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公開番号2025131105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028624
出願日2024-02-28
発明の名称液化ガス用配管ユニットおよびその組立方法
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16L 9/18 20060101AFI20250902BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複数のブロックに分割して製作された二重配管ユニットについて、再度の真空引き作業の効率化を図る。
【解決手段】液化ガスを移送するための配管ユニット(1)が、前記液化ガスを通過させる第1内管(5A)と、前記第1内管(5A)を真空層(7)を介して覆う第1外管(9A)とを備える第1二重配管(3A)と、前記液化ガスを通過させる第2内管(5B)と、前記第2内管(5B)を真空層(7)を介して覆う第2外管(9B)とを備え、前記第2内管(5B)が前記第1内管(5A)に接続された第2二重配管(3B)と、前記第1内管(5A)と前記第2内管(5B)との接続部分(11)を真空層(23)を介して覆うカバー管(13)と、前記第1二重配管(3A)の真空層(7)と、前記第2二重配管(3B)の真空層(7)と、前記カバー管(13)内の真空層(7)とを連通する連通路(35)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを移送するための配管ユニットであって、
前記液化ガスを通過させる第1内管と、前記第1内管を真空層を介して覆う第1外管とを備える第1二重配管と、
前記液化ガスを通過させる第2内管と、前記第2内管を真空層を介して覆う第2外管とを備え、前記第2内管が前記第1内管に接続された第2二重配管と、
前記第1内管と前記第2内管との接続部分を真空層を介して覆うカバー管と、
前記第1二重配管の真空層と、前記第2二重配管の真空層と、前記カバー管内の真空層とを連通する連通路と、
を備える液化ガス用配管ユニット。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液化ガス用配管ユニットにおいて、
前記連通路が、前記第1外管および前記第2外管の、前記カバー管に覆われた部分に形成されている、
液化ガス用配管ユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の液化ガス用配管ユニットにおいて、
前記連通路が、前記第1外管および前記第2外管の各管壁に形成された、閉塞栓によって閉塞可能な連通孔によって形成されている、
液化ガス用配管ユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の液化ガス用配管ユニットにおいて、
前記連通路が、前記第1外管および前記第2外管の、前記カバー管に覆われていない部分と前記カバー管とを接続する接続管によって形成されており、
前記接続管に開閉弁が設けられている、
液化ガス用配管ユニット。
【請求項5】
請求項2または3に記載の液化ガス用配管ユニットを組み立てる方法であって、
前記第1内管および前記第1外管を組み合わせ、前記連通路を閉塞した状態で前記第1内管と前記第1外管との間の空間を真空引きして前記真空層を形成することにより前記第1二重配管を準備することと、
前記第2内管および前記第2外管を組み合わせ、前記連通路を閉塞した状態で前記第2内管と前記第2外管との間の空間を真空引きして前記真空層を形成することにより前記第2二重配管を準備することと、
前記第1内管と前記第2内管とを接続することと、
前記連通路を開放して前記第1二重配管および前記第2二重配管の真空層の真空破壊を行うことと、
前記真空破壊の後、前記第1内管と前記第2内管との接続部分を前記カバー管で覆うことと、
前記カバー管、前記第1外管および前記第2外管の少なくとも1つの管から真空引きすることと、
を含む、液化ガス用配管ユニットの組立方法。
【請求項6】
請求項5に記載の組立方法であって、
前記真空破壊を行うことが、前記真空層にドライガスを流入させることを含む、
液化ガス用配管ユニットの組立方法。
【請求項7】
請求項4に記載の液化ガス用配管ユニットを組み立てる方法であって、
前記第1内管および前記第1外管を組み合わせ、前記第1内管と前記第1外管との間の空間を真空引きして前記真空層を形成することにより前記第1二重配管を準備することと、
前記第2内管および前記第2外管を組み合わせ、前記第2内管と前記第2外管との間の空間を真空引きして前記真空層を形成することにより前記第2二重配管を準備することと、
閉塞された状態の前記接続管によって、前記カバー管の一部と、前記第1二重配管と、前記第2二重配管とを接続することと、
前記第1内管と前記第2内管とを接続することと、
前記カバー管の残部によって前記第1内管と前記第2内管との接続部分を覆うことと、
前記カバー管の内部空間を真空引きすることと、
前記接続管を開くことと、
を含む、液化ガス用配管ユニットの組立方法。
【請求項8】
