TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025155340
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024059133
出願日
2024-04-01
発明の名称
化粧品用球状シリカ粒子の製造方法および有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子
出願人
デンカ株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
C01B
33/18 20060101AFI20251006BHJP(無機化学)
要約
【課題】有機系廃棄物を出発原料とした場合であっても、化粧品用途に好適な、ナノ粒子の含有量が少ない、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法及び有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子を提供する。
【解決手段】シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として準備し、有機系廃棄物を液中に浸漬してシリカの純度を上げた後、有機系廃棄物を焼成してシリカ粉末を得て、シリカ粉末を粉砕してシリカ微粒子を得て、シリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して球状シリカ粒子を得ることを含み、シリカ微粒子の比表面積が100m
2
/g以下である、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として準備し、
前記有機系廃棄物を液中に浸漬してシリカの純度を上げた後、
前記有機系廃棄物を焼成してシリカ粉末を得て、
前記シリカ粉末を粉砕してシリカ微粒子を得て、
前記シリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して球状シリカ粒子を得ることを含み、
前記シリカ微粒子の比表面積が100m
2
/g以下である、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記シリカ微粒子の平均粒子径(D50)が3μm以上8μm以下である、請求項1に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項3】
前記球状シリカ粒子の比表面積が25m
2
/g以下である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項4】
前記球状シリカ粒子の平均粒子径(D50)が1μm以上20μm以下である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項5】
前記球状シリカ粒子の平均球形度が0.84以上である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項6】
前記有機系廃棄物が、籾殻、稲わら、米ぬか、麦わら、木材、間伐材、建設廃材、おが屑、樹皮、バガス、トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモ、大豆、落花生、キャッサバ、ユーカリ、シダ、パイナップル、竹、ゴム、古紙からなる群から選択される1以上である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項7】
前記有機系廃棄物を浸漬する液が酸溶液である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項8】
前記有機系廃棄物の焼成温度が750℃以上1100℃以下である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項9】
前記火炎中での処理温度が1750℃以上2500℃以下である、請求項1又は2に記載の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
【請求項10】
シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として比表面積が100m
2
/g以下であるシリカ微粒子を作製し、このシリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して得られた、有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法および有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、有機系廃棄物を出発原料としてシリカ粒子を得る方法が着目されている。
例えば特許文献1には、シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として準備する工程と、有機系廃棄物を液中(特に酸溶液)に浸漬してシリカの純度を上げる工程と、有機系廃棄物を焼成してシリカ粉末を得る工程と、シリカ粉末を粉砕してシリカ微粒子を得る工程と、シリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して球状シリカ粒子を得る工程とを備える、球状シリカ粒子の製造方法が開示されている。
このような製造方法によれば、特に電気絶縁性が要求される半導体デバイスの封止材として好適な、高純度の球状シリカが得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5703428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シリカは電子部品用途以外にも、様々な分野で使用されている。例えば化粧品等にも使用されているが、通常、シリカを化粧品用途で使用する場合には、ナノ粒子(特に100nm以下の微粒子)が少ないものが望ましい。
【0005】
一方で、特許文献1の方法で得られる球状シリカ粒子には、ナノ粒子が非常に多く含まれ、化粧品用途には適さないという問題がある。
【0006】
そこで、本開示は、有機系廃棄物を出発原料とした場合であっても、化粧品用途に好適な、ナノ粒子の含有量が少ない、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法及び有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として準備し、
前記有機系廃棄物を液中に浸漬してシリカの純度を上げた後、
前記有機系廃棄物を焼成してシリカ粉末を得て、
前記シリカ粉末を粉砕してシリカ微粒子を得て、
前記シリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して球状シリカ粒子を得ることを含み、
前記シリカ微粒子の比表面積が100m
2
/g以下である、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法。
[2] シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として比表面積が100m
2
/g以下であるシリカ微粒子を作製し、このシリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して得られた、有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、有機系廃棄物を出発原料とした場合であっても、化粧品用途に好適な、ナノ粒子の含有量が少ない、化粧品用球状シリカ粒子の製造方法及び有機系廃棄物由来の化粧品用球状シリカ粒子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本開示の範囲はここで説明する一実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。なお、本開示において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。また、特定のパラメータについて、複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値の内、任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。また、本開示に記載されている数値範囲の下限値及び/又は上限値は、その数値範囲内の数値であって、実施例で示されている数値に置き換えてもよい。数値範囲を示す「X~Y」との表現は、「X以上Y以下」であることを意味している。一実施形態について記載した特定の説明が他の実施形態についても当てはまる場合には、他の実施形態においてはその説明を省略している場合がある。
【0010】
[化粧品用球状シリカ粒子の製造方法]
本開示の化粧品用球状シリカ粒子の製造方法は、シリカを含む有機系廃棄物を出発原料として準備し、前記有機系廃棄物を液中に浸漬してシリカの純度を上げた後、前記有機系廃棄物を焼成してシリカ粉末を得て、前記シリカ粉末を粉砕してシリカ微粒子を得て、前記シリカ微粒子を火炎中で溶融球状化して球状シリカ粒子を得ることを含み、前記シリカ微粒子の比表面積が100m
2
/g以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
デンカ株式会社
容器
17日前
デンカ株式会社
蛍光体
11日前
デンカ株式会社
窓構造
9日前
デンカ株式会社
モルタル材料
9日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
1か月前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
9日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
4日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
4日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
1か月前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
1か月前
デンカ株式会社
繊維束、及び布
4日前
デンカ株式会社
継手及び継手付管
11日前
デンカ株式会社
人工毛髪用繊維束
1か月前
デンカ株式会社
窓構造およびシート
9日前
デンカ株式会社
磁性ビーズの製造方法
16日前
デンカ株式会社
シート及び食品包装容器
9日前
デンカ株式会社
容器およびその製造方法
17日前
デンカ株式会社
放熱部材および電子装置
9日前
デンカ株式会社
放熱部材および電子装置
9日前
デンカ株式会社
蛍光体、及びインク組成物
9日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末の製造方法
9日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末の製造方法
10日前
デンカ株式会社
積層シート及び食品包装容器
9日前
デンカ株式会社
熱伝導性組成物及び電子機器
10日前
デンカ株式会社
セラミックス粉末の製造方法
9日前
デンカ株式会社
インフルエンザワクチン製剤
1か月前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
1か月前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
1か月前
デンカ株式会社
重症筋無力症のバイオマーカー
1か月前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末、及び樹脂成形体
5日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末、及び樹脂成形体
5日前
デンカ株式会社
粉体急結材料及びコンクリート材料
10日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末、及びその製造方法
9日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、複合体および発光装置
20日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、複合体および発光装置
10日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末、及びその製造方法
9日前
続きを見る
他の特許を見る