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公開番号
2025130252
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027293
出願日
2024-02-27
発明の名称
抽気装置及び抽気方法
出願人
UBE三菱セメント株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
7/60 20060101AFI20250901BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】本開示は、抽気率を上げつつ、集塵機への負荷を下げることが可能な抽気装置及び抽気方法を説明する。
【解決手段】抽気装置は、クリンカ材料を焼成する焼成炉から排出される排ガスの一部を抽気ガスとして抽気するように構成された抽気管と、抽気管を通じて抽気された抽気ガスに冷却ガスを供給するように構成された供給部と、冷却ガスによって塩化カリウムの融点未満の温度まで冷却された抽気ガスから、抽気ガスに随伴するダストに含まれる粗粉を分離するように構成されたチャンバとを備える。チャンバは、抽気ガスが流入する入口部と、抽気ガスが排出される出口部とが設けられた筐体と、入口部から出口部に向かう抽気ガスの流れを阻害するように、入口部と出口部との間において、筐体に対して着脱可能に取り付けられた、少なくとも一つのバッフル部材とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
クリンカ材料を焼成する焼成炉から排出される排ガスの一部を抽気ガスとして抽気するように構成された抽気管と、
前記抽気管を通じて抽気された前記抽気ガスに冷却ガスを供給するように構成された供給部と、
前記冷却ガスによって塩化カリウムの融点未満の温度まで冷却された前記抽気ガスから、前記抽気ガスに随伴するダストに含まれる粗粉を分離するように構成されたチャンバとを備え、
前記チャンバは、
前記抽気ガスが流入する入口部と、前記抽気ガスが排出される出口部とが設けられた筐体と、
前記入口部から前記出口部に向かう前記抽気ガスの流れを阻害するように、前記入口部と前記出口部との間において、前記筐体に対して着脱可能に取り付けられた、少なくとも一つのバッフル部材とを含む、抽気装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記少なくとも一つのバッフル部材は、棒状を呈するバッフル部材、板状を呈するバッフル部材、又は、貫通孔が設けられた板状を呈するバッフル部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つのバッフル部材は、前記筐体の上部から下方に向けて延びるバッフル部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのバッフル部材は、前記入口部と前記出口部との対向方向と交差する方向に延び且つ前記筐体の上部から下方に向けて並ぶ複数のバッフル部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのバッフル部材は、
前記筐体の上部から下方に向けて並ぶ第1の複数のバッフル部材と、
前記筐体の上部から下方に向けて並ぶ第2の複数のバッフル部材とを含み、
前記第1の複数のバッフル部材と前記第2の複数のバッフル部材とは、前記入口部と前記出口部との対向方向において並んでおり、
前記第1の複数のバッフル部材を構成する各バッフル部材は、前記対向方向から見て、前記第2の複数のバッフル部材のうち隣り合うバッフル部材の間に位置している、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つのバッフル部材は、上下方向に延び且つ前記入口部と前記出口部との対向方向と交差する方向に並ぶ複数のバッフル部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つのバッフル部材の最下部の高さは、前記出口部の最下部の高さ以上に位置している、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのバッフル部材を前記筐体に対して出し入れするように構成された駆動部をさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
クリンカ材料を焼成する焼成炉から排出される排ガスの一部を、抽気管を通じて、抽気ガスとして抽気することと、
前記抽気管を通じて抽気された前記抽気ガスに対して冷却ガスを供給部から供給して、塩化カリウムの融点未満の温度まで冷却することと、
前記冷却ガスによる冷却後の前記抽気ガスをチャンバに導入して、前記抽気ガスから、前記抽気ガスに随伴するダストに含まれる粗粉を分離することとを含み、
前記チャンバは、
前記抽気ガスが流入する入口部と、前記抽気ガスが排出される出口部とが設けられた筐体と、
