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公開番号2025159073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025132655,2021147522
出願日2025-08-07,2021-09-10
発明の名称使用済みのプラスチック製包装容器の回収物のリサイクル方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08J 11/00 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 使用済みプラスチック製包装容器の回収物に吸着剤を配合することで、回収物
に残存する油脂や界面活性剤を吸着し、層間接着性、ヒートシール性に優れるフィルムを
提供することを目的とする。
【解決手段】 使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)を100重量部、ゼオ
ライトまたはハイドロタルサイトから選ばれる少なくとも1種の吸着剤(B)を0.05
重量部以上10重量部以下含む樹脂組成物で構成されフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)100重量部に対して、ゼオライトまたはハイドロタルサイトから選ばれる少なくとも1種の吸着剤(B)を0.05重量部以上10重量部以下配合し、押出機により溶融混練した樹脂組成物をフィルムに成形する、使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)のリサイクル方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、ポリオレフィンを含有する
プラスチック製包装容器(a1)で構成される請求項1に記載のリサイクル方法。
【請求項3】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ポリオレフィンと、ポリエステル、ポリアミ
ドまたはエチレン-ビニルアルコール共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を
含有する請求項2に記載のリサイクル方法。
【請求項4】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ポリオレフィンと、ポリエステルまたはポリ
アミドからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項2または3に記載のリサイクル方法。
【請求項5】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ハロゲン化合物を含有しない請求項2乃至4
いずれか一項に記載のリサイクル方法。
【請求項6】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)100重量部に対して、相溶化剤(C)を1重量部以上30重量部以下配合する請求項1乃至5いずれか一項に記載のリサイクル方法。
【請求項7】
相溶化剤(C)が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレン
またはエチレン-メタクリル酸グリシジル共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1
種である請求項6に記載のリサイクル方法。
【請求項8】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、食品包装容器または日用品包装容器からなる
群から選ばれる少なくとも1種である請求項2乃至5いずれか一項に記載のリサイクル方法。
【請求項9】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、油性食品、飲料、洗剤また
はシャンプーからなる群から選ばれる少なくとも1種の油脂または界面活性剤(a2)を
含有する請求項1乃至8いずれか一項に記載のリサイクル方法。
【請求項10】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、該回収物100重量部のう
ち、油脂または界面活性剤(a2)を0.01重量部以上5重量部以下含有し、かつ、吸
着剤(B)の混合比率(X)と、前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)
における(a2)の残存率(Y)が下記式(1)の関係を満たす請求項1乃至9いずれか
一項に記載のリサイクル方法。
0.1Y≦X≦2Y (1)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、使用済みのプラスチック製包装容器の回収物およびゼオライトまたはハイ
ドロタルサイトから選ばれる少なくとも1種の吸着剤を含む樹脂組成物及び該組成物から
なる層を少なくとも1層有することを特徴とするフィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックによる環境汚染が問題視され、プラスチック製品のマテリアルリサ
イクルが促進されている。また、包装容器リサイクル法の施工に伴い、家庭で使用された
プラスチック製包装容器のリサイクルが望まれている。
【0003】
一般に、廃プラスチックを再利用し、フィルムを得るまでの工程は、回収した廃プラス
チックの洗浄、脱水、粉砕、リペレット、フィルム成形が挙げられる。ここで、廃プラス
チックが使用済みのプラスチック製包装容器の回収物である場合、包装容器の内容物に由
来する油脂や界面活性剤などの不純物が含まれているが、洗浄工程後も残留していること
が多い。このようなことから、リサイクルプラスチック材を原材料として用いたフィルム
は、残留した油脂や界面活性剤により、フィルムの層間接着性、ヒートシール性が低下す
るという問題がある。
【0004】
また、プラスチック製包装容器には、多層成形品が多く使用されているが、素材ごとの
分別が困難であるため、リサイクルする場合は、多種素材の混合物となってしまい、曲げ
強度、衝撃強度、ヒートシール強度がいずれも低くなってしまう。このため、再商品化す
ることが困難となっている。
【0005】
このような背景の中、包装容器回収物に含まれる不純物の除去は、これまでにも検討さ
れている。
【0006】
例えば、プラスチック製容器包装廃棄物やその他の一般プラスチック製品の廃棄物等の
塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックに、酸化マグネシウムやハイドロタルサイトなどの
受酸剤を添加し、塩酸の発生を抑制する方法が提案されている(特許文献1)。
【0007】
また、ポリオレフィン系包装容器の再生樹脂層を含む多層プラスチック容器に、ゼオラ
イトなどの吸着剤を添加し、熱劣化により発生する炭化水素系揮発物を吸着させた、臭気
の少ない再生樹脂容器が提案されている(特許文献2)。
【0008】
しかしながら、特許文献1は塩酸の抑制方法について、特許文献2は、炭化水素系揮発
物の吸着による臭気の低減方法についての検討であり、油脂や界面活性剤の吸着について
は検討されておらず、フィルムのヒートシール強度や層間接着強度に関しても検討されて
いない。また、複数のプラスチックが含まれる回収物のリサイクル品は、物性が劣ること
から、再製品化が困難であるが、これらの先行特許には、物性を向上する手段についての
記載がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4828836号公報
特開1995-33172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、使用済みのプラスチック製包装容器の回収物に吸着剤を配合することにより
、回収物に残存する油脂及び界面活性剤を吸着し、回収物をリサイクル処理しても層間接
着性、ヒートシール性に優れるフィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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