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公開番号
2025090360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205554
出願日
2023-12-05
発明の名称
二軸延伸シート、多層シート、及び成形品
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250610BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】レンジ加熱耐性に優れた二軸延伸シートを提供すること。
【解決手段】ポリスチレン系樹脂と、ポリエステルと、架橋剤と、を含む樹脂組成物の架橋体からなる、二軸延伸シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリスチレン系樹脂と、ポリエステルと、架橋剤と、を含む樹脂組成物の架橋体からなる、二軸延伸シート。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記ポリスチレン系樹脂が、スチレン系単量体と、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及び無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体と、を単量体単位として含む、請求項1に記載の二軸延伸シート。
【請求項3】
前記ポリエステルが、芳香族ジカルボン酸と、ジオールと、を単量体単位として含む、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
【請求項4】
前記芳香族ジカルボン酸及び前記ジオールの少なくとも一方が、バイオマス由来である、請求項3に記載の二軸延伸シート。
【請求項5】
前記架橋剤が、エポキシ基を有する化合物を含む、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
【請求項6】
請求項1に記載の二軸延伸シートからなる第1の層と、
前記第1の層上に設けられた第2の層と、
を備える、多層シート。
【請求項7】
請求項1若しくは2に記載の二軸延伸シート、又は、請求項6に記載の多層シートを成形してなる、成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸延伸シート、多層シート、及び成形品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
スチレン系樹脂を含む二軸延伸シートは、包装材料として使用されている。二軸延伸シートには、例えば食品包装に用いる場合、内容物の油分が付着した状態で、電子レンジで加熱しても変形しにくいレンジ加熱耐性が求められる。例えば、特許文献1には、スチレン系モノマーとメタクリル酸とを特定比率で共重合してなる共重合体を用いたスチレン系樹脂シートに、親水性のコーティング剤を塗布することで、得られる積層体に耐熱耐油性を発現させ、食品包装材として好適に用いることができる積層体が得られることを見出したと記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-098255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一側面は、レンジ加熱耐性に優れた二軸延伸シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、スチレン系樹脂及びポリエステルのどちらか一方のみを用いた二軸延伸シートでは変形してしまうような電子レンジによる加熱条件であっても、二軸延伸シートを架橋剤と共にスチレン系樹脂及びポリエステルの両方を組み合わせて用いた樹脂組成物の架橋体とすることで、レンジ加熱耐性が向上し、変形しにくくなるとともに穴あきの発生も抑えられることを見出した。本発明は、いくつかの側面において、下記の[1]~[7]を提供する。
[1]ポリスチレン系樹脂と、ポリエステルと、架橋剤と、を含む樹脂組成物の架橋体からなる、二軸延伸シート。
[2]ポリスチレン系樹脂が、スチレン系単量体と、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、及び無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体と、を単量体単位として含む、[1]に記載の二軸延伸シート。
[3]ポリエステルが、芳香族ジカルボン酸と、ジオールと、を単量体単位として含む、[1]又は[2]に記載の二軸延伸シート。
[4]芳香族ジカルボン酸及びジオールの少なくとも一方が、バイオマス由来である、[3]に記載の二軸延伸シート。
[5]架橋剤が、エポキシ基を有する化合物を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の二軸延伸シート。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の二軸延伸シートからなる第1の層と、第1の層上に設けられた第2の層と、を備える、多層シート。
[7][1]~[5]のいずれかに記載の二軸延伸シート、又は、[6]に記載の多層シートを成形してなる、成形品。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一側面によれば、レンジ加熱耐性に優れた二軸延伸シートが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0008】
一実施形態に係る二軸延伸シートは、ポリスチレン系樹脂と、ポリエステルと、架橋剤と、を含む樹脂組成物の架橋体からなる。本発明者らの検討によれば、電子レンジ加熱用の成形品の材料として、ポリスチレン系樹脂及びポリエステルのどちらか一方のみを含む樹脂組成物の架橋体からなる二軸延伸シートを用いる場合、電子レンジの出力や加熱時間によっては、電子レンジを用いた加熱によって成形品が変形してしまうことがある。しかしながら、ポリスチレン系樹脂及びポリエステルの両方を含み、かつ架橋剤を更に含む樹脂組成物の架橋体からなる二軸延伸シートを用いることによって、ポリスチレン系樹脂及びポリエステルのどちらか一方のみを含む二軸延伸シートを用いる場合では成形品が変形してしまう条件にも耐えられるレンジ加熱耐性を、成形品に付与することができる。
【0009】
ポリスチレン系樹脂は、単量体単位として主にスチレン系単量体を含む重合体である。スチレン系単量体は、スチレン(無置換スチレン)又は置換スチレンであってよい。無置換スチレンとは、置換基を有さないスチレン(1つのビニル基以外の官能基を有さないスチレン)をいう。置換スチレンとは、スチレンにおけるベンゼン環上の水素原子及びビニル基を構成する水素原子のうち少なくとも1つが、アルキル基、ハロゲノ基等の置換基に置換されているスチレンをいう。置換スチレンの例としては、アルキルスチレン、ハロゲン化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレン、及びメトキシスチレンが挙げられる。
【0010】
アルキルスチレンは、スチレンにおける水素原子の少なくとも1つがアルキル基によって置換された化合物である。アルキルスチレンにおけるアルキル基の炭素数は1以上であってよく、8以下、5以下、又は3以下であってよい。アルキルスチレンにおけるアルキル基の数は、1以上であってよく、3以下、又は2以下であってよい。
(【0011】以降は省略されています)
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