特許ウォッチ

公開番号2025148846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049171
出願日2024-03-26
発明の名称速度異常検出装置、乗客コンベア及び速度異常検出方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 29/00 20060101AFI20251001BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】移動手すりに加工をしなくても、移動手すりの速度異常を検出できる速度異常検出装置、乗客コンベア及び速度異常検出方法を提供する。
【解決手段】速度異常検出装置は、カメラ102(手すり表面検出部)と、機械学習部115と、速度異常検出部116とを備える。カメラ102は、移動する移動手すりの表面の状態を検出する。機械学習部115は、カメラ102の検出結果を学習して移動手すりの特徴部の情報を含む比較用特徴データを生成する。速度異常検出部116は、比較用特徴データが生成された後のカメラ102の検出結果と、比較用特徴データとを比較して、移動手すりの速度異常を検出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
乗客コンベアにおける移動手すりの速度異常を検出する速度異常検出装置であって、
移動する前記移動手すりの表面の状態を検出する手すり表面検出部と、
前記手すり表面検出部の検出結果を学習して前記移動手すりの特徴部の情報を含む比較用特徴データを生成する機械学習部と、
前記比較用特徴データが生成された後の前記手すり表面検出部の検出結果と、前記比較用特徴データとを比較して、前記移動手すりの速度異常を検出する速度異常検出部と、を備える
速度異常検出装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記機械学習部は、前記移動手すりの表面に生じた1つ以上の特徴部と、当該特徴部の位置を抽出して学習し、前記比較用特徴データを生成する
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項３】
前記特徴部が複数である場合に、前記機械学習部は、前記特徴部の順序を学習し、前記比較用特徴データを生成する
請求項２に記載の速度異常検出装置。
【請求項４】
前記機械学習部は、前記手すり表面検出部の検出結果に応じて、前記比較用特徴データを更新する
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項５】
前記手すり表面検出部は、前記移動手すりの表面を撮影するカメラであり、
前記特徴部は、前記移動手すりの表面に生じた傷及び汚れの少なくとも一方を含む
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項６】
前記手すり表面検出部は、前記移動手すりの表面までの距離を検出する距離センサであり、
前記特徴部は、前記移動手すりの表面に生じた凹凸である
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項７】
前記手すり表面検出部と、前記機械学習部と、前記速度異常検出部は、１つのユニットを構成している
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項８】
前記手すり表面検出部は、前記移動手すりの表面を下方から検出する位置に配置されている
請求項１に記載の速度異常検出装置。
【請求項９】
循環移動する複数の踏段と、前記複数の踏段と同期して移動する移動手すりと、前記移動手すりの速度異常を検出する速度異常検出装置とを備える乗客コンベアであって、
前記速度異常検出装置は、
移動する前記移動手すりの表面の状態を検出する手すり表面検出部と、
前記手すり表面検出部の検出結果を学習して前記移動手すりの特徴部の情報を含む比較用特徴データを生成する機械学習部と、
前記比較用特徴データが生成された後の前記手すり表面検出部の検出結果と、前記比較用特徴データとを比較して、前記移動手すりの速度異常検出部と、を有する
乗客コンベア。
【請求項１０】
乗客コンベアにおける移動手すりの速度異常を検出する速度異常検出方法であって、
手すり表面検出部が、移動する前記移動手すりの表面の状態を検出し、
機械学習部が、前記手すり表面検出部の検出結果を学習して前記移動手すりの特徴部の情報を含む比較用特徴データを生成し、
速度異常検出部が、前記比較用特徴データが生成された後の前記手すり表面検出部の検出結果と、前記比較用特徴データとを比較して、前記移動手すりの速度異常を検出する
速度異常検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、速度異常検出装置、乗客コンベア及び速度異常検出方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
乗客コンベアは、循環移動する複数のステップと、複数のステップと同期して移動する移動手すり（ハンドレール）とを備えている。ハンドレールの移動速度が、複数のステップの移動速度と異なる場合は、乗客コンベアの運転を停止して、乗客の安全を確保する必要がある。
【０００３】
特許文献１には、ハンドレールの移動速度を検出するコンベアが開示されている。特許文献１に開示されたコンベアは、ハンドレールと、ハンドレールに形成された縞模様の走行コードと、走行コードを検出する光センサを備えている。このコンベアは、光センサの単位時間当りの出力パルス数からハンドレールの移動速度を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭６３－１７６２８９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１に記載されたコンベアは、ハンドレールを加工して、走行コード形成する必要がある。そのため、既設の乗客コンベアにおけるハンドレールの速度を検出する場合には、ハンドレールを交換することになる。したがって、大掛かりな工事が必要になってしまう。
【０００６】
本目的は、上記の問題点を考慮し、移動手すりに加工をしなくても、移動手すりの速度異常を検出できる速度異常検出装置、乗客コンベア及び速度異常検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面を反映した速度異常検出装置は、乗客コンベアにおける移動手すりの速度異常を検出する。速度異常検出装置は、手すり表面検出部と、機械学習部と、速度異常検出部とを備える。手すり表面検出部は、移動する移動手すりの表面の状態を検出する。機械学習部は、手すり表面検出部の検出結果を学習して移動手すりの特徴部の情報を含む比較用特徴データを生成する。速度異常検出部は、比較用特徴データが生成された後の手すり表面検出部の検出結果と、比較用特徴データとを比較して、移動手すりの速度異常を検出する。
また、本発明の一側面を反映した乗客コンベアは、循環移動する複数のステップと、複数のステップと同期して移動する移動手すりと、移動手すりの速度異常を検出する上述の速度異常検出装置とを備える。
【０００８】
本発明の一側面を反映した速度異常検出方法は、乗客コンベアにおける移動手すりの速度異常を検出する。速度異常検出方法は、乗客コンベアにおける移動手すりの速度異常を検出する。次に、機械学習部が、手すり表面検出部の検出結果を学習して移動手すりの特徴を示す比較用特徴データを生成する。そして、異常検出部が、比較用特徴データが生成された後の手すり表面検出部の検出結果と、比較用特徴データとを比較して、移動手すりの速度異常を検出する。
【発明の効果】
【０００９】
上記構成の速度異常検出装置、乗客コンベア及び速度異常検出方法によれば、移動手すりに加工をしなくても、移動手すりの速度異常を検出できる。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
第１実施形態にかかる乗客コンベアの構成例を示す概略構成図である。
第１実施形態にかかる乗客コンベアの構成例を示すブロック図である。
第１実施形態にかかる速度異常検出装置における画像解析装置の機能構成を示すブロック図である。
第１実施形態にかかる機械学習部が行う比較用特徴データ生成処理を示すフローチャートである。
第１実施形態にかかる速度異常検出部が行う速度異常検出処理を示すフローチャートである。
第２実施形態にかかる乗客コンベアの構成例を示すブロック図である。
第２実施形態にかかる速度異常検出装置における速度演算装置の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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