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公開番号2025037293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144115
出願日2023-09-06
発明の名称蛍光体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 11/59 20060101AFI20250311BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】新規蛍光体を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、Na2Ba9Si20O50と同一の結晶構造を有する母体結晶と、賦活元素としてのEu2+と、を有する、蛍光体を提供する。上記蛍光体は、一般式Na2Ba9-xSi20O50:Eux[一般式中、xは0<x<9を満たす数値である]で表される蛍光体であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Na

Ba

Si
20

50
と同一の結晶構造を有する母体結晶と、
賦活元素としてのEu
2+
と、を有する、蛍光体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
波長378nmの光を照射した際に得られる蛍光スペクトルにおいて、530~550nmの波長域に発光ピークを有する、請求項1に記載の蛍光体。
【請求項3】
前記発光ピークの半値幅が135nm未満である、請求項2に記載の蛍光体。
【請求項4】
一般式Na

Ba
9-x
Si
20

50
:Eu

[一般式中、xは0<x<9を満たす数値である]で表される、請求項1又は2に記載の蛍光体。
【請求項5】
前記母体結晶は単斜晶系に属し、空間群C12/m1(12)対称性を有する結晶である、請求項1又は2に記載の蛍光体。
【請求項6】
X線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数から算出される単位格子体積が2.1~2.8nm

である、請求項1又は2に記載の蛍光体。
【請求項7】
X線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数a、b、及びcが、それぞれ、
a=3.91±0.05nm、
b=0.77±0.05nm、
c=0.82±0.05nm、
である、請求項1又は2に記載の蛍光体。
【請求項8】
X線回折によって測定される前記母体結晶の単位格子における軸角α、β、及びγが、それぞれ、
α=90°、
96°≦β≦98°、
γ=90°、
である、請求項1又は2に記載の蛍光体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は蛍光体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
蛍光体は、発光表示管(Vaccum-Fluorescent Display:VFD)、フィールドエミッションディスプレイ(Field Emission Display:FRD)、表面電動型電子放出素子ディスプレイ(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)、陰極線管(Cathode-Ray Tube:CRT)、液晶ディスプレイバックライト(Liquid-Crystal Display Backlight)、及び発光ダイオード(Light-Emitting Diode:LED)等の種々の製品に用いられている。
【0003】
蛍光体としては、β-SiAlON、及びCASN等の窒化物に賦活元素を固溶させた蛍光体など種々の蛍光体が知られている。その他、特許文献1には、チオライトと呼ばれるNa

Al


14
に対してMn
4+
を固溶させた赤色蛍光体が開示されている。特許文献2には、Sr
6x
(Si,Al)
27-12x
(O,N)
31-6x
Li
3y
、ただし、0.4≦x≦0.8、0≦y≦0.35、であらわされる結晶及びSr

Si
12.432
Al
8.568

1.608

26.392
Li
0.96
と同一の結晶構造を有する結晶を母体結晶として有する無機化合物を含む蛍光体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-215451号公報
国際公開第2022/244523号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
蛍光体が利用される領域の拡大に伴い、高い色再現性、耐熱性等の要求特性に応じた設計選択肢の拡大の観点から、各種の新規蛍光体が求められている。
【0006】
本開示は、新規蛍光体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の[1]~[8]を提供する。
【0008】
[1] Na

Ba

Si
20

50
と同一の結晶構造を有する母体結晶と、
賦活元素としてのEu
2+
と、を有する、蛍光体。
[2] 波長378nmの光を照射した際に得られる蛍光スペクトルにおいて、530~550nmの波長域に発光ピークを有する、[1]に記載の蛍光体。
[3] 前記発光ピークの半値幅が135nm未満である、[2]に記載の蛍光体。
[4] 一般式Na

Ba
9-x
Si
20

50
:Eu

[一般式中、xは0<x<9を満たす数値である]で表される、[1]~[3]のいずれかに記載の蛍光体。
[5] 前記母体結晶は単斜晶系に属し、空間群C12/m1(12)対称性を有する結晶である、[1]~[4]のいずれかに記載の蛍光体。
[6] X線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数から算出される単位格子体積が2.1~2.8nm

である、[1]~[5]のいずれかに記載の蛍光体。
[7] X線回折によって測定される前記母体結晶の格子定数a、b、及びcが、それぞれ、
a=3.91±0.05nm、
b=0.77±0.05nm、
c=0.82±0.05nm、
である、[1]~[6]のいずれかに記載の蛍光体。
[8] X線回折によって測定される前記母体結晶の単位格子における軸角α、β、及びγが、それぞれ、
α=90°、
96°≦β≦98°、
γ=90°、
である、[1]~[7]のいずれかに記載の蛍光体。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、新規蛍光体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、発光装置の一例を示す模式断面図である。
図2は、実施例1で調製した蛍光体の発光スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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