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公開番号2025149446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024050103
出願日2024-03-26
発明の名称蛍光体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 11/63 20060101AFI20251001BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】新規蛍光体を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、RbBaB₇O₁₂と同一の結晶構造を有する母体結晶と、賦活元素としてのEu²⁺と、を有する、蛍光体を提供する。上記蛍光体は、波長266nmの光を照射した際に得られる蛍光スペクトルにおいて、435～455nmの波長域に発光ピークを有してよく、一般式RbBa_1-xB₇O₁₂:Eu_x[一般式中、xは0<x<1を満たす数値である]で表されてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
ＲｂＢａＢ
７
Ｏ
１２
と同一の結晶構造を有する母体結晶と、
賦活元素としてのＥｕ
２＋
と、を有する、蛍光体。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
波長２６６ｎｍの光を照射した際に得られる蛍光スペクトルにおいて、４３５～４５５ｎｍの波長域に発光ピークを有する、請求項１に記載の蛍光体。
【請求項３】
前記発光ピークの半値幅が５０ｎｍ未満である、請求項２に記載の蛍光体。
【請求項４】
一般式ＲｂＢａ
１－ｘ
Ｂ
７
Ｏ
１２
：Ｅｕ
ｘ
［一般式中、ｘは０＜ｘ＜１を満たす数値である］で表される、請求項１～３のいずれか一項に記載の蛍光体。
【請求項５】
前記母体結晶は単斜晶系に属し、空間群Ｐ２
１
／ｃ対称性を有する結晶である、請求項１～３のいずれか一項に記載の蛍光体。
【請求項６】
Ｘ線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数ａ、ｂ、及びｃが、それぞれ、
ａ＝１．０６±０．０５ｎｍの範囲内、
ｂ＝０．８５±０．０５ｎｍの範囲内、
ｃ＝１．２５±０．０５ｎｍの範囲内、
である、請求項１～３のいずれか一項に記載の蛍光体。
【請求項７】
Ｘ線回折によって測定される前記母体結晶の単位格子における軸角α、β、及びγが、
それぞれ、
α＝９０°、
１１２°≦β≦１１３°、
γ＝９０°、
である、請求項１～３のいずれか一項に記載の蛍光体。
【請求項８】
Ｘ線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数から算出される単位格子体積が、１．０４２±０．００５ｎｍ
３
の範囲内である、請求項１～３のいずれか一項に記載の蛍光体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、蛍光体に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
蛍光体は、発光表示管（Ｖａｃｃｕｍ－ＦｌｕｏｒｅｓｃｅｎｔＤｉｓｐｌａｙ：ＶＦＤ）、フィールドエミッションディスプレイ（ＦｉｅｌｄＥｍｉｓｓｉｏｎＤｉｓｐｌaｙ：ＦＲＤ）、表面電動型電子放出素子ディスプレイ（Ｓｕｒｆａｃｅ－ＣｏｎｄｕｃｔｉｏｎＥｌｅｃｔｒｏｎ－ＥｍｉｔｔｅｒＤｉｓｐｌａｙ）、プラズマディスプレイパネル（ＰｌａｓｍａＤｉｓｐｌａｙＰａｎｅｌ：ＰＤＰ）、陰極線管（Ｃａｔｈｏｄｅ－ＲａｙＴｕｂｅ：ＣＲＴ）、液晶ディスプレイバックライト（Ｌｉｑｕｉｄ－ＣｒｙｓｔａｌＤｉｓｐｌａｙＢａｃｋｌｉｇｈｔ）、及び発光ダイオード（Ｌｉｇｈｔ－ＥｍｉｔｔｉｎｇＤｉｏｄｅ：ＬＥＤ）等の種々の製品に用いられている。
【０００３】
蛍光体としては、β－ＳｉＡｌＯＮ、及びＣＡＳＮ等の窒化物に賦活元素を固溶させた蛍光体など種々の蛍光体が知られている。その他、特許文献１には、チオライトと呼ばれるＮａ
５
Ａｌ
３
Ｆ
１４
に対してＭｎ
４＋
を固溶させた赤色蛍光体が開示されている。特許文献２には、Ｓｒ
６ｘ
（Ｓｉ，Ａｌ）
２７－１２ｘ
（Ｏ，Ｎ）
３１－６ｘ
Ｌｉ
３ｙ
、ただし、０．４≦ｘ≦０．８、０≦ｙ≦０．３５、であらわされる結晶及びＳｒ
３
Ｓｉ
１２．４３２
Ａｌ
８．５６８
Ｏ
１．６０８
Ｎ
２６．３９２
Ｌｉ
０．９６
と同一の結晶構造を有する結晶を母体結晶として有する無機化合物を含む蛍光体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－２１５４５１号公報
国際公開第２０２２／２４４５２３号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
蛍光体が利用される領域の拡大に伴い、高い色再現性、耐熱性等の要求特性に応じた設計選択肢の拡大の観点から、各種の新規蛍光体が求められている。
【０００６】
本開示は、新規蛍光体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示は、下記［１］～［８］を提供する。
［１］ＲｂＢａＢ
７
Ｏ
１２
と同一の結晶構造を有する母体結晶と、賦活元素としてのＥｕ
２＋
と、を有する、蛍光体。
［２］波長２６６ｎｍの光を照射した際に得られる蛍光スペクトルにおいて、４３５～４５５ｎｍの波長域に発光ピークを有する、［１］に記載の蛍光体。
［３］発光ピークの半値幅が５０ｎｍ未満である、［２］に記載の蛍光体。
［４］一般式ＲｂＢａ
１－ｘ
Ｂ
７
Ｏ
１２
：Ｅｕ
ｘ
［一般式中、ｘは０＜ｘ＜１を満たす数値である］で表される、［１］～［３］のいずれかに記載の蛍光体。
［５］母体結晶は単斜晶系に属し、空間群Ｐ２
１
／ｃ対称性を有する結晶である、［１］～［４］のいずれかに記載の蛍光体。
［６］Ｘ線回折によって測定される母体結晶の格子定数ａ、ｂ、及びｃが、それぞれ、ａ＝１．０６±０．０５ｎｍの範囲内、ｂ＝０．８５±０．０５ｎｍの範囲内、ｃ＝１．２５±０．０５ｎｍの範囲内、である、［１］～［５］のいずれかに記載の蛍光体。
［７］Ｘ線回折によって測定される母体結晶の単位格子における軸角α、β、及びγが、それぞれ、α＝９０°、１１２°≦β≦１１３°、γ＝９０°、である［１］～［６］のいずれかに記載の蛍光体。
［８］Ｘ線回折によって測定される母体結晶の格子定数から算出される単位格子体積が、１．０４２±０．００５ｎｍ
３
の範囲内である［１］～［７］のいずれかに記載の蛍光体。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、新規蛍光体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、発光装置の一例を示す模式断面図である。
図２は、実施例１で調製した蛍光体の粉末Ｘ線回折パターン及びＲｂＢａＢ
７
Ｏ
１２
の粉末Ｘ線回折のシミュレーションパターンである。
図３は、実施例１で調製した蛍光体の励起スペクトル及び蛍光スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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