請求項1に記載の液化ガス用配管ユニットの複数を再真空引きする方法であって、複数の前記液化ガス用配管ユニット内の真空層を共通の作業場に導出し、共通の真空ポンプによって、前記液化ガス用配管ユニット内の真空層を真空引きする、液化ガス用配管ユニットの再真空引き方法。
【請求項9】
請求項1に記載の液化ガス用配管ユニットを複数備える液化ガス用配管システムであって、
少なくとも1つの前記液化ガス用配管ユニットに接続されて、複数の前記液化ガス用配管ユニット内の真空層を共通の作業場に導出する真空引き用配管と、
前記真空引き用配管に設けられ、前記共通の作業場において真空ポンプが接続されるように構成されたアクセス用真空ポートと、
を備える、液化ガス用配管システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガス用配管ユニットおよびその組立方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液化天然ガスや液化水素といった液化ガスを移送するための配管として、二重構造の真空断熱管を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この二重配管は、内管を、真空断熱層を介して外管が覆う構造を有しているので、高い断熱性が得られ、内管内を流れる低温の液化ガスの温度上昇を効果的に抑制することができる。
【0003】
一般的に、このような二重配管は、配管全体を複数のブロックに分割して製作したうえで、これらのブロックを接続して構成した配管ユニットとして使用される。このように構成することにより、ブロック毎に真空層が形成されるので、配管の設置、運用後に真空劣化が起こった場合、その原因箇所を特定することが容易となる。
【0004】
さらに、二重配管は、内管、外管間に支持や間隔維持のための付属部品が設けられるうえ、液化ガス用の二重配管では内管と外管の間を高度な真空状態にする必要があることから、二重配管からなる配管ユニットの設置作業は煩雑になる。そこで、従来、一般的に、各ブロックを構成する二重配管の組立作業を完了した後にこれを設置現場へ運搬し、設置現場では二重配管同士の連結等の簡易な作業のみによって設置できるようにしている。これにより、高度な技能が要求される二重配管ユニットの組立、設置作業の高精度化、高効率化が図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-064652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、いったん所定の設備に設置された二重配管ユニットから再度真空引きする場合、真空劣化の原因箇所の位置によっては、大掛かりな足場設置工事が必要になったり、真空ポンプの接続が困難であったりする場合がある。また、定期的なメンテナンス等のため、二重配管全体を再度真空引きする場合、複数のブロックの各々に真空ポンプを接続する必要がある。さらに、このような設備には多数の二重配管ユニットが存在し、再度真空引きする必要がある真空空間の数が極めて多い。したがって大規模な二重配管では真空劣化の確認や再真空引き作業の期間が長期にわたるおそれがある。
【0007】
本開示の目的は、上記の課題を解決するために、複数のブロックに分割して製作された二重配管ユニットについて、再度の真空引き作業の効率化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示に係る液化ガス用配管ユニットは、
液化ガスを移送するための配管ユニットであって、
前記液化ガスを通過させる第1内管と、前記第1内管を真空層を介して覆う第1外管とを備える第1二重配管と、
前記液化ガスを通過させる第2内管と、前記第2内管を真空層を介して覆う第2外管とを備え、前記第2内管が前記第1内管に接続された第2二重配管と、
前記第1内管と前記第2内管との接続部分を真空層を介して覆うカバー管と、
前記第1二重配管の真空層と、前記第2二重配管の真空層と、前記カバー管内の真空層とを連通する連通路と、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、複数のブロックに分割して製作された二重配管ユニットについて、再度の真空引き作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態に係る液化ガス用配管ユニットの概略構成を示す縦断面図である。
図1の液化ガス用配管ユニットの組立方法の概略を示すフロー図である。
図2の組立方法の真空破壊ステップにおける液化ガス用配管ユニットの状態の例を示す縦断面図である。
本開示の他の実施形態に係る液化ガス用配管ユニットの概略構成を示す縦断面図である。
図4の液化ガス用配管ユニットの組立方法の概略を示すフロー図である。
本開示の一実施形態に係る液化ガス用配管ユニットの、現場での再真空引きを容易にする構成を説明する図である。
図6のVII部の詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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