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公開番号2024166878
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083274
出願日2023-05-19
発明の名称軌条車両
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類B61D 27/00 20060101AFI20241122BHJP(鉄道)
要約【課題】軌条車両には室内の空気を取り入れるための吸気口およびダクトが必要であり、これらの製造および位置合わせ作業に工数を要し、また、各車室に吸気口及びダクトが配置されるように車室を構成する仕切り壁の配置が制限される。そこで、かかる不具合を解消できる軌条車両を提供する。
【解決手段】空調装置および前記空調装置に接続された空気ダクトを有する軌条車両は、車室の内側面を構成し、前記空気ダクトに隣接し、前記空気ダクトと連通する開口をもつ第1内装パネルと、前記第1内装パネルに取り付けられる第2内装パネルと、を有し、前記第2内装パネルは、前記内装開口に連通する第1開口部と、前記車室に向かって開口した第2開口部とを有し、前記第2内装パネル内部に、前記第1開口部と前記第2開口部とを連通する連通した空間が設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
空調装置および前記空調装置に接続された空気ダクトを有する軌条車両において、
車室の内側面を構成し、前記空気ダクトに隣接し、前記空気ダクトと連通する内装開口をもつ第1内装パネルと、
前記第1内装パネルに取り付けられる第2内装パネルと、を有し、
前記第2内装パネルは、前記内装開口に連通する第1開口部と、前記車室に向かって開口した第2開口部とを有し、
前記第2内装パネル内部に、前記第1開口部と前記第2開口部とを連通する空間が設けられること、
を特徴とする軌条車両。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルに隣接し、前記第2開口部と連通する連通開口部を備える補強板を有すること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項1に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルから離間して、補強板を備え、
前記第2内装パネルと前記補強板の間の間隙と、前記第2内装パネルの第2開口部が連通すること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項1に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルの内部に、前記第1開口部および前記第2開口部との間で空気が流通可能な空間を有する芯材を備えること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項4に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルは、前記芯材の両面に配置された一対の表面パネルを有し、
前記芯材は、前記表面パネルの内側面同士を接続する複数の架橋部からなり、前記架橋部の間に前記第1開口部および前記第2開口部との間で空気が流通可能な空間が形成されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項6】
請求項1に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルは、一対の表面パネルと、前記第1内装パネルの前記内装開口に隣接して備えられるパネル受けを含み、
前記第1内装パネルと前記第2内装パネルの表面パネルが、前記パネル受けを介して接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項7】
請求項6に記載の軌条車両において、
前記第2内装パネルの表面パネルと前記パネル受けとの間に、隙間調整材を介在させたこと、
を特徴とする軌条車両。
【請求項8】
請求項7に記載の軌条車両において、
前記隙間調整材は間欠的に備えられ、
隣接する前記隙間調整材の間の間隙が、前記第2開口部を構成すること、
を特徴とする軌条車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両は、車室内の温熱快適性を高めるために、換気装置及び空気調和装置(以下、空調装置と記す)を備える。空調装置は、鉄道車両の車内各部から取り込んだ再循環空気に、換気装置が取り込んだ新鮮空気を混合して、室内熱交換器を通過させる過程で、再循環空気と新鮮空気の温度および湿度を調和した調和空気を生成して、鉄道車両の車内各部へ供給する。
【0003】
鉄道車両の車室内の空気は、再循環空気または排気として、空調装置に還流されるか車外に排出される。再循環空気は、鉄道車両の長手方向に沿って備えられる再循環空気ダクトを通って空調装置に取り込まれる。同様に、排気は、鉄道車両の長手方向に沿って備えられる排気ダクトを通って車外に排出される。
【0004】
鉄道車両の各車室には、車室内の空気を再循環空気または排気として取り込むための吸気口と、吸気口から取り込んだ再循環空気または排気を、上述の鉄道車両の長手方向に沿って備えられる再循環空気ダクトまたは排気ダクトに運ぶためのダクトが必要となる。
【0005】
鉄道車両におけるダクト構造に関して、例えば特許文献1に、足元に冷気塊ができないようにして乗客の居住部を快適な空間にする鉄道車両の空調吸込みダクトを提供することを目的とした再循環空気ダクトに係わる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-351951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に示すように、一般に、鉄道車両の各車室には、例えば上床に開口を設けて吸気口が備えられ、板金等で構成されるダクトによって、吸気口と鉄道車両の長手方向に沿って備えられる再循環空気ダクトや排気ダクトが接続される。鉄道車両の設計に際し、客室や個室などのすべての車室にこれらの吸気口およびダクトが配置されることを前提とすると、各車室を構成する内装パネルの配置が制限されるという問題がある。また、鉄道車両の製造に際し、客室や個室などのすべての車室において上述の吸気口とダクトの製作および位置合わせを実施することを前提とすると、これらの作業に工数を要するという問題もある。
【0008】
本発明は、車室の設計の自由度を向上し、および製造の工数を低減することができる空気ダクトを備える軌条車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、代表的な本発明の軌条車両の一つは、空調装置および前記空調装置に接続された空気ダクトを有する軌条車両において、
車室の内側面を構成し、前記空気ダクトに隣接し、前記空気ダクトと連通する内装開口をもつ第1内装パネルと、
前記第1内装パネルに取り付けられる第2内装パネルと、を有し、
前記第2内装パネルは、前記内装開口に連通する第1開口部と、前記車室に向かって開口した第2開口部とを有し、
前記第2内装パネル内部に、前記第1開口部と前記第2開口部とを連通する空間が設けられることにより達成される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、車室の設計の自由度を向上し、および製造の工数を低減することができる空気ダクトを備える軌条車両を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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