前記入口部から前記出口部に向かう前記抽気ガスの流れを阻害するように、前記入口部と前記出口部との間において、前記筐体に対して着脱可能に取り付けられた、少なくとも一つのバッフル部材とを含む、抽気方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、抽気装置及び抽気方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
クリンカ製造設備は、セメントクリンカを製造するために、キルンにおいて熱エネルギー源を燃焼させてクリンカ材料を焼成している。近年、熱エネルギー源やクリンカ材料として用いられている廃棄物の使用量の増加に伴い、塩素などの揮発性成分が、特にキルン内において増加している。この揮発性成分は、キルンでの燃焼によって生じた燃焼ガスに同伴して、クリンカ製造設備内を循環して、次第に濃縮されうる。濃縮された成分は、糊状の形態をとり、クリンカ焼成装置内に付着しうる。このような付着物はコーチング(coating)と呼ばれることがあり、コーティングがキルン内で成長すると、原料及びガスの流通が阻害されうる。そこで、特許文献1は、キルンからの排ガスの一部を抽気して、クリンカ製造設備内(系内)を循環する揮発性成分の濃度を低減するための、塩素バイパス設備を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、最近では、廃棄物の使用量がますます増加しているため、塩素バイパス設備による抽気率を上げると、抽気ガスに同伴するダスト量も増加する。このダストは、下流側において集塵機で捕集されるが、集塵機によるダストの捕集上限量が制約となり、抽気率を上げることにも限界がある。
【0005】
そこで、本開示は、抽気率を上げつつ、集塵機への負荷を下げることが可能な抽気装置及び抽気方法を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
抽気装置の一例は、クリンカ材料を焼成する焼成炉から排出される排ガスの一部を抽気ガスとして抽気するように構成された抽気管と、抽気管を通じて抽気された抽気ガスに冷却ガスを供給するように構成された供給部と、冷却ガスによって塩化カリウムの融点未満の温度まで冷却された抽気ガスから、抽気ガスに随伴するダストに含まれる粗粉を分離するように構成されたチャンバとを備える。チャンバは、抽気ガスが流入する入口部と、抽気ガスが排出される出口部とが設けられた筐体と、入口部から出口部に向かう抽気ガスの流れを阻害するように、入口部と出口部との間において、筐体に対して着脱可能に取り付けられた、少なくとも一つのバッフル部材とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る抽気装置及び抽気方法によれば、抽気率を上げつつ、集塵機への負荷を下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、クリンカ製造設備の一例を概略的に示す図である。
図2(a)は、チャンバの一例(第1の例)を側方から見た断面図であり、図2(b)は、図2(a)のB-B線断面図である。
図3(a)は、チャンバの他の例(第2の例)を側方から見た断面図であり、図3(b)は、図3(a)のB-B線断面図である。
図4(a)は、チャンバの他の例(第3の例)を側方から見た断面図であり、図4(b)は、図4(a)のB-B線断面図である。
図5(a)は、チャンバの他の例(第4の例)を側方から見た断面図であり、図5(b)は、図5(a)のB-B線断面図である。
図6(a)は、チャンバの他の例(第5の例)を側方から見た断面図であり、図6(b)は、図6(a)のB-B線断面図である。
図7(a)は、チャンバの他の例(第6の例)を側方から見た断面図であり、図7(b)は、図7(a)のB-B線断面図である。
図8(a)は、チャンバの他の例(第7の例)を側方から見た断面図であり、図8(b)は、図8(a)のB-B線断面図である。
図9(a)は、チャンバの他の例(第8の例)を入口側から見た断面図であり、図9(b)は、チャンバの他の例(第9の例)を入口側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。なお、本明細書において、図の上、下、右、左というときは、図中の符号の向きを基準とすることとする。
【0010】
[クリンカ製造設備]
まず、図1を参照して、クリンカ製造設備1の構成について説明する。クリンカ製造設備1は、クリンカ材料からセメントクリンカを製造するための装置である。クリンカ製造設備1は、図1に例示されるように、予熱部10と、キルン20(焼成炉)と、冷却部30(抽気装置)と、チャンバ40(抽気装置)と、冷却塔50と、集塵機60と、ブロワ70とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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