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公開番号
2025152435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024054330
出願日
2024-03-28
発明の名称
延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】アニール処理による接着強度の増加効果が大きい延伸フィルムを提供すること。
【解決手段】要件(i)~(iii)を満たす接着性樹脂組成物と、基材層とを含み、要件(I)を満たす延伸フィルム:(i)ポリオレフィンから選ばれる1種以上のベースポリマーの、下記式(1)で表される化合物からなる群より選ばれる1種以上のカルボジイミドモノマーによるグラフト変性体を含む;(ii)前記組成物100g当たりカルボジイミド基を0.1~50mmol含む;(iii)密度が0.870~0.940g/cm
3
である;(I)前記延伸フィルムを100℃15分で加熱する前後における、前記組成物のFT-IR分析で検出されるカルボジイミド基の伸縮振動由来ピークの吸光度(A)とポリプロピレンの伸縮及び変角振動由来ピークの吸光度(B)との比(A/B)が(加熱前A/B)-(加熱後A/B)≧0.005である。
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3
はメチル基等、R
4
はアルキル基等、mは2以上の整数である。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記要件(i)~(iii)を満たす接着性樹脂組成物と、基材層とを含み、下記要件(I)を満たす延伸フィルム:
(i)ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種のベースポリマーの、下記式(1)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のカルボジイミドモノマーによるグラフト変性体を含む;
JPEG
2025152435000005.jpg
37
170
〔式(1)中、R
3
は水素原子またはメチル基であり、R
4
は置換基を有してもよいアルキル基またはアリール基であり、mは2以上の整数である。〕
(ii)前記接着性樹脂組成物100g当たり、カルボジイミド基を0.1~50mmol含む;
(iii)密度が0.870~0.940g/cm
3
である;
(I)前記延伸フィルムを100℃15分で加熱する前後における、前記接着性樹脂組成物のFT-IR分析で検出されるカルボジイミド基の伸縮振動由来のピークの吸光度(A)と前記FT-IR分析で検出されるポリプロピレンの伸縮および変角振動由来のピークの吸光度(B)との比(A/B)が下記式を満たす。
(加熱前のA/B)-(加熱後のA/B)≧0.005
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記基材層が、ポリエチレンテレフタラート、ポリフェニレンサルファイド、変性フッ素樹脂、ポリケトン、およびABS樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1に記載の延伸フィルム。
【請求項3】
前記基材層が、ポリエチレンテレフタラートを含む、請求項1に記載の延伸フィルム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の延伸フィルムの製造方法であって、
前記接着性樹脂組成物と基材層とを積層して積層フィルムを成形する成形工程と、
前記成形工程により得られた積層フィルムを加熱する加熱処理工程と
を含む延伸フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記加熱処理工程における加熱温度が80~140℃である、請求項4に記載の延伸フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンまたはその変性体は、機械的強度、剛性、耐熱性、耐薬品性、耐油性、透明性、成形性、低温での耐衝撃性等に優れており、これらの特性を利用して、種々の用途に用いられている。例えば、特定の組成比を有する多元系ポリマーを変性した変性ポリオレフィンは、銅やアルミニウム等の金属系材料やポリエチレンテレフタレート等の有機系材料の基材に対して良好な接着性を有する接着剤(接着性樹脂組成物)としての用途が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
接着剤としての用途において、フィルム状に成形して使用する場合、押出ラミネート法等の成形速度が比較的早い成形方法を用いると、成形速度が遅い成形方法に比べて接着性に劣る傾向にあった。また、トリプルバブルインフレーション法等の延伸加工を施した延伸フィルムは、無延伸フィルムに比べて接着性に劣る傾向にあり、また、フィルムが収縮する恐れもあった。
これらの問題を解消すべく、フィルムの成形後に加熱処理(アニール処理)を施す場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-195498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のポリオレフィン系樹脂をベースポリマーとする接着性樹脂組成物を積層してなる積層フィルムは、アニール処理による接着強度の増加効果が少なく、特に延伸フィルムにおいて実用化に不十分である場合があった。
【0006】
本発明は、以上のことに鑑みてなされたものであり、アニール処理による接着強度の増加効果が大きい延伸フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の構成は以下のとおりである。
[1] 下記要件(i)~(iii)を満たす接着性樹脂組成物と、基材層とを含み、下記要件(I)を満たす延伸フィルム:
(i)ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種のベースポリマーの、下記式(1)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のカルボジイミドモノマーによるグラフト変性体を含む;
【0008】
JPEG
2025152435000001.jpg
37
170
〔式(1)中、R
3
は水素原子またはメチル基であり、R
4
は置換基を有してもよいアルキル基またはアリール基であり、mは2以上の整数である。〕
(ii)前記接着性樹脂組成物100g当たり、カルボジイミド基を0.1~50mmol含む;
(iii)密度が0.870~0.940g/cm
3
である;
(I)前記延伸フィルムを100℃15分で加熱する前後における、前記接着性樹脂組成物のFT-IR分析で検出されるカルボジイミド基の伸縮振動由来のピークの吸光度(A)と前記FT-IR分析で検出されるポリプロピレンの伸縮および変角振動由来のピークの吸光度(B)との比(A/B)が下記式を満たす。
(加熱前のA/B)-(加熱後のA/B)≧0.005
【0009】
[2] 前記基材層が、ポリエチレンテレフタラート、ポリフェニレンサルファイド、変性フッ素樹脂、ポリケトン、およびABS樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、[1]に記載の延伸フィルム。
【0010】
[3] 前記基材層が、ポリエチレンテレフタラートを含む、[1]または[2]に記載の延伸フィルム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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