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公開番号
2025155169
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024058766
出願日
2024-04-01
発明の名称
画像形成方法及びそれに用いられる液体
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20251006BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】媒体の変色を抑制する。
【解決手段】画像形成方法は、第1の温度で顕色剤と反応するロイコ染料を含む感熱層及びポリマーを含むコート層を備える媒体を搬送する搬送工程と、第1の有機溶剤と第2の有機溶剤とを含む液体を媒体のコート層に付着させる付着工程と、第1の温度よりも低い第2の温度で媒体を乾燥させる乾燥工程と、を備える。ロイコ染料の溶解度パラメータは8.0以上9.0以下である。ポリマーの溶解度パラメータは11.0以下である。第1の有機溶剤の溶解度パラメータは12.0以上20.0以下である。第2の有機溶剤の溶解度パラメータは9.0以上12.0未満である。液体の総量に対する第1の有機溶剤の含有量は、液体の総量に対する第2の有機溶剤の含有量よりも多い。液体の総量に対する第1の有機溶剤の含有量と、液体の総量に対する第2の有機溶剤の含有量と、の和は25重量%未満である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成方法であって、
感熱層と、前記感熱層上のコート層と、を備える媒体を搬送する搬送工程であって、前記感熱層は、顕色剤と、第1の温度で前記顕色剤と反応するロイコ染料と、を含み、前記コート層は、ポリマーを含む、前記搬送工程と、
搬送される前記媒体の前記コート層に液体を付着させる付着工程であって、前記液体は、第1の有機溶剤と第2の有機溶剤とを含む、前記付着工程と、
前記液体が付着された前記媒体を、前記第1の温度よりも低い第2の温度で乾燥させる乾燥工程と、
を備え、
前記ロイコ染料の溶解度パラメータは8.0以上9.0以下であり、
前記ポリマーの溶解度パラメータは11.0以下であり、
前記第1の有機溶剤の溶解度パラメータは12.0以上20.0以下であり、
前記第2の有機溶剤の溶解度パラメータは9.0以上12.0未満であり、
前記液体の総量に対する前記第1の有機溶剤の含有量は、前記液体の総量に対する前記第2の有機溶剤の含有量よりも多く、
前記液体の総量に対する前記第1の有機溶剤の含有量と、前記液体の総量に対する前記第2の有機溶剤の含有量と、の和は25重量%未満である、
画像形成方法。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記付着工程が終了してから前記乾燥工程が開始されるまでの時間は10秒以下である、請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記第1の有機溶剤の前記含有量に対する前記第2の有機溶剤の前記含有量の比は0.2以下である、請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記第1の有機溶剤の前記溶解度パラメータと前記第2の有機溶剤の前記溶解度パラメータの加重平均値は15.1以上である、請求項3に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記液体は、樹脂粒子をさらに含む、請求項4に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記液体は、色材をさらに含む、請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記樹脂粒子の含有量に対する前記第2の有機溶剤の前記含有量の比は0.4以上である、請求項6に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記乾燥工程は、前記第2の温度を有する気体を送風することを含む、請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記第2の温度は、前記樹脂粒子の最低造膜温度から30度を減じた温度以上である、請求項8に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記画像形成方法は、さらに、
