を受け、高速化が困難であるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の苗植付装置は、
葉部が苗移植機の進行方向の後方に向けられるとともに根部が前方に向けられた水平姿勢で搬送されてくるポット苗を、前記苗移植機の走行車輪の車軸と平行なケース駆動軸により該走行車輪の回転方向と同一方向に回転駆動されるロータリーケースの外周部に対して、前記ケース駆動軸と平行な爪駆動軸で支持された苗植付爪により直立姿勢に変換して圃場に植え付けるものであって、
前記苗植付爪の軌跡は、上方から下方への下降時は該苗植付爪の先端が前記ロータリーケースのケース駆動軸の径方向外方へ向いた状態で前記苗移植機の走行車輪の回転方向と同一方向の円弧を描いて、ポット苗の根部上面に前方側から押し当てられ、その状態のまま該ロータリーケースの回転に伴って前記円弧を描き続けることによって下降しポット苗の根部を下方とした直立姿勢にポット苗を変換して下端位置で圃場に植え付けるように移動する設定としているものである苗植付装置において、
前記苗植付爪は、その先端部に、ポット苗の植付時にその根部が圃場に接するよりも先に接するように、ポット苗側に向けて突設された突部を備え、
前記苗植付爪の軌跡は、前記下端位置において、少なくとも前記突部の突出長さ分、該苗植付爪の先端側が基端側に対して相対的に前方になるように前記爪駆動軸を中心に傾動し、それによる傾斜状態を略維持したまま圃場から上方へ抜け出すように設定されている。
【0009】
この構成によれば、従来、圃場表面にマルチフィルムが張られている場合は圃場表面に植付穴を形成するカップを備えるカップ式の苗植付装置を使用する必要があったが、ポット苗の植付時に前記根部よりも先に前記突部が圃場の植付位置に接するので、表面にマルチフィルムが張られているときは植付位置のマルチフィルムを該突部で予め破くことにより、ポット苗がマルチフィルムで損傷することを防止できる。
そして、前記苗植付爪の軌跡は、前記下端位置において、少なくとも前記突部の突出長さ分、該苗植付爪の先端側が基端側に対して相対的に前方になるように前記爪駆動軸を中心に傾動し、それによる傾斜状態を略維持したまま圃場から上方へ抜け出すように設定されているので、圃場に植え付けたポット苗の根部に前記突部が当たることがない軌跡で圃場の上方に向けて上昇させることができる。
しかも、従来の前記カップ式の苗植付装置では、前記カップ内に起立姿勢のポット苗を縦方向に自由落下させて投入する必要があるため高速化が困難であったが、本発明ではそのような自由落下部分を減らせるため、表面にマルチフィルムが張られているか否かに関わらず圃場に対してポット苗を高速に植え付けることができる。
【0010】
前記苗植付装置としては、
前記苗植付爪は、前記植付時にポット苗の根部に前方側から押し当てられる部分が、該根部の周方向における少なくとも2カ所を支持するように幅広に形成されている態様を例示する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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