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公開番号
2025163531
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024066881
出願日
2024-04-17
発明の名称
減衰性ゴム組成物および粘弾性ダンパ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
9/06 20060101AFI20251022BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】加工性が良好であり、かつ、減衰性が高く、せん断弾性率の温度依存性が小さい減衰性部材を形成できる減衰性ゴム組成物を提供する。
【解決手段】減衰性ゴム組成物は、(a)基材ゴム、(b)フィラー、および、(c)粘着付与剤を含有し、前記(a)基材ゴムが、スチレンブタジエンゴムを含有し、前記スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度が-55℃以下であり、前記(b)フィラーの含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、120質量部以上、170質量部以下であり、前記(c)粘着付与剤の含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、40質量部以上、80質量部以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)基材ゴム、(b)フィラー、および、(c)粘着付与剤を含有し、
前記(a)基材ゴムが、スチレンブタジエンゴムを含有し、前記スチレンブタジエンゴムのガラス転移温度が-55℃以下であり、
前記(b)フィラーの含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、120質量部以上、170質量部以下であり、
前記(c)粘着付与剤の含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、40質量部以上、80質量部以下であることを特徴とする減衰性ゴム組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記(c)粘着付与剤が、(c1)ジシクロペンタジエン系樹脂、(c2)クマロン系樹脂、および、(c3)スチレン系樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項3】
前記(c1)ジシクロペンタジエン系樹脂、(c2)クマロン系樹脂、および、(c3)スチレン系樹脂の合計含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、40質量部以上、60質量部以下である請求項2に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項4】
前記(c)粘着付与剤が、さらに(c4)ロジン系樹脂を含有する請求項2に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項5】
減衰性部材を備えた粘弾性ダンパであって、
前記減衰性部材が、請求項1~4のいずれか1項に記載の減衰性ゴム組成物を硬化して得られたものであることを特徴とする粘弾性ダンパ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰性ゴム組成物およびこれを用いた減衰性部材を備える粘弾性ダンパに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、住宅、ビル等の建築物、橋梁等において、地震、交通振動、風揺れ等で生じる振動エネルギーを吸収する手段が設置されている。このような手段として、減衰性部材(粘弾性体)を備える粘弾性ダンパが挙げられる。粘弾性ダンパは、比較的安価で、大地震のような強烈な振動に対して優れた振動減衰性能を有することから、免震・制震・制振・防振などの付与手段として広く用いられている。そして、減衰性部材を形成するための高減衰ゴム組成物が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、天然ゴムおよび/またはイソプレンゴムを含有するゴムに対して、カーボンブラック、シリカ、およびロジン変性フェノールおよび/またはロジンエステルを含有する高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2には、少なくとも、ゴム成分と、ロジン酸金属塩とを含む高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0005】
特許文献3には、主鎖にC-C結合を有する基材ゴム100重量部に対してシリカを30~200重量部添加し、そのシリカに対して特定のシラン化合物を5~50重量%配合し混練したシリカ配合高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0006】
特許文献4には、(A)ブチル系ゴム、(B)スチレン-イソブチレンブロック共重合体(SIB)およびスチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体(SIBS)の少なくとも一方、(C)非極性の脂環族飽和炭化水素樹脂、および(D)硫黄を含有する高減衰ゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-003014号公報
特開2007-063425号公報
特開平07-041603号公報
特開2011-190397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
減衰性部材は、減衰性能の温度依存性が大きく、とくに0℃付近といった低温の環境下から、40℃付近といった高温の環境下までの間で、減衰性能が大きく変動する傾向があった。しかし、減衰性部材は、優れた減衰性が求められるほかに、環境条件を考慮して高温から低温(例えば、0℃~40℃)におけるせん断弾性率の温度依存性が小さいことも求められている。
【0009】
ここで、減衰性ゴム組成物では、減衰率(heq)を高める手法として、微粒子カーボンを配合する方法や、ロジン誘導体のような粘着付与剤を配合する方法が知られている。しかし、微粒子カーボンやロジン誘導体を配合したゴム組成物では、減衰性が充分でなく、また、せん断弾性率の温度依存性が高かった。
また、基材ゴムにイソプレンゴムを用いた場合、イソプレンゴムは結晶性が高く、ガラス転移温度が低いものでも低温で硬化しやすく、ゴム組成物のせん断弾性率の温度依存性が高い傾向がある。
【0010】
なお、良好な加工性は、生産性を向上し、生産に要するエネルギー消耗を軽減し、生産コストの削減につながるため、常に求められている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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