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公開番号2025153797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056434
出願日2024-03-29
発明の名称液体吐出装置、その制御方法及びプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/01 20060101AFI20251002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インク層の剥離を防止する。
【解決手段】プリンタは、インクIを吐出するヘッドと、インクIを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液Aを吐出する転写液吐出部と、を備えている。プリンタのCPUは、フィルム70の画像形成領域R1に、ヘッドからインクIを吐出させるインク吐出ステップと、インク吐出ステップの後、フィルム70の、画像形成領域R1と画像形成領域R1に対して前後方向D1及び左右方向D2に隣接する隣接領域R2とを含む拡張領域R3に、転写液吐出部から転写液Aを吐出させる転写液吐出ステップと、を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出するヘッドと、
インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、
前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、
前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、
を実行することを特徴とする、液体吐出装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記転写液吐出ステップにおいて、前記画像形成領域に単位面積当たり第1量の転写液を吐出させ、前記隣接領域に単位面積当たり前記第1量よりも多い第2量の転写液を吐出させることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記インク吐出ステップにおいて、前記インク受容層上の前記画像形成領域にインクを吐出させ、
前記転写液吐出ステップにおいて、前記インク受容層上の前記拡張領域に転写液を吐出させることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記インクは、第1インクと、前記第1インクの下地又は上地となる第2インクと、を含み、
前記制御部は、
前記インク吐出ステップとして、前記画像形成領域に前記第1インク及び前記第2インクを吐出させる第1ステップ、及び、前記画像形成領域に前記第2インクを吐出させず前記第1インクを吐出させる第2ステップのいずれかを実行し、
前記第1ステップの後に実行される前記転写液吐出ステップにおいて、前記隣接領域に単位面積当たり第3量の転写液を吐出させ、
前記第2ステップの後に実行される前記転写液吐出ステップにおいて、前記隣接領域に単位面積当たり前記第3量よりも少ない第4量の転写液を吐出させることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記インク吐出ステップとして、前記画像形成領域に単位面積当たり第5量の前記インクを吐出させる第3ステップ、及び、前記画像形成領域に単位面積当たり前記第5量よりも少ない第6量の前記インクを吐出させる第4ステップのいずれかを実行し、
前記第3ステップの後に実行される前記転写液吐出ステップにおいて、前記隣接領域に単位面積当たり第7量の転写液を吐出させ、
前記第4ステップの後に実行される前記転写液吐出ステップにおいて、前記隣接領域に単位面積当たり前記第7量よりも少ない第8量の転写液を吐出させることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記転写液吐出ステップにおいて前記隣接領域に吐出させる転写液の量を、前記画像形成領域から離れるにつれて少なくすることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
インクを吐出するヘッドと、インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、
前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、
前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、
を実行することを特徴とする、制御方法。
【請求項8】
インクを吐出するヘッドと、インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、を備えた液体吐出装置に用いられる制御装置を、
前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、
前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、
を実行可能な制御手段として機能させることを特徴とする、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクを吐出するヘッド及び転写液を吐出する転写液吐出部を備えた液体吐出装置、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、中間転写記録媒体を用いて被転写体へ画像を形成する画像形成方法が示されている。当該方法は、中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で印刷画像を形成する画像形成工程と、画像を形成した中間転写記録媒体の受容層面へ、フィルム状の接着層と繊維質素材の被転写体を重ね合わせた後に、中間転写記録媒体の面からアイロンで加熱加圧して転写する転写工程と、中間転写記録媒体の基材を剥離し除去する剥離工程と、からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-066789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、中間転写記録媒体に形成された画像を被転写体に転写するために、フィルム状の接着層を用いているが、フィルム状の接着層の代わりに、接着成分を有する転写液を用いることが考えられる。この場合において、中間転写記録媒体に形成された画像の領域に転写液を吐出させると、当該領域に形成されたインク層の表面には転写液層が形成されるが、インク層の側部は露出した状態となる。この状態で当該側部に外力が作用すると、インク層が剥離し得る。
【0005】
本発明の目的は、インク層の剥離を防止できる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る液体吐出装置は、インクを吐出するヘッドと、インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、を実行することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る制御方法は、インクを吐出するヘッドと、インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、を実行することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るプログラムは、インクを吐出するヘッドと、インクを記録媒体に接着させる接着成分を有する転写液を吐出する転写液吐出部と、前記ヘッド及び前記転写液吐出部に対してインク受容層を有するフィルムを搬送方向に相対的に移動させる搬送部と、を備えた液体吐出装置に用いられる制御装置を、前記フィルムの画像形成領域に、前記ヘッドからインクを吐出させるインク吐出ステップと、前記インク吐出ステップの後、前記フィルムの、前記画像形成領域と前記画像形成領域に対して前記搬送方向及び前記搬送方向と直交する直交方向の少なくとも一方に隣接する隣接領域とを含む拡張領域に、前記転写液吐出部から転写液を吐出させる転写液吐出ステップと、を実行可能な制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像形成領域に対して広がった拡張領域に転写液を吐出させることで、インク層の側部が転写液層で覆われた状態となる。これにより、インク層の剥離を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。
図1のプリンタの内部構造を示す平面図である。
図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
図1のプリンタのCPUが実行するプログラムAを示すフロー図である。
図4の記録指令に基づいて記録される画像の一例を示す平面図である。
図5のIV-IV線に沿った断面図Aである。
図1のプリンタのCPUが実行するプログラムBを示すフロー図である。
図5のIV-IV線に沿った断面図Bである。
図1のプリンタのCPUが実行するプログラムCを示すフロー図である。
図5のIV-IV線に沿った断面図Cである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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