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公開番号
2025156099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025049512
出願日
2025-03-25
発明の名称
ポリエチレンナフタレート樹脂組成物及びポリエステルフィルム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】製膜性に優れ、かつウロコムラの発生が抑制されたポリエステルフィルムを形成し得るポリエチレンナフタレート樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】
アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素を含有し、下記式1及び下記式2を満足する、ポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
0.20≦P/M≦3.0(式1)
1.0≦M≦15(式2)
P:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のリン原子の濃度(モル/樹脂トン)
M:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素の合計金属原子の濃度(モル/樹脂トン)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素を含有し、下記式1及び下記式2を満足する、ポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
0.20≦P/M≦3.0(式1)
1.0≦M≦15(式2)
P:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のリン原子の濃度(モル/樹脂トン)
M:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素の合計金属原子の濃度(モル/樹脂トン)
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
体積固有抵抗値が40×10
7
Ω・cm以下である、請求項1に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
【請求項3】
固有粘度IVが0.45~0.75dL/gである、請求項1に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
【請求項4】
アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素がリチウムである、請求項1に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
【請求項5】
ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素の合計金属原子換算量が、20~400質量ppmである、請求項1に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
【請求項6】
フィルム製造用である、請求項1に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物から形成されるポリエステルフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレンナフタレート樹脂組成物及びポリエステルフィルムに関する。詳しくは、フレキシブル用途に好適に用いられ、かつ製膜性にも優れたポリエステルフィルムを形成することができるポリエチレンナフタレート樹脂およびポリエチレンナフタレート組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂は、その優れた機械的特性や化学的特性のゆえに工業的に重要な位置を占めている。中でも、ポリエチレンナフタレート樹脂は、優れた熱的特性、機械的特性を有し、また耐薬品性、耐傷つき性、透明性などに優れていることから、繊維、フィルム、シート、ボトルのなど様々な成形品として、工業用部品、電気電子部品、自動車部品、食品包装、医療包材などの分野で広く使用されている。
【0003】
フィルム用途としては特に光学用途への使用が増加しているが、近年、電子機器などの小型化、軽量化に伴い、フレキシブル基板やフレキシブルプリント回路が用いられる傾向にある。その流れに伴い、ディスプレイ用途においてもフレキシブル性の要求が高まり、復元性に優れ、繰り返しの折り曲げ耐性(耐屈曲性)に優れるフィルムが強く求められている。また生産性向上のため、製膜性に優れるフィルムであることも要求されるようになっている。
【0004】
例えば特許文献1には、ポリブチレンナフタレートを含有する、屈曲性及び視認性に優れたポリエステルフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2024-7155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のポリエステルフィルムにおいては、製膜性についての検討は十分になされていない。一般的に、生産性向上のために製膜速度を増加させると、フィルム製膜時に冷却ドラムへの密着性が低下してフィルムの走行性が悪くなり、シワや破断が生じたり、必要な物性を満足するフィルムが得られない。特に、フィルムの走行性が不安定であるとフィルム表面にウロコムラが生じることがあり、特に光学用途においては製膜性向上において改善が必要であった。
【0007】
本発明は上記従来技術に鑑み、製膜性に優れ、かつウロコムラの発生が抑制されたポリエステルフィルムを形成し得るポリエチレンナフタレート樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、金属含有量が特定範囲であるポリエチレンナフタレート樹脂組成物を用いることにより、課題解決できることを見出した。
【0009】
即ち、本発明は以下を要旨とする。
【0010】
[1] アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素を含有し、下記式1及び下記式2を満足する、ポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
0.20≦P/M≦3.0(式1)
1.0≦M≦15(式2)
P:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のリン原子の濃度(モル/樹脂トン)
M:ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素の合計金属原子の濃度(モル/樹脂トン)
[2] 体積固有抵抗値が40×10
7
Ω・cm以下である、[1]に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
[3] 固有粘度IVが0.45~0.75dL/gである、[1]又は[2]に記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
[4] アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素がリチウムである、[1]~[3]のいずれかに記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
[5] ポリエチレンナフタレート樹脂組成物中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属元素の合計金属原子換算量が、20~400質量ppmである、[1]~[4]のいずれかに記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
[6] フィルム製造用である、[1]~[5]のいずれかに記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載のポリエチレンナフタレート樹脂組成物から形成されるポリエステルフィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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