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公開番号
2025154076
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056876
出願日
2024-03-29
発明の名称
オレフィン系重合体組成物および成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明の目的は、ポリエチレン樹脂などのオレフィン系重合体、極性樹脂、および酸変性ポリエチレンからなる組成物から得られるフィルム等の成形品の耐衝撃性、耐疲労回復性を改良することである。
【解決手段】本発明は、オレフィン系重合体(a)50質量%以上、100質量%未満、
極性重合体(b)0.1~50質量%、さらに、
グラフト量(変性度)が0.4質量%以上である変性エチレン系重合体(c)の配合割合が0.1質量%以上、10質量%未満であり、グラフト量(変性度)が0.4質量%未満である変性エチレン系重合体(d)の配合割合が0.1~50質量%であることを特徴とするオレフィン系重合体組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オレフィン系重合体(a)50質量%以上、100質量%未満、
極性重合体(b)0.1~50質量%、
並びに、
エチレン単独重合体、およびエチレンと炭素数3~20のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンとの共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種の重合体に、不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト変性して得られる変性エチレン系重合体であり、以下に規定する変性エチレン系重合体(c)および変性エチレン系重合体(d)を、以下の割合で含むオレフィン系重合体組成物。
変性エチレン系重合体(c)
配合割合 0.1質量%以上、10質量%未満
グラフト量(変性度) 0.4質量%以上
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
変性エチレン系重合体(d)
配合割合 0.1~50質量%
グラフト量(変性度) 0.4質量%未満
(ただし、(a)、(b)、(c)および(d)の合計を100質量%とする)
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
変性エチレン系重合体(c)および変性エチレン系重合体(d)が、以下に規定された重合体であることを特徴とする請求項1に記載のオレフィン系重合体組成物。
変性エチレン系重合体(c)
配合割合 0.1質量%以上、10質量%未満
グラフト量(変性度) 0.4~5.0質量%
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
密度 850~930kg/m
3
変性エチレン系重合体(d)
配合割合 0.1~50質量%
グラフト量(変性度) 0.05質量%以上、0.4質量%未満
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
密度 850~960kg/m
3
【請求項3】
不飽和カルボン酸またはその誘導体が、無水マレイン酸である請求項1または請求項2に記載のオレフィン系重合体組成物。
【請求項4】
極性重合体(b)が、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、および、エチレン・ビニルアルコール系共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である、請求項1または請求項2に記載のオレフィン系重合体組成物。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のオレフィン系重合体組成物を含む成形体。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のオレフィン系重合体組成物を含む層を少なくとも1層含む、単層または多層のフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オレフィン系重合体組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィン重合体、及びエチレンビニルアルコール樹脂(EVOH)などの極性を有する樹脂からなる組成物を用いて、種々の成形品が成形されている。また、このような組成物は両成分の相溶性が乏しいことから、相溶化剤として酸変性ポリエチレンを配合して、その組成物から成形されたフィルムなどの成形体の、耐衝撃性、耐疲労回復性などの改良が行われている。
【0003】
特許文献1には、既存のフィルムからリサイクルをしてリグラインド組成物を得る際に、透明性を損なうことなく、異物付着量を少なくするというリサイクル性の向上を求めて、相溶化剤を追加で配合することが示されている。すなわち、ポリエチレン樹脂(77質量部)、EVOH(10質量部)、無水マレイン酸変性ポリエチレンの市販品(MFR1.0、密度0.9)(10質量部)に、更に相溶化剤として合成された変性エチレン・ブテン共重合体(3質量部)からなる組成物が開示されている。
【0004】
この無水マレイン酸変性ポリエチレンの市販品については、そのグラフト率の開示はなく、相溶化剤の変性変性エチレン・ブテン共重合体については、無水マレイン酸によるグラフト率が、0.1~0.9質量%の例が示されている。
このように、既存のフィルムに配合されている無水マレイン酸変性ポリエチレンの市販品のグラフト率と、さらに配合される相溶化剤である変性エチレン・ブテン共重合体のグラフト率との関係について記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2022/239729
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリエチレン樹脂などのオレフィン系重合体、極性樹脂、および酸変性ポリエチレンからなる組成物から得られる成形品の耐衝撃性、耐疲労回復性を改良するため、鋭意検討した結果、相溶化剤として、特定のグラフト率(変性度)の関係のある変性エチレン系共重合体を併用することにより、フィルムなどの成形体の耐衝撃性、耐疲労回復性などの性能が改善されることが見出され、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下[1]~[6]の態様を有する。
[1]
オレフィン系重合体(a)50質量%以上、100質量%未満、
極性重合体(b)0.1~50質量%、
並びに、エチレン単独重合体、およびエチレンと炭素数3~20のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンとの共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種の重合体に、不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト変性して得られる変性エチレン系重合体であり、以下に規定する変性エチレン系重合体(c)および変性エチレン系重合体(d)を、以下の割合で含むオレフィン系重合体組成物。
変性エチレン系重合体(c)
配合割合 0.1質量%以上、10質量%未満
グラフト量(変性度) 0.4質量%以上
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
変性エチレン系重合体(d)
配合割合 0.1~50質量%
グラフト量(変性度) 0.4質量%未満
(ただし、(a)、(b)、(c)および(d)の合計を100質量%とする)
[2]
変性エチレン系重合体(c)および変性エチレン系重合体(d)が、以下に規定された重合体であることを特徴とする上記の[1]に記載のオレフィン系重合体組成物。
変性エチレン系重合体(c)
配合割合 0.1質量%以上、10質量%未満
グラフト量(変性度) 0.4 ~5.0質量%
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
密度 850~930kg/m
3
変性エチレン系重合体(d)
配合割合 0.1~50質量%
グラフト量(変性度) 0.05質量%以上、0.4質量%未満
メルトフローレート(MFR:190℃、2.16kg)
0.1g/10分以上、15g/10分未満
密度 850~960kg/m
3
【0008】
[3]
不飽和カルボン酸またはその誘導体が、無水マレイン酸である上記の[1]または[2]に記載のオレフィン系重合体組成物。
[4]
極性重合体(b)が、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、および、エチレン・ビニルアルコール系共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である、上記の[1]~[3]のいずれかに記載のオレフィン系重合体組成物。
[5]
上記の[1]~[4]のいずれかに記載のオレフィン系重合体組成物を含む成形体。
[6]
上記の[1]~[4]のいずれかに記載のオレフィン系重合体組成物を含む層を少なくとも1層含む、単層または多層のフィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フィルムなどの成形品からリグラインド組成物を得て、それから更に、成形されるフィルムなどの成形品の耐衝撃性、耐疲労回復性などの性能が改善され、より広い利用が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のオレフィン系重合体組成物を構成するオレフィン系重合体(a)、極性重合体(b)、変性エチレン系重合体(c)および変性エチレン系重合体(d)について、以下に説明する
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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