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公開番号2025032699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138129
出願日2023-08-28
発明の名称ガラクトシルセラミドの製造方法及び糸状菌
出願人国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12P 13/02 20060101AFI20250305BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】糸状菌由来の酵素を用いたガラクトシルセラミドの製造方法を提供する。
【解決手段】ガラクトシルセラミドの製造方法は、グルコシルセラミドに以下の(a)から(c)のいずれかの酵素を接触させて、グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する工程を含む。(a)特定のアミノ酸配列を含む酵素(b)特定のアミノ酸配列において1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドから前記ガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素(c)特定のアミノ酸配列と60%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドからガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グルコシルセラミドに以下の(a)から(c)のいずれかの酵素を接触させて、グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する工程を含む、ガラクトシルセラミドの製造方法。
(a)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列において1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドから前記ガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素
(c)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列と60%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドからガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する前記工程が、前記(a)から前記(c)のいずれかの酵素を発現する糸状菌の菌体内で行われる、請求項1に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
【請求項3】
前記糸状菌に、紫外線を照射する工程を含む、請求項2に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
【請求項4】
グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する前記工程に先立って、前記糸状菌が、前記(a)から前記(c)のいずれかの酵素を過剰発現するよう形質転換する工程を含む、請求項2に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
【請求項5】
以下の(a)から(c)のいずれかの酵素を過剰発現するよう形質転換された糸状菌。
(a)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列において1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドからガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素
(c)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列と60%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドからガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラクトシルセラミドの製造方法及び糸状菌に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ヒトの細胞の細胞膜を構成するスフィンゴ糖脂質として、グルコシルセラミドやガラクトシルセラミドが知られている。グルコシルセラミドは皮膚の保湿効果を有し、化粧品等に配合される。
【0003】
一方、糸状菌においてもグルコシルセラミドが膜構成成分として存在することが知られており、非特許文献1には糸状菌の一種である麹菌がガラクトシルセラミドを有することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Tani Y., et al., Structural analysis of cerebrosides from Aspergillus fungi: the existence of galactosylceramide in A. oryzae. Biotechnol Letters, 36, 2507-2513, 2014.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、糸状菌において、これまでにガラクトシルセラミドの生合成に関与する酵素は明らかになっておらず、糸状菌を用いてガラクトシルセラミドを製造する技術はこれまで存在しなかった。
【0006】
本発明は、糸状菌由来の酵素を用いたガラクトシルセラミドの製造方法及びガラクトシルセラミドを大量生産できる糸状菌を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
【0008】
[1] グルコシルセラミドに以下の(a)から(c)のいずれかの酵素を接触させて、グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する工程を含む、ガラクトシルセラミドの製造方法。(a)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列を含む酵素(b)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列において1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドから前記ガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素(c)配列番号1~11のいずれかに示すアミノ酸配列と60%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つグルコシルセラミドからガラクトシルセラミドへの変換活性を有する酵素
[2] グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する前記工程が、前記(a)から前記(c)のいずれかの酵素を発現する糸状菌の菌体内で行われる、[1]に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
【0009】
[3] 前記糸状菌に、紫外線を照射する工程を含む、[2]に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
【0010】
[4] グルコシルセラミドをガラクトシルセラミドに変換する前記工程に先立って、前記糸状菌が、前記(a)から前記(c)のいずれかの酵素を過剰発現するよう形質転換する工程を含む、[2]に記載のガラクトシルセラミドの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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