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公開番号2025087356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201950
出願日2023-11-29
発明の名称マーキング剤及びマーキング方法
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 41/62 20060101AFI20250603BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】コンクリートとは区別される色目でありながら、悪い印象を与えず、マーキング効果が一定期間は持続し、人体や環境に悪影響を及ぼさないマーキング剤を提供することができる。
【解決手段】腐植物質を含み、コンクリート材にマークを付すためのマーキング剤であり、腐植物質の固形分濃度は3質量%以上であることが好ましく、腐植物質はフルボ酸、フミン酸、及びヒューミンからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
腐植物質を含み、コンクリート材にマークを付すためのマーキング剤。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記腐植物質の固形分濃度が3質量%以上である請求項1に記載のマーキング剤。
【請求項3】
前記腐植物質がフルボ酸、フミン酸、及びヒューミンからなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載のコンクリートのマーキング剤。
【請求項4】
pHが2~8である請求項1又は2に記載のマーキング剤。
【請求項5】
前記腐植物質の重量平均分子量が500以上である請求項1又は2に記載のマーキング剤。
【請求項6】
前記腐植物質のメラニックインデックスが4以下である請求項1又は2に記載のマーキング剤。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のマーキング剤をコンクリート材に付着させて、マークを付すマーキング方法。
【請求項8】
前記マーキング剤が所定量を封入可能な包装体に封入されている請求項7に記載のマーキング方法。
【請求項9】
前記マーキング剤のpHを変化させて、前記マークの視認期間を変化させる請求項7に記載のマーキング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート材のマーキング剤及びマーキング方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
2014年、国土交通省は、トンネルや橋等について、近接目視により5年に一度の点検を義務化した。しかしながら、膨大な数のトンネルや橋の点検を人間の近接目視で行うことは、多大な労力と膨大なコストを伴う。このような状況は人手不足と財政難が深刻化する建設業にあって、大きな社会課題となっている。国土交通省のインフラ老朽化対策ポータルサイトでは「社会資本の老朽化の現状と将来」として、統計値をまとめており、2023年の数字で、道路橋は73万橋のうち約40%が老朽化、トンネルは1万1000本のうち約30%が老朽化していると算出されている。
【0003】
このような状況に鑑み、人手に頼る近接目視に替わる効率的な点検手法の開発が急務となっている。その代表例として、ドローンによる点検が挙げられる。ドローンで高所や立ち入りが難しい場所の撮影を行い、画像解析とAIを組み合わせて点検業務を効率化する取り組みが加速している。ひび割れ幅等も正確に把握できる。
【0004】
一方、点検の結果から、実際に劣化が著しい箇所は補修を行う必要があり、その箇所には人間が離れたところから目視で確認できる目印(マーク)をつける必要がある。点検はドローンで行うことができたとしても、補修作業は人が行う必要があり、その際には、足場の設置が不可欠となる。足場の設置はコストが嵩むため、必要最小限の合理的な足場の設置が望まれる。したがって、補修箇所を明確に認識することは重要である。
【0005】
このような場合、コンクリートに目印をつけるマーキング剤としては、(i)作業性のよい液体であること、(ii)人体や環境に悪影響を及ぼさないこと、(iii)雨や風雪に晒される屋外環境下においてもマーキング効果が一定期間は保持できること、等が挙げられる。
【0006】
従来、コンクリートに目印をつける剤としては、マジックインキや墨汁等が用いられている。しかしながら、マジックインキを多量に噴射すれば、周囲の人や環境に悪影響が懸念される。また、墨汁は主成分が炭素なので、環境への悪影響はないが、真っ黒な色目のため、目立ち過ぎたり印象が悪くなったりする。また、マーキングした箇所を必ず補修するとは限らないため、消えない場合には単なる汚れとなってしまう。
【0007】
特許文献1や特許文献2には、コンクリートへのマーキング剤として、メチルブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、メチルイエロー、メチルバイオレット等が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-156696号公報
特開2021-156697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1や特許文献2のマーキング剤は、紫外線に弱い上に、雨で流されやすいため、マーキング効果を一定期間維持できるものではない。また、環境への影響が懸念されるものである。
【0010】
コンクリートとは区別される色目でありながら、悪い印象を与えず、マーキング効果が一定期間は持続し、人体や環境に悪影響を及ぼさないマーキング剤が求められているが、現時点でそのようなマーキング剤は開発されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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