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公開番号
2025140349
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039695
出願日
2024-03-14
発明の名称
蛍光体粉末、複合体および発光装置
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
11/64 20060101AFI20250919BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】得られる複合体の小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した蛍光体粉末を提供する。
【解決手段】SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が0.1μm以上5.0μm以下であり、前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピーク波長が590.0nm以上630.0nm以下であり、前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの吸収率が80.0%以上である蛍光体粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が0.1μm以上5.0μm以下であり、
前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピーク波長が590.0nm以上630.0nm以下であり、
前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの吸収率が80.0%以上である蛍光体粉末。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記SCASN蛍光体粒子が、一般式Eu
a
Sr
b
Ca
c
AlSi
d
N
e
O
f
で示され、0<a<1.000、0≦b<1.000、0≦c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<d<1.300、0≦e≦3.000、0≦f≦3.000、2.500≦e+f≦3.500である蛍光体粒子を含む、請求項1に記載の蛍光体粉末。
【請求項3】
0<a<0.300である、請求項2に記載の蛍光体粉末。
【請求項4】
0.700<b<1.000である、請求項2に記載の蛍光体粉末。
【請求項5】
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.800以上0.990以下である、請求項2に記載の蛍光体粉末。
【請求項6】
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
が0.01μm以上3.0μm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項7】
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が90%となる粒子径D
90
が1.0μm以上10.0μm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項8】
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
、90%となる粒子径D
90
、メジアン径D
50
について、(D
90
-D
10
)/D
50
の値が3.00以下である、請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項9】
前記蛍光スペクトルのピークの半値幅が85.0nm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項10】
紫外可視分光光度計により測定される波長700nmにおける拡散反射率が80.0%以上である、請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体粉末。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体粉末、複合体および発光装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
白色LEDを製造するため、青色LEDチップからの青色光を赤色光に変換する赤色蛍光体が研究されている。赤色蛍光体としては、いわゆるSCASN等が知られている。
【0003】
特許文献1には、高密度光励起時でも発光特性が優れており、中でも発光スペクトルの半値幅が狭く、発光の量子効率維持率が高い窒化物蛍光体を提供することを目的として、一般式M
a
Sr
b
Ca
c
Al
d
Si
e
N
f
で表される結晶相を含み、4000mW/mm
2
光励起での量子効率維持率が85%以上であることを特徴とする蛍光体が記載されている。この一般式において、Mは付活元素を表し、0<a<0.05、0.95≦b≦1、0≦c<0.1、a+b+c=1、0.7≦d≦1.3、0.7≦e≦1.3、2.5≦f≦3.5である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-077800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、得られる複合体の小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した蛍光体粉末、小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した複合体、並びに、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した発光装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が0.1μm以上5.0μm以下であり、前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピーク波長が590.0nm以上630.0nm以下であり、前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの吸収率が80.0%以上である蛍光体粉末が、小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスを向上できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明によれば、以下に示す蛍光体粉末、複合体および発光装置が提供される。
【0008】
[1]
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が0.1μm以上5.0μm以下であり、
前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピーク波長が590.0nm以上630.0nm以下であり、
前記蛍光体粉末に波長455nmの光を照射したときの吸収率が80.0%以上である蛍光体粉末。
[2]
前記SCASN蛍光体粒子が、一般式Eu
a
Sr
b
Ca
c
AlSi
d
N
e
O
f
で示され、0<a<1.000、0≦b<1.000、0≦c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<d<1.300、0≦e≦3.000、0≦f≦3.000、2.500≦e+f≦3.500である蛍光体粒子を含む、[1]に記載の蛍光体粉末。
[3]
0<a<0.300である、[2]に記載の蛍光体粉末。
[4]
0.700<b<1.000である、[2]または[3]に記載の蛍光体粉末。
[5]
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.800以上0.990以下である、[2]~[4]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[6]
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
が0.01μm以上3.0μm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[7]
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が90%となる粒子径D
90
が1.0μm以上10.0μm以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[8]
前記蛍光体粉末のレーザー回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
、90%となる粒子径D
90
、メジアン径D
50
について、(D
90
-D
10
)/D
50
の値が3.00以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[9]
前記蛍光スペクトルのピークの半値幅が85.0nm以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[10]
紫外可視分光光度計により測定される波長700nmにおける拡散反射率が80.0%以上である、[1]~[9]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[11]
下記の方法1によるシート成形時の外部量子効率QEが47.5%以上である、[1]~[10]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
(方法1)
前記蛍光体粉末が40質量%となるように、前記蛍光体粉末およびシリコーン樹脂を混合機により混合し、複合体を得る。次いで、前記複合体を塗布し、150℃で硬化させ、厚さ20μmのシートを得る。次いで、波長455nmの光を前記シートに照射し、全光束測定器を用い、前記シートを通過した光の発光スペクトルを測定する。次いで、前記発光スペクトルにおいて、493~800nmの波長範囲の蛍光フォトン数をQemとする。次いで、同じ装置を用いて前記全光束測定に用いた455nmの光の発光スペクトルを測定する。次いで、前記455nmの光の発光スペクトルにおいて、401~492nmの波長範囲の励起光フォトン数をQexとする。次いで、(Qem/Qex)×100の値を求め、前記シート成形時の外部量子効率QEとする。
[12]
下記の方法2による励起光透過率Tが11.0%以下である、[1]~[11]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
(方法2)
前記蛍光体粉末が40質量%となるように、前記蛍光体粉末およびシリコーン樹脂を混合機により混合し、複合体を得る。次いで、前記複合体を塗布し、150℃で硬化させ、厚さ20μmのシートを得る。次いで、波長455nmの光を前記シートに照射し、全光束測定器を用い、前記シートを通過した光の発光スペクトルを測定する。次いで、前記発光スペクトルにおいて、401~492nmの波長範囲の励起透過光フォトン数をQtとする。次いで、同じ装置を用いて前記全光束測定に用いた455nmの光の発光スペクトルを測定する。次いで、前記455nmの光の発光スペクトルにおいて、401~492nmの波長範囲の励起光フォトン数をQexとする。次いで、(Qt/Qex)×100の値を求め、前記励起光透過率Tとする。
[13]
マイクロLEDディスプレイに用いることが可能な、[1]~[12]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[14]
[1]~[13]のいずれかに記載の蛍光体粉末と、前記蛍光体粉末を封止する封止材と、を備える複合体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、得られる複合体の小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した蛍光体粉末、小型発光装置への適用性、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した複合体、並びに、輝度および励起光遮断性の性能バランスが向上した発光装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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