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公開番号2025135042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032597
出願日2024-03-05
発明の名称汚泥乾燥装置
出願人株式会社エム・アイ・エス
代理人個人
主分類C02F 11/12 20190101AFI20250910BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】一つの装置で油分を含まない汚泥および油分を含む汚泥のそれぞれに対応可能である汚泥乾燥装置を提供する。
【解決手段】本発明の汚泥乾燥装置は、油分を含まない普通汚泥と油分を含む油分汚泥のそれぞれを乾燥処理できる汚泥乾燥装置であって、内部空間を有する本体部と、前記内部空間に普通汚泥もしくは油分汚泥を投入する汚泥投入部と、前記内部空間で回転する複数の回転羽根と、前記回転羽根の回転を制御する回転制御部と、前記回転羽根の内部に加熱蒸気を供給する加熱蒸気供給部と、前記内部空間を減圧する空気排出部と、前記内部空間に熱風を供給する熱風供給部と、前記回転制御部、前記加熱蒸気供給部、前記空気排出部および前記熱風供給部を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
油分を含まない普通汚泥と油分を含む油分汚泥のそれぞれを乾燥処理できる汚泥乾燥装置であって、
内部空間を有する本体部と、
前記内部空間に普通汚泥もしくは油分汚泥を投入する汚泥投入部と、
前記内部空間で回転する複数の回転羽根と、
前記回転羽根の回転を制御する回転制御部と、
前記回転羽根の内部に加熱蒸気を供給する加熱蒸気供給部と、
前記内部空間を減圧する空気排出部と、
前記内部空間に熱風を供給する熱風供給部と、
前記回転制御部、前記加熱蒸気供給部、前記空気排出部および前記熱風供給部を制御する制御部と、を備え、
前記汚泥投入部が前記普通汚泥を投入する場合(以下、「普通汚泥乾燥処理時」)には、
前記制御部は、前記空気排出部により空気を吸引して前記内部空間を減圧させると共に、前記加熱蒸気供給部から前記回転羽根内部に加熱蒸気を供給させて前記内部空間の普通汚泥を乾燥させ、
前記汚泥投入部が前記油分汚泥を投入する場合には(以下、「油分汚泥乾燥処理時」)、
前記制御部は、前記加熱蒸気供給部から前記回転羽根内部に加熱蒸気を供給させると共に、前記熱風供給部から前記内部空間に熱風を供給させて、前記内部空間の油分汚泥を乾燥させる、汚泥乾燥装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記普通汚泥乾燥処理時においては、前記空気排出部により前記内部空間の空気が吸引されることで、前記内部空間の気圧が低下した状態となり、前記内部空間の温度上昇が抑制され、
前記普通汚泥は、減圧状態および温度上昇抑制状態で、前記加熱蒸気を内部循環させる前記回転羽根からの熱により乾燥させられる、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項3】
前記普通汚泥乾燥処理時においては、前記熱風供給部は熱風供給を行わない、請求項2記載の汚泥乾燥装置。
【請求項4】
前記回転制御部は、前記回転羽根を回転させ、
前記回転羽根内部に加熱蒸気が供給されることで、前記普通汚泥および前記油分汚泥に熱を加える、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項5】
前記油分汚泥乾燥処理時においては、前記空気排出部は動作を停止して減圧を行わずに、前記加熱蒸気の供給を受けた前記回転羽根と前記熱風とにより、前記内部空間に投入された油分汚泥を乾燥させる、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項6】
前記本体部の外周に加熱蒸気を循環させる加熱蒸気循環路を、更に備える、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項7】
前記回転羽根内部に供給された加熱蒸気は、循環して、外部に排出される、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項8】
前記内部空間に供給された熱風を外部に排出する熱風排出部を更に備える、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
【請求項9】
前記熱風排出部から熱風を吸引すると共に前記空気排出部から空気を吸引する、吸引処理部を更に備える、請求項8記載の汚泥乾燥装置。
【請求項10】
前記熱風排出部および前記空気排出部と、前記吸引処理部との途中に、集塵機構を更に備え、
前記集塵機構は、前記熱風排出部から排出される熱風に含まれる粉塵および前記空気排出部から排出される空気に含まれる粉塵を回収する、請求項9記載の汚泥乾燥装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工場や下水処理などで発生する汚泥等を乾燥して、有機肥料や燃焼用燃料を生成して、汚泥を起点とする循環サイクルを回す汚泥乾燥装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
工場、下水処理、産廃処理、災害地域などの様々な場面や場所において、汚泥が発生する。汚泥は水分や油分を含んでいる。これらの汚泥は埋め立て処理がされたり、所定の場所に集められて自然乾燥されて埋め立て用土に用いられたりする。
【0003】
しかしながら、汚泥は有機物や不純物を含んでいることもあり、そのまま埋め立て処理されることは、土壌汚染や海洋汚染を引き起こす懸念がある。また、集積場所において自然乾燥をさせると、乾燥の過程で悪臭が発生し、周辺環境へマイナスとなる。場合によっては、汚染物質が流れ出したり、空気中に汚染気体が放出される問題があったりする。また、これらの埋め立て地や集積区画を確保することの難しさもあるし、水分や油分を含んだ汚泥を運搬することの困難性も問題である。
【0004】
また、汚泥を埋め立てなどに使用しても、軟弱地盤となって活用が難しかったり、工事完了に時間を要したりなどの問題も多い。
【0005】
一方で、工場や下水処理などは様々な場所で行われており、汚泥の発生を減少させることも難しいのが実情である。汚泥が放置されることは、環境汚染や悪臭問題につながる。上述のように埋め立てに用いるとしても、輸送などの手間も大きい。
【0006】
このため、これらの水分や油分を含んだ汚泥を焼却処分することも行われている。汚泥を焼却することで、水分を除去して乾燥させることでの処理が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
一方で、近年の地政学的な問題や世界的な人口増加の問題の中で、我が国を始めとした一部の国においては、農業に必要となる肥料が不足している問題がある。肥料生産は特定の国に偏っており、これらの国での生産が滞ったり、物流に問題が生じたりすると、肥料の購入が難しくなる。現状、我が国においては、この問題が生じており、肥料不足が問題となっている。
【0008】
このため、有機汚泥を乾燥処理することで、有機肥料を得ることが検討され始めている。有機汚泥は工場、下水処理、産業廃棄物処理、天然地区での発生など、様々な場所で発生する。上記の通り、有機汚泥の処理も問題となっていることと、肥料不足の解決の両面を同時解決のために、汚泥の適切な乾燥処理が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2018-132253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1は、底面は、汚泥を保持でき、かつ通気可能なフィルタで構成され、上面は、吸引用開口、外気取入れ開口、排気用開口が設けられた乾燥容器と、前記吸引用開口から前記乾燥容器中の空気を吸引し、前記空気を除湿した乾燥風を送出する除湿乾燥機と、前記乾燥容器の下方に配置され前記乾燥風を前記乾燥容器に送る送風チャンバーと、前記排気用開口に接続され、前記乾燥容器中の空気を排気する排気ファンを有する汚泥乾燥装置を開示する。
(【0011】以降は省略されています)

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