TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025159744
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2024062454
出願日
2024-04-09
発明の名称
接着性樹脂組成物
出願人
リケンテクノス株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
53/02 20060101AFI20251015BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
極性基を有する樹脂との熱接着性、溶融接着性に優れ、十分な引張破壊ひずみを発現する樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】
(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物、(B)ポリエステル系エラストマー、(C)結晶性ポリエステル、及び(D)エチレン・不飽和カルボン酸系共重合体を含む樹脂組成物。該樹脂組成物は、更に(E)非芳香族系ゴム用軟化剤を含むものであってよい。上記成分(A)はβ-ファルネセンに由来する構成単位を有するものであってよい。上記成分(B)はポリブチレンテレフタレート系エラストマーを含むものであってよい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物 20~88質量%、
(B)ポリエステル系エラストマー 4~32質量%、
(C)結晶性ポリエステル(但し、上記成分(B)ポリエステル系エラストマーに該当するものを除く) 4~48質量%、及び
(D)エチレン・不飽和カルボン酸系共重合体 4~42質量%、
を含み、ここで上記成分(A)の配合量、上記成分(B)の配合量、上記成分(C)の配合量、及び上記成分(D)の配合量の和は100質量%である、樹脂組成物。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
上記成分(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物が、β-ファルネセンに由来する構成単位を有する芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
上記成分(B)ポリエステル系エラストマーが、(B1)ポリブチレンテレフタレート系エラストマーを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
上記成分(C)結晶性ポリエステルの融点が90~160℃である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
更に、(E)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)の配合量、上記成分(B)の配合量、上記成分(C)の配合量、及び上記成分(D)の配合量の和を100質量部として、5~100質量部含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~6の何れか1項に記載の樹脂組成物を含む物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車、建築物、家具、及び家電などの部品として、剛性、耐久性、耐熱性、及び機械強度に優れる構造部材の表面に、衝撃吸収や破損防止を目的として、あるいは他の構造部材との固定、接着、密着、又はシーリングを目的として、柔軟性に優れるエラストマーを接着、又は積層したものが使用されている。芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物は、柔軟性、引張特性、及び成形加工性、並びにポリプロピレンなどのポリオレフィンとの熱接着性、溶融接着性に優れることから、このような用途のエラストマー材料としてしばしば用いられている。一方、このような構造部材の材料には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、及び芳香族ポリカーボネート(PC樹脂)などの極性基を有する樹脂がしばしば用いられるところ、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物は、このような極性基を有する樹脂との熱接着性、溶融接着性が低いという不都合がある。そこで、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物を含む樹脂組成物に極性基を有する樹脂との熱接着性、溶融接着性を付与する技術として、特許文献1、2などの技術が提案されている。しかし、これらの技術には、引張破壊ひずみが低いため、適用できる部品の種類や形状が限定されるという不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-024776号公報
特開2006-249373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、極性基を有する樹脂との熱接着性、溶融接着性に優れ、十分な引張破壊ひずみを発現する樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意研究した結果、特定の樹脂組成物により、上記課題を達成できることを見出した。
【0006】
即ち、本発明の諸態様は以下の通りである。
[1].
(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物 20~88質量%、(B)ポリエステル系エラストマー 4~32質量%、(C)結晶性ポリエステル(但し、上記成分(B)ポリエステル系エラストマーに該当するものを除く) 4~48質量%、及び(D)エチレン・不飽和カルボン酸系共重合体 4~42質量%、を含み、ここで上記成分(A)の配合量、上記成分(B)の配合量、上記成分(C)の配合量、及び上記成分(D)の配合量の和は100質量%である、樹脂組成物。
[2].
上記成分(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物が、β-ファルネセンに由来する構成単位を有する芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体の水素添加物を含む、[1]項に記載の樹脂組成物。
[3].
上記成分(B)ポリエステル系エラストマーが、(B1)ポリブチレンテレフタレート系エラストマーを含む、[1]項に記載の樹脂組成物。
[4].
上記成分(C)結晶性ポリエステルの融点が90~160℃である、[1]項に記載の樹脂組成物。
[5].
更に、(E)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)の配合量、上記成分(B)の配合量、上記成分(C)の配合量、及び上記成分(D)の配合量の和を100質量部として、5~100質量部含む、[1]項に記載の樹脂組成物。
[6].
[1]~[6]項の何れか1項に記載の樹脂組成物を含む物品。
【発明の効果】
【0007】
本発明の樹脂組成物は、ABS樹脂、及びPC樹脂などの極性基を有する樹脂との熱接着性、溶融接着性に優れ、十分な引張破壊ひずみを発現する。本発明の好ましい樹脂組成物は、更に柔軟性に優れている。そのため、本発明の樹脂組成物は、ABS樹脂、及びPC樹脂などの極性基を有する樹脂からなる構造部材の表面に接着、又は積層する材料として好適に用いることができる。本発明の樹脂組成物が、構造部材の表面に接着、又は積層された物品は、自動車、建築物、家具、及び家電などの部品として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「樹脂」の用語は、2種以上の樹脂を含む樹脂混合物や、樹脂以外の成分を含む樹脂組成物をも含む用語として使用する。
【0009】
本明細書において「フィルム」の用語は、「シート」と相互交換的に又は相互置換可能に使用する。本明細書において、「フィルム」及び「シート」の用語は、工業的にロール状に巻き取ることのできるものに使用する。「板」の用語は、工業的にロール状に巻き取ることのできないものに使用する。また本明細書において、ある層と他の層とを順に積層することは、それらの層を直接積層すること、及び、それらの層の間にアンカーコートなどの別の層を1層以上介在させて積層することの両方を含む。
【0010】
本明細書において数値範囲に係る「以上」の用語は、ある数値又はある数値超の意味で使用する。例えば、20%以上は、20%又は20%超を意味する。数値範囲に係る「以下」の用語は、ある数値又はある数値未満の意味で使用する。例えば、20%以下は、20%又は20%未満を意味する。また数値範囲に係る「~」の記号は、ある数値、ある数値超かつ他のある数値未満、又は他のある数値の意味で使用する。ここで、他のある数値は、ある数値よりも大きい数値とする。例えば、10~90%は、10%、10%超かつ90%未満、又は90%を意味する。更に、数値範囲の上限と下限とは、任意に組み合わせることができるものとし、任意に組み合わせた実施形態が読み取れるものとする。例えば、ある特性の数値範囲に係る「通常10%以上、好ましくは20%以上である。一方、通常40%以下、好ましくは30%以下である。」や「通常10~40%、好ましくは20~30%である。」という記載から、そのある特性の数値範囲は、一実施形態において10~40%、20~30%、10~30%、又は20~40%であることが読み取れるものとする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
リケンテクノス株式会社
接着性樹脂組成物
2日前
東ソー株式会社
ペレット
9日前
ユニチカ株式会社
透明シート
25日前
ユニチカ株式会社
透明シート
2か月前
株式会社コバヤシ
成形体
22日前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
7日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
29日前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
25日前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
10日前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
2か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
1か月前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
21日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
21日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
21日前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
21日前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
1か月前
UBE株式会社
衝撃吸収材
25日前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
17日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
ノリタケ株式会社
担体構造体
15日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
住友化学株式会社
樹脂組成物
21日前
株式会社カネカ
シーリング材
14日前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
10日前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
10日前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
2か月前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
21日前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
2か月前
株式会社サンエー化研
フィルム
14日前
ハイモ株式会社
油中水型エマルジョン重合体
21日前
続きを見る
他の特許を見る