前記乾燥工程の後に、前記第1の温度以上で前記媒体を選択的に加熱する加熱工程を備える、請求項1に記載の画像形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書では、感熱層を備える媒体に画像を形成する画像形成方法に関する技術を開示する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、感熱紙に画像を形成する画像形成方法が開示されている。感熱紙に向けて噴射される液体が感熱紙に浸透することにより、感熱紙が変色し得ることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-25331号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、感熱層を備える媒体に液体を付着させることによって画像を形成するときに、媒体の変色を抑制することができる新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、画像形成方法を開示する。当該画像形成方法は、感熱層と、前記感熱層上のコート層と、を備える媒体を搬送する搬送工程であって、前記感熱層は、顕色剤と、第1の温度で前記顕色剤と反応するロイコ染料と、を含み、前記コート層は、ポリマーを含む、前記搬送工程と、搬送される前記媒体の前記コート層に液体を付着させる付着工程であって、前記液体は、第1の有機溶剤と第2の有機溶剤とを含む、前記付着工程と、前記液体が付着された前記媒体を、前記第1の温度よりも低い第2の温度で乾燥させる乾燥工程と、を備える。前記ロイコ染料の溶解度パラメータは8.0以上9.0以下である。前記ポリマーの溶解度パラメータは11.0以下である。前記第1の有機溶剤の溶解度パラメータは12.0以上20.0以下である。前記第2の有機溶剤の溶解度パラメータは9.0以上12.0未満である。前記液体の総量に対する前記第1の有機溶剤の含有量と、前記液体の総量に対する前記第2の有機溶剤の含有量と、の和は25重量%未満であり、前記液体の総量に対する前記第1の有機溶剤の含有量は、前記液体の総量に対する前記第2の有機溶剤の含有量よりも多い。
【0006】
上記の構成によると、液体に含まれる第2の有機溶剤の溶解度パラメータは、コート層に含まれるポリマーの溶解度パラメータに近い値を有する。このため、コート層に付着した液体は、第2の有機溶剤の作用により、コート層内に浸透しやすい。その結果、比較的低い第2の温度で媒体を乾燥させても、コート層上の液体を好適に乾燥させることができる。これにより、乾燥工程で熱を与えることに起因して、顕色剤とロイコ染料とが反応して媒体が変色することを抑制することができる。
【0007】
一方、第2の有機溶剤の溶解度パラメータは、ロイコ染料の溶解度パラメータとも近い値を有する。これらの溶解度パラメータの値が近いと、ロイコ染料が液体に溶解し得る。そして、ロイコ染料が液体に溶解すると、顕色剤とロイコ染料とが反応して媒体が変色してしまうことが知られている。しかしながら、上記の構成によると、液体は、ロイコ染料の溶解度パラメータとは有意に異なる値を有する第1の有機溶剤を含み、第1の有機溶剤の含有量は、第2の有機溶剤の含有量よりも大きい。このため、第1の有機溶剤の作用により、ロイコ染料が液体に溶解することを抑制できる。このために、ロイコ染料が液体に溶解することに起因して、顕色剤とロイコ染料とが反応して媒体が変色することも抑制することができる。
【0008】
上記の画像形成方法により媒体に画像を形成するために用いられる液体も新規で有用である。
【0009】
感熱紙への画像をインクジェット方式によって印刷する際には、UVインクが採用されることが多い。しかしながら、UVインクの硬化が不十分な場合に、当該インクに含まれる重合開始剤が臭気を発生する問題がある。この問題を回避するために、本願の発明者は、UVインクに代えて、水系インクを用いて、感熱紙へ画像を印刷することを考えた。但し、水系インクの主溶媒は水であるのに対して、感熱紙の表面に配置されているコート層(いわゆる保護層)は疎水性であることから、インクが感熱紙に浸透するために比較的長い時間が必要とされる。即ち、感熱紙の表面に付着したインクが乾燥するために比較的長い時間が必要とされる。従って、水系インクを感熱紙の表面に付着させた後に、乾燥前のインクが搬送機構に付着するおそれがある。これを回避するために、例えば、水系インクが付着した感熱紙を高温で加熱することが考えられるが、高温での加熱によりロイコ色素と顕色剤とが反応して、感熱紙が変色するという問題が生じ得る。また例えば、コート層に含まれるポリマーの溶解度パラメータに近い溶解度パラメータを有する有機溶媒を水系インクに添加することが考えられる。これにより、感熱紙のコート層に対するインクの濡れ性を大きくなり、外部の空気に接触するインクの表面積が大きくなることで、インクの乾燥が促進されることが期待される。しかしながら、インクに添加される有機溶媒の溶解度パラメータが、コート層に含まれるポリマーの溶解度パラメータに加えて、感熱層中のロイコ色素の溶解度パラメータにも近い場合には、ロイコ染料が当該有機溶媒に溶解し、顕色剤とロイコ染料とが反応して感熱紙が変色するという問題が生じ得る。本明細書では、感熱紙に画像を印刷するために水系インクを採用する場合でも、加熱温度とインクに含有される有機溶剤とのそれぞれによって引き起こされ得る変色を抑制する技術を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成装置10の構成を示す。
感熱紙2の断面を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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