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公開番号
2025164481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024068486
出願日
2024-04-19
発明の名称
ディスペンサシステム、検査キット、および当該ディスペンサシステムを用いた試薬添加方法
出願人
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
,
国立大学法人東京科学大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G01N
1/00 20060101AFI20251023BHJP(測定;試験)
要約
【課題】ポイントオブケア検査(POCT)用の少量試薬の添加が可能なディスペンサシステムを提供する。
【解決手段】ディスペンサシステム(1)は、キャピラリ部(10)の上端が開口した内部空間(22)を有した導入部(2)に試薬またはサンプルを導入することができ、キャピラリ部(10)に試薬またはサンプルが吸引された状態において、内部空間(22)に残留する余剰試薬または余剰サンプルを吸収可能な繊維加工物(70)を装填した装填部(27)が、導入部(2)における内部空間(22)の外側に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一定量の試薬またはサンプルを毛細管現象により吸引可能なキャピラリ部の上端が開口した内部空間を有し、上部の入口から前記内部空間に前記試薬またはサンプルを導入可能な導入部と、
前記導入部における前記内部空間を加圧できる加圧機構と、
を備えたディスペンサシステムであって、
前記加圧機構によって前記内部空間を加圧することによって、前記キャピラリ部に吸引された前記試薬またはサンプルを目的箇所に添加する構成となっており、
前記導入部における前記内部空間の外側には、前記キャピラリ部に前記試薬またはサンプルが吸引された状態において、前記内部空間に残留する余剰試薬または余剰サンプルを吸収可能な繊維加工物を装填した装填部が設けられている、
ディスペンサシステム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記装填部と前記内部空間とは、一部分において前記装填部と前記内部空間とを連通する連通孔が設けられた隔壁部により隔てられており、
前記連通孔は、複数あり、前記内部空間を中心として対称となる位置に配されている、
請求項1に記載のディスペンサシステム。
【請求項3】
前記装填部は、前記内部空間を囲むように、複数個が並んで配されており、
各前記装填部が、前記連通孔を介して前記内部空間と連通しており、
前記繊維加工物は、各前記装填部にそれぞれ独立した構成として装填されている、
請求項2に記載のディスペンサシステム。
【請求項4】
前記内部空間は、前記導入部の上面視において多角形を有しており、
前記入口は、前記多角形の前記内部空間の中央部分に位置し、
前記連通孔は、前記多角形の内部空間の角領域に位置している、
請求項2または3に記載のディスペンサシステム。
【請求項5】
前記加圧機構は、前記導入部の上方に配置されるキャップ部であって、空洞部を有し、キャップ部の外方からの押圧を受けることによって、前記空洞部の内容積が変化するキャップ部であり、
前記キャップ部の前記押圧によって、前記キャピラリ部に吸引された前記試薬またはサンプルを目的箇所に添加する構成となっており、
前記キャップ部は、前記導入部における前記入口の側において、前記導入部に対して着脱可能な構成となっている、
請求項1または2に記載のディスペンサシステム。
【請求項6】
前記キャピラリ部を支持するサポートパーツを、更に備える、
請求項1または2に記載のディスペンサシステム。
【請求項7】
前記キャピラリ部は、サブマイクロリットルスケール、ナノリットルスケールまたはマイクロリットルスケールの前記試薬またはサンプルが分注される内容積を有している、
請求項1または2に記載のディスペンサシステム。
【請求項8】
前記繊維加工物は和紙である、
請求項1または2に記載のディスペンサシステム。
【請求項9】
前記キャピラリ部に前記試薬またはサンプルが吸引され、且つ、前記内部空間に残留する余剰試薬または余剰サンプルが前記繊維加工物に吸収された状態において、前記内部空間には、ミネラルオイルが導入される構成となっており、
前記ミネラルオイルが導入された状態において、前記加圧機構によって前記内部空間を加圧することによって、前記キャピラリ部に吸引された前記試薬またはサンプルを目的箇所に添加する構成となっている、
請求項1または2に記載のディスペンサシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のディスペンサシステムと、
前記ディスペンサシステムを搭載可能であり、前記ディスペンサシステムから添加される試薬またはサンプルを用いた検査を行う検査デバイスと、
を具備する、
検査キット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は試薬添加用のディスペンサシステム、および当該ディスペンサシステムを含む検査キット、並びに当該ディスペンサシステムを用いた試薬添加方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
ポイントオブケア検査(POCT:Point Of Care Testing)は、従来の病院などの施設で行われる検査と異なり、現場で行うポータブル検査である。POCTの需要は高まっている。ウイルス感染検査用ポータブルデバイスによる早期感染診断や迅速隔離、生体模倣ポータブルデバイスによる、災害現場などでの迅速な薬剤汚染検査など、その応用は多岐にわたる。なお、生体模倣ポータブルデバイスとは、MEMS(micro electro mechanical systems)などに代表される微細加工技術を用いて作製された微小な空間に、生体(in vivo)に近い培養環境を再構築した生体(in vitro)培養系のことである。
【0003】
POCT用デバイスはポータブル性のため、必然的に小型デバイスとなり、その中での反応実施には、サブマイクロ(1万分の1ミリ)リットルスケールレベルの少量試薬の操作を可能とするディスペンサシステムが必須となる。
【0004】
ディスペンサシステムの従来例としては、例えば、特許文献1に開示されたディスペンサシステムがあるが、少量試薬を操作可能であるものの、電気的制御が必要であり、かつ作製コストが高価なため、実用的なPOCT用ディスペンサシステムとしての使用が困難である。
【0005】
また、例えば、特許文献2のマルチチャネル型ディスペンサは、液量調整のための機構が複雑なため、ディスペンサが大型化し、実用的なPOCT用ディスペンサシステムの試薬添加には使用できない。
【0006】
本発明者らにおいても、非特許文献1に示すように、少量試薬操作用のディスペンサを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7333319号
特開2022-013767号公報
【非特許文献】
【0008】
Yusuke Kimura, et al. “Point of Care Testing Chip for Multiple Virus Infection Detection Using LAMP”, Conf Proc IEEE Micro Electro Mechanical Systems, (2019).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
非特許文献1は、実用性の観点において、改善の余地がある。非特許文献1は、例えば、吸水にポリアクリル酸ナトリウムを使用しているため、ディスペンサの作製コストが高くなるだけでなく、ポリアクリル酸ナトリウムは吸水時に膨潤するため、デバイスに搭載できる量が少量となってしまい、操作可能な試薬量が大幅に制限されるという課題がある。
【0010】
以上のことから、本発明者らは、より実用性に優れたディスペンサの研究開発を進め、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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