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公開番号
2025039003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023145723
出願日
2023-09-08
発明の名称
台車用負荷装置
出願人
日本車輌製造株式会社
代理人
弁理士法人真明センチュリー
主分類
B61F
5/00 20060101AFI20250313BHJP(鉄道)
要約
【課題】負荷パッドの左右位置の調整ミスに起因した台車や負荷パッドなどの損傷を抑制できる台車用負荷装置を提供すること。
【解決手段】負荷パッド40の左右両側にそれぞれ取り付けられる内側検出センサ41及び外側検出センサ42は、自身の直下に位置する空気ばね17の上面17aを検出するものである。内側検出センサ41及び外側検出センサ42の少なくとも一方が上面17aを未検出の状態では、負荷パッド40と上面17aとがずれているおそれがあるので、禁止手段によって、負荷シリンダ37による負荷パッド40から上面17aへの荷重の付与が禁止される。その結果、負荷パッド40と上面17aとの左右位置がずれたまま荷重が付与されることを抑制でき、負荷パッド40の左右位置の調整ミスに起因した台車10や負荷パッド40などの損傷を抑制できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
左右一対の空気ばねを下方から支持する左右一対の座面が設けられた台車枠と、前記台車枠の前後をそれぞれ支持する輪軸とを備える台車のうち、一対の前記座面または一対の前記空気ばねの上面である一対の受圧面に、下方への荷重を付与する台車用負荷装置であって、
一対の前記受圧面にそれぞれ当接可能な一対の負荷パッドと、
一対の前記負荷パッドと一対の前記受圧面との前後位置が合うように、一対の前記負荷パッドを支持する支持部と、
前記支持部に対して前記負荷パッドを左右方向に移動させる横行アクチュエータと、
前記支持部に対して前記負荷パッドを上下方向に移動させて前記負荷パッドから前記受圧面に下方への荷重を付与する負荷アクチュエータと、
少なくとも一方の前記負荷パッドの左右両側にそれぞれ取り付けられて、自身の直下に位置する前記受圧面を検出する内側検出センサ及び外側検出センサと、
前記内側検出センサ及び前記外側検出センサの少なくとも一方が前記受圧面を未検出の状態で、前記負荷アクチュエータによる前記負荷パッドから前記受圧面への荷重の付与を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とする台車用負荷装置。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
一対の前記受圧面は、一対の前記空気ばねの上面であり、
前記負荷パッドの下面の中央には、前記空気ばねの上面の中央から突出する突起を収容可能な凹部が形成され、
前記内側検出センサ及び前記外側検出センサは、そのセンサの直下の前記空気ばねまでの前記負荷パッドの下面からの距離が、前記凹部の深さよりも大きい状態で、前記空気ばねを検出可能な物体検出センサであることを特徴とする請求項1記載の台車用負荷装置。
【請求項3】
前記禁止手段は、前記横行アクチュエータにより前記負荷パッドを移動させながら、前記負荷パッドに取り付けられた前記内側検出センサ及び前記外側検出センサが前記受圧面を検出したことに応じて、前記横行アクチュエータによる前記負荷パッドの移動を停止させることを特徴とする請求項1記載の台車用負荷装置。
【請求項4】
左右一対の空気ばねを下方から支持する台車枠と、前記台車枠の前後をそれぞれ支持する輪軸とを備える台車のうち、一対の前記空気ばねの上面に、下方への荷重を付与する台車用負荷装置であって、
一対の前記空気ばねの上面にそれぞれ当接可能な下面をそれぞれ有し、その下面の中央に、前記空気ばねの上面の中央から突出する突起を収容可能な凹部が形成された一対の負荷パッドと、
一対の前記負荷パッドと一対の前記空気ばねとの前後位置が合うように、一対の前記負荷パッドを支持する支持部と、
前記支持部に対して前記負荷パッドを左右方向に移動させる横行アクチュエータと、
前記支持部に対して前記負荷パッドを上下方向に移動させて前記負荷パッドから前記空気ばねに下方への荷重を付与する負荷アクチュエータと、
少なくとも一方の前記負荷パッドに取り付けられて、前記凹部に前記突起を収容しつつ前記負荷パッドの下面を前記空気ばねの上面に当接させた状態で前記空気ばねを検出する近接センサと、
前記近接センサが前記空気ばねを未検出の状態で、前記負荷アクチュエータによる前記負荷パッドから前記空気ばねへの荷重の付与を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とする台車用負荷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷パッドで台車に荷重を付与する台車用負荷装置に関し、特に負荷パッドの左右位置の調整ミスに起因した台車や負荷パッドなどの損傷を抑制できる台車用負荷装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば鉄道車両の台車を組み立てたり分解したりするとき、実際に車体を台車に支持させず、台車用負荷装置を用いて、輪軸と台車枠との間の軸ばね(弾性体)を圧縮した状態で維持することが知られている(特許文献1)。台車用負荷装置は、車体を支持する左右一対の空気ばねや、その空気ばねを下方からそれぞれ支持する台車枠の左右一対の座面に、左右一対の負荷パッドから下方への荷重を付与し、軸ばねを圧縮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-203749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
