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公開番号
2025158597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061297
出願日
2024-04-05
発明の名称
栽培方法
出願人
サンリット・シードリングス株式会社
代理人
主分類
A01G
13/20 20250101AFI20251009BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】病原微生物による病気の発生を回避または抑制するための、農作物の栽培方法を提供する。
【解決手段】データ取得圃場から採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる、微生物叢データセットについて共起解析を行い、上記共起解析結果における対象病原微生物との共存パターンまたは非共存パターンに基づきキー微生物を特定し、上記キー微生物の土中存在量と農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき閾値を決定し、栽培対象圃場の栽培土の上記キー微生物の栽培土中存在量と上記閾値を対照して上記農作物の栽培方針を決定する農作物の栽培方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
データ取得圃場から採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる微生物叢データセットについて共起解析を行い、前記共起解析における対象病原微生物との共存パターンまたは非共存パターンに基づきキー微生物を特定し、前記キー微生物の土中存在量と農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき閾値を決定し、栽培対象圃場で採取された栽培土の前記キー微生物の栽培土中存在量と前記閾値を対照して前記農作物の栽培方針を決定する栽培方法。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
栽培対象圃場で採取された栽培土におけるキー微生物の栽培土中存在量と閾値を対照して農作物の栽培方針を決定する栽培方法であって、データ取得圃場から採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる微生物叢データセットの共起解析における対象病原微生物との共存パターンまたは非共存パターンに基づき前記キー微生物が特定され、前記キー微生物の土中存在量と前記農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき前記閾値が決定された栽培方法。
【請求項3】
データ取得圃場から採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる微生物叢データセットと、農作物の生育と関係する相関用生育項目を含む相関解析対象データからなる相関解析対象データセットとの相関解析に基づきキー微生物を特定し、前記キー微生物の土中存在量と前記農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき閾値を決定し、対象病原微生物による病気の発生を回避または抑制するために、栽培対象圃場で採取された栽培土における前記キー微生物の栽培土中存在量と前記閾値を対照して前記農作物の栽培方針を決定する栽培方法。
【請求項4】
対象病原微生物による病気の発生を回避または抑制するために、栽培対象圃場で採取された栽培土におけるキー微生物の栽培土中存在量と閾値を対照して農作物の栽培方針を決定する栽培方法であって、データ取得圃場から採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる微生物叢データセットと、前記農作物の生育と関係する相関用生育項目を含む相関解析対象データからなる相関解析対象データセットとの相関解析に基づき前記キー微生物が特定され、前記キー微生物の土中存在量と前記農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき前記閾値が決定された、栽培方法。
【請求項5】
前記相関解析に加え、前記微生物叢データセットの共起解析に基づき、前記キー微生物が特定された請求項4に記載の栽培方法。
【請求項6】
前記相関用生育項目が生育状態項目を含む請求項4または請求項5に記載の栽培方法。
【請求項7】
前記相関情報が、前記キー微生物の決定に用いた前記共起解析から取得された、請求項2または請求項5に記載の栽培方法。
【請求項8】
前記相関情報が、前記キー微生物の決定に用いた前記相関解析から取得された、請求項4または請求項5に記載の栽培方法。
【請求項9】
前記閾値用生育項目が、前記対象病原微生物の前記土中存在量、前記対象病原微生物の存在量比、および病気の発生程度からなる群から選択される少なくとも一つを含み、前記キー微生物の前記土中存在量が、前記閾値用生育項目と正の相関または負の相関を有し、正の相関を有する場合は、前記栽培土中存在量が前記閾値以上である場合に、防除措置を取る、または栽培する前記農作物を変更するという栽培方針を決定し、前記閾値未満である場合は前記防除措置も前記農作物の変更も行わないという栽培方針を決定し、負の相関を有する場合は、前記栽培土中存在量が前記閾値以下である場合に、前記防除措置を取る、または栽培する前記農作物を変更するという栽培方針を決定し、前記閾値より大きい場合は前記防除措置も前記農作物の変更も行わないという栽培方針を決定する、請求項2または請求項4に記載の栽培方法。
【請求項10】
前記微生物叢データセットの全ての前記微生物叢データにおける、前記対象病原微生物の存在量比の平均値が1.0%未満である請求項2または請求項4に記載の栽培方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、農作物の栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
腸内細菌が人の健康を左右する様に、微生物が農作物の生育に大きな影響を与えることが知られている。有用な微生物を農作物の生育に活かす試みがなされており、いわゆる微生物資材が上市されている。例えば特定の属の微生物を接種する栽培方法が提案されている(特許文献1)。DNA分析技術の進化に伴い、土中の微生物叢(微生物ネットワーク)が可視化され、微生物の協働的な作用がわかる様になってきた(非特許文献1)。植物の育成対象地の土壌のDNA分析を行い、微生物叢の解析を行うステップを含む、生態系誘導方法が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-141886号公報
特許第6899107号公報
【非特許文献】
【0004】
Toju, H. et al., Core microbiomes for sustainable agroecosystems., Nature Plants 4, 247-257(2018)
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様に係る、農作物の栽培方法は、データ取得圃場で採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる、微生物叢データセットについて共起解析を行い、上記共起解析結果における対象病原微生物との共存パターンまたは非共存パターンに基づきキー微生物を特定し、上記キー微生物の土中存在量と農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき閾値を決定し、栽培対象圃場で採取された栽培土の上記キー微生物の栽培土中存在量と上記閾値を対照して上記農作物の栽培方針を決定する栽培方法である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は本開示の実施の一形態を含むプロセスフローの概略図である。
図2は、図1とは別の本開示の実施の一形態を含むプロセスフローの概略図である。
図3は、図1、図2とは別の本開示の実施の一形態を含むプロセスフローの概略図である。
図4は、微生物叢データを用いた共起解析としての共起ネットワーク解析に、各微生物の存在量比を重ねた一例の、イメージ図である。
図5は、微生物叢データを用いた共起解析としての共起ネットワーク解析に、微生物叢データに含まれる微生物の土中存在量と相関解析対象データとの相関係数を重ねた一例の、イメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[本開示が解決しようとする課題]
農作物の生育環境には、様々な種類の病原微生物が存在し得る。それらの病原微生物により病気が発生し、農作物の収量が大きく減じることが問題となっている。
【0008】
[本開示の効果]
本開示は、病原微生物による病気の発生を回避または抑制するための、農作物の栽培方法を提供する。病原微生物が、検出の困難な病原微生物である場合に、特に有用な栽培方法である。
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
(1)本開示の一態様に係る、農作物の栽培方法は、データ取得圃場で採取された土のDNA分析により取得された微生物叢データからなる微生物叢データセットについて共起解析を行い、上記共起解析結果における対象病原微生物との共存パターンまたは非共存パターンに基づきキー微生物を特定し、上記キー微生物の土中存在量と農作物の生育に関係する閾値用生育項目との相関情報に基づき閾値を決定し、上記対象病原微生物による病気の発生を回避または抑制するために、栽培対象圃場で採取された栽培土の上記キー微生物の栽培土中存在量と上記閾値を対照して上記農作物の栽培方針を決定する栽培方法、である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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