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公開番号2025132390
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029913
出願日2024-02-29
発明の名称ガス除害装置及びガス除害方法
出願人株式会社IHI,株式会社IHIプラント
代理人個人,個人,個人
主分類B01D 53/18 20060101AFI20250903BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】除害対象ガスの流量に応じた設計を容易にし、除害対象ガスの処理能力の安定化を図った、ガス除害装置及びガス除害方法を提供する。
【解決手段】ガス除害装置1は、除害対象ガスを吸収する吸収液20を貯留する貯留槽10と、貯留槽10内に除害対象ガスを供給する吹出管30と、を備え、吹出管30は、鉛直下方向に延びた下向き部33を有し、下向き部33の一部又は全体が多孔部材31で構成され、多孔部材31は吸収液20に浸漬しており、除害対象ガスは、吹出管30の下向き部33を鉛直下方向に流通し、多孔部材31の孔32を通して吸収液20の中に放出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
除害対象ガスを吸収する吸収液を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽内に前記除害対象ガスを供給する吹出管と、
を備え、
前記吹出管は、鉛直下方向に延びた下向き部を有し、前記下向き部の一部又は全体が多孔部材で構成され、
前記多孔部材は前記吸収液に浸漬しており、
前記除害対象ガスは、前記吹出管の前記下向き部を鉛直下方向に流通し、前記多孔部材の孔を通して前記吸収液の中に放出される、ガス除害装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記多孔部材は、複数の孔を有する金属製の部材からなる、請求項1に記載のガス除害装置。
【請求項3】
前記除害対象ガスはアンモニアガスを含む、請求項1又は2に記載のガス除害装置。
【請求項4】
前記吹出管の前記多孔部材よりも下側には、前記吹出管の前記下向き部の先端を塞ぐ端板部が設置されている、請求項1又は2に記載のガス除害装置。
【請求項5】
前記吹出管の前記多孔部材よりも下側の先端は、鉛直下方向に開放されている、請求項1又は2に記載のガス除害装置。
【請求項6】
前記貯留槽内の前記除害対象ガスを開放する開放流路を備える、請求項1又は2に記載のガス除害装置。
【請求項7】
吹出管を通して貯留槽内に供給した除害対象ガスを、前記貯留槽に貯留した吸収液に吸収するガス除害方法であって、
前記吹出管は、鉛直下方向に延びた下向き部を有し、前記下向き部の一部又は全体が多孔部材で構成され、
前記多孔部材は前記吸収液に浸漬しており、
前記除害対象ガスは、前記吹出管の前記下向き部を鉛直下方向に流通し、前記多孔部材の孔を通して前記吸収液の中に放出される、ガス除害方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス除害装置及びガス除害方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
アンモニアガスのような除害対象ガスが高濃度で大気中に放出されることを抑制するため、液体への吸収が可能なガスに関しては、一般的に気泡塔式の吸収装置が使用されている。そのような吸収装置には、ガスを吸収する吸収液を貯留する液層の底部に、ガスが液層内に吹き出すための吹出管を設置する。吹出管にはノズル孔を多数設ける必要があるが、ノズル孔から均一にガスが吹き出すように、ノズル孔にはある程度の圧力損失を構成する。また、ガス除害装置として運用するためにはガスの排気を速やかに行う必要があり、吹出管及びノズル孔の圧力損失はなるべく小さくすることが望ましい。
【0003】
特許文献1には、吸収液を貯留する液槽の底面に沿って延びた吹出管にノズル孔が設置され、アンモニアガスを含む混合気体の気泡がノズル孔から吸収液内に放出される、気泡塔式アンモニアガス除害装置について開示されている。ノズル孔は水平方向に配置されることで、ノズル孔の水頭圧に伴う圧力損失の分布を無くし、すべてのノズル孔から均一にアンモニアガスの吹き出しが行われるように設計されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-71026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、大量のアンモニアガスを処理する必要がある場合、ノズル孔を配置する場所を水平方向に広げる必要があり、液槽の設置面積が広くなる。また、アンモニアガスが供給される上流側から錆などの異物が混入したとき、異物が堆積して閉塞することで、アンモニアガスの処理能力が低下したり、吹出管及びノズル孔の圧力損失が増加して吹出管から噴破したりする可能性があるという課題があった。
【0006】
本開示は、除害対象ガスの流量に応じた設計を容易にし、除害対象ガスの処理能力の安定化を図った、ガス除害装置及びガス除害方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るガス除害装置は、除害対象ガスを吸収する吸収液を貯留する貯留槽と、貯留槽内に除害対象ガスを供給する吹出管と、を備え、吹出管は、鉛直下方向に延びた下向き部を有し、下向き部の一部又は全体が多孔部材で構成され、多孔部材は吸収液に浸漬しており、除害対象ガスは、吹出管の下向き部を鉛直下方向に流通し、多孔部材の孔を通して吸収液の中に放出される。
【0008】
多孔部材は、複数の孔を有する金属製の部材からなっていてもよい。
【0009】
除害対象ガスはアンモニアガスを含んでいてもよい。
【0010】
多孔部材は、複数の孔を有する金属製の部材からなっていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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