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公開番号2025154096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056905
出願日2024-03-29
発明の名称粒状物の乾燥装置
出願人株式会社サタケ
代理人
主分類F26B 21/10 20060101AFI20251002BHJP(乾燥)
要約【課題】粒状物の水分ムラが生じる懸念が少なく、高品質の粒状物が得られる粒状物の乾燥装置を提供する。
【解決手段】粒状物乾燥室18,18内には、垂直方向に、高さ位置を異ならせて複数の温度センサ22a,22bを設け、前記複数の温度センサのうち、第1の温度センサ22aは前記粒状物乾燥室の下端寄りに配置するとともに、第2の温度センサ22bは前記粒状物乾燥室の上端寄りに配置し、前記第1の温度センサ22aと前記第2の温度センサ22bにより検出された粒状物の検出温度が相違した場合に前記熱風供給室16に供給される熱風の設定温度を補正制御する制御部45を設けた。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
粒状物を貯留する貯留タンク部と、粒状物を流下させながら熱風によって乾燥する熱風乾燥部と、乾燥された粒状物を機外に取り出したり、貯留タンク部に返還させたりする排出部と、を重設した粒状物の乾燥装置であって、
前記熱風乾燥部は、機体中央に設けた熱風供給室と、該熱風供給室の両側部に設けた熱風排風室と、前記熱風供給室と前記熱風排風室との間に形成される粒状物乾燥室と、によって構成され、
前記粒状物乾燥室の内部には、垂直方向で高さ位置を異ならせた複数の温度センサを設け、前記複数の温度センサのうち、第1の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の5乃至100分の15の範囲の長さ位置に配置するとともに、第2の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の65乃至100分の75の範囲の長さ位置に配置し、
前記第1の温度センサと前記第2の温度センサにより検出された粒状物の検出温度が相違した場合に前記熱風供給室に供給される熱風の設定温度を補正制御する制御部を設けたことを特徴とする粒状物の乾燥装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記熱風供給室には、該熱風供給室の下部を形成する漏斗状の底板を設け、該底板の集合部には、粒状物の破片やその他の塵埃を前記排出部に取り出すことができるよう、掃除弁を設けてなる請求項1記載の粒状物の乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状物の乾燥装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、米を炊飯する際に、精白米の水洗作業を不要にした、いわゆる、無洗米を製造する装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1は、原料精白米に水分を添加しながら攪拌して原料精白米表面の糠を軟質化させる湿式加工部と、該湿式加工部で処理された精白米に加熱した粒状物を加えて攪拌し、該精白米表面の軟質化した糠を前記粒状物に吸着させる熱付着材加工部と、該熱付着材加工部で処理された精白米の表面を乾燥させるとともに、糠が吸着された前記粒状物を分離する分離乾燥部と、該分離乾燥部で分離された粒状物に吸着した糠を剥離して所定粒度の粒状物を選別する粒状物整粒部、該粒状物整粒部から供給される粒状物を熱風乾燥する乾燥部、及び乾燥された粒状物を前記熱付着材加工部に還流する搬送部を有する粒状物再生部と、を備えた精白米加工装置において、前記粒状物整粒部は、前記所定粒度の粒状物を選別する所定目幅の選別筒と、該選別筒内で回転することにより、該選別筒内に供給された粒状物に付着した糠を除去する剥離ロール部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0004】
これにより、熱付着材加工部に還流された粒状物は粒状物再生部により再生され、再利用することができる。また、粒状物整粒部によって粒状物から糠を除去するとともに、粒選別を行うことができる。次いで、粒選別された粒状物は、乾燥部により熱風で乾燥処理することにより、粒状物を再生利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4415498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の無洗米を製造する装置では、粒状物を再生利用する際に、粒選別された粒状物を乾燥部により熱風により乾燥処理を行う。従来の無洗米を製造する装置の乾燥部100(図9参照)には、多孔壁101により囲繞された多数の流下乾燥部102が備えられ、該流下乾燥部102の下方側には、温度センサ103が取り付けられている。符号104は流下乾燥部102の最下端に設けて粒状物を繰り出す繰り出しバルブであり、符号105は各流下乾燥部102から繰り出された粒状物を集合させる集合ホッパであり、符号106は集合ホッパ105で集合させた粒状物を乾燥部100に再度循環させるか又は乾燥部100の次工程に搬送させるかを切り換える切換バルブである。そして、乾燥部100では、前記温度センサ103により、仕上がった粒状物の温度の監視を行っている。しかしながら、温度センサ103は、多数の流下乾燥部102のうち、所定の流下乾燥部102の下端側にのみ設けられていた。仕上がった粒状物の温度の監視場所として1箇所のみに温度センサ103が設けられてあり、乾燥部100が大型の仕様であると、温度監視が不十分であった。すなわち、多数の流下乾燥部102が設けられていれば、各流下乾燥部102において粒状物の温度監視が不十分となる虞(おそれ)がある。これにより、粒状物の温度監視を怠れば、粒状物の水分ムラが生じる懸念があり、品質がばらつくという問題が生じる。特に、熱付着材加工部において、再生利用される粒状物を使用する場合には、粒状物の温度管理や品質管理が非常に重要な要素となっている。
【0007】
本発明は上記問題点にかんがみ、粒状物の水分ムラが生じる懸念が少なく、高品質の粒状物が得られる粒状物の乾燥装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明では、粒状物を貯留する貯留タンク部と、粒状物を流下させながら熱風によって乾燥する熱風乾燥部と、乾燥された粒状物を機外に取り出したり、貯留タンク部に返還させたりする排出部と、を重設した粒状物の乾燥装置であって、
前記熱風乾燥部は、機体中央に設けた熱風供給室と、該熱風供給室の両側部に設けた熱風排風室と、前記熱風供給室と前記熱風排風室との間に形成される粒状物乾燥室と、によって構成され、
前記粒状物乾燥室の内部には、垂直方向で高さ位置を異ならせた複数の温度センサを設け、前記複数の温度センサのうち、第1の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の5乃至100分の15の範囲の長さ位置に配置するとともに、第2の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の65乃至100分の75の範囲の長さ位置に配置し、
前記第1の温度センサと前記第2の温度センサにより検出された粒状物の検出温度が相違した場合に前記熱風供給室に供給される熱風の設定温度を補正制御する制御部を設ける、という技術的手段を講じた。
【0009】
請求項2記載の発明では、前記熱風供給室には、該熱風供給室の下部を形成する漏斗状の底板を設け、該底板の集合部には、粒状物の破片やその他の塵埃を前記排出部に取り出すことができるよう、掃除弁を設けていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、粒状物乾燥室内には、垂直方向に、高さ位置を異ならせて複数の温度センサを設け、前記複数の温度センサのうち、第1の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の5乃至100分の15の範囲の長さ位置に配置するとともに、第2の温度センサは前記粒状物乾燥室の下端から上方に前記粒状物乾燥室全長の100分の65乃至100分の75の範囲の長さ位置に配置し、
前記第1の温度センサと前記第2の温度センサにより検出された粒状物の検出温度が相違した場合に前記熱風供給室に供給される熱風の設定温度を補正制御する制御部を設けたので、第1の温度センサで検出された粒状物の検出温度と、第2の温度センサで検出された粒状物の検出温度とが相違すれば、前記制御部に格納された制御プログラムが作動し、熱風供給室に供給される熱風の設定温度を補正する制御が行われる。したがって、粒状物の水分ムラを抑制し、乾燥後は高品質の粒状物を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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