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公開番号2025161190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064172
出願日2024-04-11
発明の名称ポリウレタン発泡体形成性組成物、ポリウレタン発泡体及びポリイソシアネート組成物
出願人東ソー株式会社
代理人弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類C08G 18/00 20060101AFI20251017BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ポリオール組成物の貯蔵安定性に優れ、良好な難燃性を有するポリウレタン発泡体の作製に資する、ポリウレタン発泡体形成性組成物を提供すること。
【解決手段】ポリオール組成物と、ポリイソシアネート組成物と、を含むポリウレタン発泡体形成性組成物であって、
前記ポリイソシアネート組成物は、ポリイソシアネート化合物と、有機塩系難燃剤及び無機塩系難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種の固体難燃剤とを含むポリウレタン発泡体形成性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール組成物と、ポリイソシアネート組成物と、を含むポリウレタン発泡体形成性組成物であって、
前記ポリイソシアネート組成物は、ポリイソシアネート化合物と、有機塩系難燃剤及び無機塩系難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種の固体難燃剤とを含むポリウレタン発泡体形成性組成物。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記固体難燃剤の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、1~20質量%である、請求項1に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項3】
前記固体難燃剤が、ホスフィン酸塩含有難燃剤、リン酸塩含有難燃剤、ホウ酸塩含有難燃剤及びアンチモン酸塩含有難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項4】
前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、液体難燃剤を含む、請求項1に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項5】
前記液体難燃剤の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、1~30質量%である、請求項4に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項6】
前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、任意成分として前記固体難燃剤以外の他の固体難燃剤を含んでもよく、
前記固体難燃剤、前記液体難燃剤、及び前記他の固体難燃剤の総量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、5~50質量%である、請求項4に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項7】
前記液体難燃剤が、リン酸エステル系難燃剤である、請求項4に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項8】
イソシアネートインデックスが200~700の範囲内にある、請求項1に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項9】
前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、発泡剤を含み、
前記発泡剤が、水を含み、
前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中の水の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、0.01~1.0質量%である、請求項1に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物の発泡体である、ポリウレタン発泡体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリウレタン発泡体形成性組成物、ポリウレタン発泡体及びポリイソシアネート組成物に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面等の断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、軽量であるものの、有機物であるために燃えやすい。これを改善するため、難燃剤等をポリウレタン発泡体に含有させ、難燃性を高めたポリウレタン発泡体が用いられている。
【0003】
例えば、特開2019-031651号公報(特許文献1)には、ポリオール化合物、発泡剤、触媒、整泡剤、リン化合物、及びポリイソシアネート化合物を含有し、前記リン化合物として、ホスフィン酸塩化合物を含む、フォーム形成用硬化性組成物が記載されている。
【0004】
また、国際公開第2020/110332号(特許文献2)には、ポリオールを含む組成物Aとポリイソシアネートを含む組成物Bとから構成され、かかるポリオールとポリイソシアネートとの反応と、発泡剤による発泡とにより、ポリウレタンフォームが形成される発泡性組成物であって、前記組成物Aに、触媒として、少なくとも三量化触媒が含まれるとともに、有機ホスフィン酸金属塩が、前記ポリオールの50質量部に対して30質量部以上の割合で、前記組成物A及び前記組成物Bの少なくとも何れか一方に含まれる、不燃性ポリウレタンフォーム用発泡性組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-031651号公報
国際公開第2020/110332号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のポリウレタンフォーム形成用発泡性組成物においては、貯蔵安定性が必ずしも十分ではなかった。
【0007】
そこで、本開示の一態様は、ポリオール組成物の貯蔵安定性に優れ、良好な難燃性を有するポリウレタン発泡体の作製に資する、ポリウレタン発泡体形成性組成物を提供することを目的とする。また、本開示の他の態様は、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物に用いられるポリイソシアネート組成物を提供することを目的とする。さらに、本開示のさらに他の態様は、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物の発泡体であり、良好な難燃性を有するポリウレタン発泡体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は以下の態様を提供する。
【0009】
[1] ポリオール組成物と、ポリイソシアネート組成物と、を含むポリウレタン発泡体形成性組成物であって、
前記ポリイソシアネート組成物は、ポリイソシアネート化合物と、有機塩系難燃剤及び無機塩系難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種の固体難燃剤とを含むポリウレタン発泡体形成性組成物。
[2] 前記固体難燃剤の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、1~20質量%である、[1]に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[3] 前記固体難燃剤が、ホスフィン酸塩含有難燃剤、リン酸塩含有難燃剤、ホウ酸塩含有難燃剤及びアンチモン酸塩含有難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[4] 前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、液体難燃剤を含む、[1]~[3]のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[5] 前記液体難燃剤の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、1~30質量%である、[4]に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[6] 前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、任意成分として前記固体難燃剤以外の他の固体難燃剤を含んでもよく、
前記固体難燃剤、前記液体難燃剤、及び前記他の固体難燃剤の総量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、5~50質量%である、[4]又は[5]に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[7] 前記液体難燃剤が、リン酸エステル系難燃剤である、[4]~[6]のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[8] イソシアネートインデックスが200~700の範囲内にある、[1]~[7]のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[9] 前記ポリウレタン発泡体形成性組成物が、発泡剤を含み、
前記発泡剤が、水を含み、
前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中の水の含有量が、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物中のポリウレタン発泡体固形分の質量に対して、0.01~1.0質量%である、[1]~[8]のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物。
[10] [1]~[9]のいずれか1項に記載のポリウレタン発泡体形成性組成物の発泡体である、ポリウレタン発泡体。
[11] ISO-5660に記載の試験方法に準拠して、放射熱強度50kW/m

の条件で10分間加熱したときの総発熱量が11MJ/m

以下である、[10]に記載のポリウレタン発泡体。
[12] ポリオール組成物と、ポリイソシアネート組成物と、を含むポリウレタン発泡体形成性組成物用のポリイソシアネート組成物であって、
前記ポリイソシアネート組成物は、ポリイソシアネート化合物と、有機塩系難燃剤及び無機塩系難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種の固体難燃剤とを含むポリイソシアネート組成物。
[13] 前記固体難燃剤が、ホスフィン酸塩含有難燃剤、リン酸塩含有難燃剤、ホウ酸塩含有難燃剤及びアンチモン酸塩含有難燃剤からなる群から選択される少なくとも1種である、[12]に記載のポリイソシアネート組成物。
[14] 前記固体難燃剤の含有量が、前記ポリイソシアネート組成物の全量に対して、1~30質量%である、[12]又は[13]に記載のポリイソシアネート組成物。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、ポリオール組成物の貯蔵安定性に優れ、良好な難燃性を有するポリウレタン発泡体の作製に資する、ポリウレタン発泡体形成性組成物を提供することができる。また、本開示の他の態様によれば、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物に用いられるポリイソシアネート組成物を提供することができる。さらに、本開示のさらに他の態様によれば、前記ポリウレタン発泡体形成性組成物の発泡体であり、良好な難燃性を有するポリウレタン発泡体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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