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公開番号2025156802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059478
出願日2024-04-02
発明の名称側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサン、並びにその製造方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/392 20060101AFI20251007BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサン、並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】式(1)で示す、側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有し、ポリスチレン換算の分子量が1,000~30,000のポリオルガノシロキサン、並びにその製造方法。
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R:アルキル基、アリール基及びアラルキル基から選ばれる基Ra:炭素数3~20の直鎖又は分岐のアルキル基、X1:式(2)又は(3)で示される基。
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Y:水素原子等。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される、側鎖に、長鎖アルキル基(R

)、及び、チオウレア基又はウレア基を有し、ポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000~30,000のものであることを特徴とするポリオルガノシロキサン。
TIFF
2025156802000048.tif
28
168
(式(1)中、Rは独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、R

は独立して炭素数3~20の直鎖又は分岐のアルキル基であり、X

は独立して下記式(2)又は(3)で示される基であり、pは10~300の数であり、qは3~20の数であり、rは0.1~5の数である。なお、p、q及びrで括られたシロキサン単位の結合順序は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
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2025156802000049.tif
17
166
(式(2)中、*はケイ素原子に結合することを示し、Yは独立して水素原子又は下記式(4)で示される基である。ただし、下記式(4)で示される基である割合は25%以上である。)
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2025156802000050.tif
21
167
(式(3)中、*はケイ素原子に結合することを示し、Yは独立して、水素原子又は下記式(4)で示される基である。ただし、下記式(4)で示される基である割合は25%以上である。)
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2025156802000051.tif
23
168
(式(4)中、*は窒素原子に結合することを示し、Zは独立して硫黄原子又は酸素原子であり、R

は独立して、炭素数1~18のアルキル基、アリル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
上記式(4)中のZが、硫黄原子であることを特徴とする請求項1に記載のポリオルガノシロキサン。
【請求項3】
上記式(4)中のZが、酸素原子であることを特徴とする請求項1に記載のポリオルガノシロキサン。
【請求項4】
請求項1に記載のポリオルガノシロキサンの製造方法であって、下記式(5)で示される、側鎖に長鎖アルキル基(R

)及びアミノ基を有するポリオルガノシロキサン(A)と、下記式(8)で示されるイソチオシアネート(B)とを反応させることを特徴とする、側鎖に長鎖アルキル基及びチオウレア基を有するポリオルガノシロキサンの製造方法。
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2025156802000052.tif
28
167
(式(5)中、R及びR

は前記と同じであり、X

は独立して下記式(6)又は(7)で示される基であり、p、q及びrは前記と同じである。なお、p、q及びrで括られたシロキサン単位の結合順序は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
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2025156802000053.tif
13
166
(式(6)中、*はケイ素原子に結合することを示す。)
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2025156802000054.tif
18
169
(式(7)中、*はケイ素原子に結合することを示す。)
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2025156802000055.tif
15
170
(式(8)中、R

は炭素数1~18のアルキル基、アリル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
【請求項5】
請求項1に記載のポリオルガノシロキサンの製造方法であって、下記式(9)で示される、側鎖に長鎖アルキル基(R

)及びアミノ基を有するポリオルガノシロキサン(A)と、下記式(12)で示されるイソシアネート(B)とを反応させることを特徴とする、側鎖に長鎖アルキル基及びウレア基を有するポリオルガノシロキサンの製造方法。
TIFF
2025156802000056.tif
28
167
(式(9)中、R及びR

は前記と同じであり、X

は独立して下記式(10)又は(11)で示される基であり、p、q及びrは前記と同じである。なお、p、q及びrで括られたシロキサン単位の結合順序は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
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2025156802000057.tif
13
166
(式(10)中、*はケイ素原子に結合することを示す。)
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2025156802000058.tif
18
169
(式(11)中、*はケイ素原子に結合することを示す。)
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2025156802000059.tif
15
168
(式(12)中、R

は炭素数1~18のアルキル基、アリル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサンとその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、長鎖アルキル基を有するポリオルガノシロキサンは、鉱物油相溶性、離型性、ペインタブル性、撥水性、表面滑り性などを有する。その性質を利用して、工業的には、離型剤、潤滑剤、撥水剤、繊維処理剤などとして幅広く利用されている。
【0003】
しかし、長鎖アルキル基を有するポリオルガノシロキサンを基材に塗布する際、従来以上の基材への密着性を求められる場合がある。
【0004】
一方、チオウレア基を有するシランカップリング剤を添加したコーティング剤を、金属、アクリル基材、ガラス基材、PET基材に塗布すると、被膜が良好な防錆能及び基材密着性を示したとの報告がある(特許文献1及び2)。
【0005】
また、ウレア基を有するシランカップリング剤を添加したコーティング剤を、アリルジグリコールカーボネート系樹脂基板、ウレタン系樹脂基板、チオウレタン系基板、エピスルフィド系樹脂基板に塗布すると、被膜が十分な膜硬度及び基材密着性を示したとの報告がある(特許文献3)。
【0006】
上記特許において報告された、コーティングの基材への高密着性は、チオウレア基及びウレア基が形成する水素結合に由来すると推測される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-031556号公報
特開2020-196696号公報
特開2010-30993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなことから、側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサンは、チオウレア基又はウレア基を有さない長鎖アルキル基変性ポリオルガノシロキサンと比較して、より高い密着性を有すると期待される。しかし、側鎖に、長鎖アルキル基及びチオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサンは知られていない。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、側鎖に、長鎖アルキル基、及び、チオウレア基又はウレア基を有するポリオルガノシロキサン、並びにその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明では、下記式(1)で表される、側鎖に、長鎖アルキル基(R

)、及び、チオウレア基又はウレア基を有し、ポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000~30,000のものであることを特徴とするポリオルガノシロキサンを提供する。
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2025156802000002.tif
28
168
(式(1)中、Rは独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基であり、R

は独立して炭素数3~20の直鎖又は分岐のアルキル基であり、X

は独立して下記式(2)又は(3)で示される基であり、pは10~300の数であり、qは3~20の数であり、rは0.1~5の数である。なお、p、q及びrで括られたシロキサン単位の結合順序は、ブロックであってもランダムであってもよい。)
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2025156802000003.tif
17
166
(式(2)中、*はケイ素原子に結合することを示し、Yは独立して水素原子又は下記式(4)で示される基である。ただし、下記式(4)で示される基である割合は25%以上である。)
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21
167
(式(3)中、*はケイ素原子に結合することを示し、Yは独立して、水素原子又は下記式(4)で示される基である。ただし、下記式(4)で示される基である割合は25%以上である。)
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2025156802000005.tif
23
168
(式(4)中、*は窒素原子に結合することを示し、Zは独立して硫黄原子又は酸素原子であり、R

は独立して、炭素数1~18のアルキル基、アリル基、炭素数6~10のアリール基、及び、炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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