台車の種類に応じて左右一対の空気ばねの間隔が異なることがあるため、従来は、作業者が目視によって左右一対の負荷パッドの間隔を調整していた。しかし、この調整をミスしたまま台車用負荷装置によって荷重が付与されると、台車や負荷パッドなどが損傷するおそれがある。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、負荷パッドの左右位置の調整ミスに起因した台車や負荷パッドなどの損傷を抑制できる台車用負荷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の台車用負荷装置は、左右一対の空気ばねを下方から支持する左右一対の座面が設けられた台車枠と、前記台車枠の前後をそれぞれ支持する輪軸とを備える台車のうち、一対の前記座面または一対の前記空気ばねの上面である一対の受圧面に、下方への荷重を付与するものである。この台車用負荷装置は、一対の前記受圧面にそれぞれ当接可能な一対の負荷パッドと、一対の前記負荷パッドと一対の前記受圧面との前後位置が合うように、一対の前記負荷パッドを支持する支持部と、前記支持部に対して前記負荷パッドを左右方向に移動させる横行アクチュエータと、前記支持部に対して前記負荷パッドを上下方向に移動させて前記負荷パッドから前記受圧面に下方への荷重を付与する負荷アクチュエータと、少なくとも一方の前記負荷パッドの左右両側にそれぞれ取り付けられて、自身の直下に位置する前記受圧面を検出する内側検出センサ及び外側検出センサと、前記内側検出センサ及び前記外側検出センサの少なくとも一方が前記受圧面を未検出の状態で、前記負荷アクチュエータによる前記負荷パッドから前記受圧面への荷重の付与を禁止する禁止手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の台車用負荷装置は、左右一対の空気ばねを下方から支持する台車枠と、前記台車枠の前後をそれぞれ支持する輪軸とを備える台車のうち、一対の前記空気ばねの上面に、下方への荷重を付与するものである。この台車用負荷装置は、一対の前記空気ばねの上面にそれぞれ当接可能な下面をそれぞれ有し、その下面の中央に、前記空気ばねの上面の中央から突出する突起を収容可能な凹部が形成された一対の負荷パッドと、一対の前記負荷パッドと一対の前記空気ばねとの前後位置が合うように、一対の前記負荷パッドを支持する支持部と、前記支持部に対して前記負荷パッドを左右方向に移動させる横行アクチュエータと、前記支持部に対して前記負荷パッドを上下方向に移動させて前記負荷パッドから前記空気ばねに下方への荷重を付与する負荷アクチュエータと、少なくとも一方の前記負荷パッドに取り付けられて、前記凹部に前記突起を収容しつつ前記負荷パッドの下面を前記空気ばねの上面に当接させた状態で前記空気ばねを検出する近接センサと、前記近接センサが前記空気ばねを未検出の状態で、前記負荷アクチュエータによる前記負荷パッドから前記空気ばねへの荷重の付与を禁止する禁止手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の台車用負荷装置によれば、支持部によって一対の負荷パッドと一対の受圧面との前後位置が合わせられる。更に、横行アクチュエータにより負荷パッドが左右方向に移動させられて、一対の負荷パッドと一対の受圧面との左右位置が合わせられる。この状態で負荷アクチュエータを作動させることにより、負荷パッドを上下方向に移動させて負荷パッドから受圧面に下方への荷重を付与することができる。
【0009】
負荷パッドの左右両側にそれぞれ取り付けられる内側検出センサ及び外側検出センサは、センサ自身の直下に位置する受圧面を検出するものである。内側検出センサ及び外側検出センサの両方が受圧面を検出した状態では、負荷パッドと受圧面との左右位置がずれていないものと判断できる。一方、内側検出センサ及び外側検出センサの少なくとも一方が受圧面を未検出の状態では、負荷パッドと受圧面とがずれているおそれがある。このようなおそれがある状態では、台車用負荷装置の禁止手段によって、負荷アクチュエータによる負荷パッドから受圧面への荷重の付与が禁止される。その結果、負荷パッドと受圧面との左右位置がずれたまま荷重が付与されることを抑制でき、負荷パッドの左右位置の調整ミスに起因した台車や負荷パッドなどの損傷を抑制できる。
【0010】
請求項2記載の台車用負荷装置によれば、請求項1記載の台車用負荷装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。一対の受圧面は一対の空気ばねの上面であり、この空気ばねの上面の中央から突起が突出する。この突起を収容可能な凹部が負荷パッドの下面の中央に形成されている。内側検出センサ及び外側検出センサは、そのセンサの直下の空気ばねまでの負荷パッドの下面からの距離が、凹部の深さよりも大きい状態で、空気ばねを検出可能な物体検出センサである。これにより、例えば、負荷パッドと受圧面との左右位置がずれた状態で、負荷アクチュエータにより負荷パッドを受圧面に近づけた場合、突起が負荷パッドに接触する前に物体検出センサで受圧面を検出できる。これにより、その接触前に、禁止手段によって負荷パッドによる荷重の付与を禁止できるので、突起や負荷パッドを損傷させ難くできる。
(【0011】以降は省略されています)
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