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公開番号2025158417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060930
出願日2024-04-04
発明の名称精白米中の土砂混入率の検査方法
出願人株式会社サタケ
代理人
主分類G01N 33/02 20060101AFI20251009BHJP(測定;試験)
要約【課題】四塩化炭素を使用せず人体や環境に悪影響の無い、検査精度の高い精白米の土砂混入率を検査する検査方法を提供すること。
【解決手段】精白米に混入する土砂の混入率を検査する方法であって、採取した所定量の前記精白米を1.5mmの目開きの篩でふるい分けを行うふるい分け工程と、前記ふるい分け工程後に篩を通過した試料を耐熱容器に回収し検査試料とする検査試料回収工程と、前記検査試料を前記耐熱容器に入れた状態で加熱装置により加熱させる加熱工程と、前記加熱行程で生成した残渣物の重量を計測する残渣物重量計測工程と、を備えていることを特徴とする、精白米の土砂混入率の検査方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
精白米に混入する土砂の混入率を検査する方法であって、
採取した所定量の前記精白米を特定の目開きの篩でふるい分けを行うふるい分け工程と、
前記ふるい分け工程後に前記篩を通過した試料を耐熱容器に回収し検査試料とする検査試料回収工程と、
前記検査試料回収工程で回収した前記検査試料を前記耐熱容器に入れた状態で加熱装置により加熱させる加熱工程と、
前記加熱行程で生成した残渣物の重量を計測する残渣物重量計測工程と、
を備えていることを特徴とする精白米の土砂混入率の検査方法。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記残渣物重量計測工程では、計測した前記残渣物の重量が精白米に混入した土砂重量とみなすことを特徴とした請求項1に記載の精白米の土砂混入率の検査方法。
【請求項3】
前記加熱工程では、600~1100℃で加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の精白米の土砂混入率の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、農産物検査法等によって実施される、精白米の土砂混入率の検査を行うための検査方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外国産精白米を輸入する際には農産物検査法に基づく検査が登録検査機関によって行われている。検査項目の一つに精白米に付着した土砂の混入率に関する項目がある。この土砂の混入率の多寡により精白米の等級が変わってくる(1等米、2等米、3等米、4等米、等外など)。最も厳しい基準として、米国産、豪国産の「ひとめぼれ」や「コシヒカリ」等の特定品種では土砂の混入率を0.01%のオーダーで検査することになっている。
【0003】
現状の検査方法は、1000gの精白米を1.5mmの網状の篩でふるった後に網下に落ちた土砂や米の砕粒などを検査試料とし、回収した検査試料を四塩化炭素(テトラクロロメタン)中に投入して沈殿したものの体積から土砂重量を推定している。四塩化炭素は常温・常圧では無色透明の液体で、比重が約1.6である。でんぷんは比重が約1.5である。このため、でんぷん質の米の砕粒は液面に浮き、比重の大きい土砂のみが沈殿する。四塩化炭素に沈み込む試料は土砂としている。(例えば、非特許文献1、2参照)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
外国産農産物の検査実施マニュアル、[online]、農林水産省、[令和6年4月3日検索]、インターネット<https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/attach/pdf/hourei-34.pdf>
標準計測方法の運用、検査機器の仕様・精度の確認、その他試験等の方法マニュアル、[online]、農林水産省、[令和6年4月3日検索]、インターネット<https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kokuryu/attach/pdf/index-17.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1、2に記載された検査方法で使用される四塩化炭素は、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。このため、人体や環境に悪影響がある。また、試薬の保管は施錠できる保管庫内での管理が義務付けられ、試薬の使用量や残量管理などの試薬管理や、使用者の健康管理を徹底する必要がある。したがって、四塩化炭素を使用しない土砂混入率の検査方法が望まれる。
さらに、比重差を利用した検査手法では、四塩化炭素に沈んだ土砂の体積を目視で目盛から読み取るため、誤差が生じやすい。また、土砂であれば一定の比重とみなし、その土砂の体積から重量を換算しているため、正しい重量を検査できているか不明であるといった問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、四塩化炭素を使用せず人体や環境に悪影響の無い、検査精度の高い精白米の土砂混入率を検査するための検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、精白米に混入する土砂の混入率を検査する方法であって、採取した所定量の前記精白米を特定の目開きの篩でふるい分けを行うふるい分け工程と、前記ふるい分け工程後に前記篩を通過した試料を耐熱容器に回収し検査試料とする検査試料回収工程と、前記検査試料回収工程で回収した前記検査試料を前記耐熱容器に入れた状態で加熱装置により加熱させる加熱工程と、前記加熱行程で生成した残渣物の重量を計測する残渣物重量計測工程と、を備えていることを特徴とする、精白米の土砂混入率の検査方法とした。
【0008】
請求項2に係る発明では、前記残渣物重量計測工程では、計測した前記残渣物の重量が精白米に混入した土砂重量とみなすことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明では、前記加熱工程では、600~1100℃で加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、所定量の精白米を特定の目開き(例えば、1.5mm)の篩でふるい分け、篩を通過した試料を検査試料として回収し、回収した前記検査試料を加熱し、加熱後の残渣物の重量を直接測定する。これにより、残渣物の重量自体が精白米に混入している土砂重量と推定するため、精度の高い検査とすることができる。また、従来から使用されていた四塩化炭素を使用することなく土砂混入率の検査が可能となるため、安全に土砂混入率の検査を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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