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公開番号2025043882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151442
出願日2023-09-19
発明の名称遊星変速装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類F16H 13/08 20060101AFI20250325BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】変速比の調整幅が広い遊星変速装置を提供する。
【解決手段】遊星変速装置の遊星ローラは、太陽ローラとガイドリングの各々に当接する入力側ローラ部と、遊星ローラの遊星軸方向において入力側ローラ部と並ぶように配置され、出力リングの内周面に当接する出力側ローラ部と、を含む。入力側ローラ部または出力側ローラ部のいずれかは、遊星軸方向に対して傾斜する規定テーパ外周面を有し、変速比調整機構は、規定テーパ外周面が出力リングの内周面に当接する出力側当接位置、または、規定テーパ外周面がガイドリングの内周面に当接する入力側当接位置を、入力軸の軸方向に変更するように構成される。
【選択図】図1A


特許請求の範囲【請求項1】
互いに同軸に配置される入力軸および出力軸と、
前記入力軸によって支持される太陽ローラと、
前記太陽ローラの外周側に位置し、前記入力軸を取り囲むガイドリングと、
前記太陽ローラと前記ガイドリングによって挟まれる遊星ローラと、
前記遊星ローラに外周側から当接すると共に、前記出力軸に連結する出力リングと、
前記入力軸の角速度に対する前記出力軸の角速度の比である変速比を調整するための変速比調整機構と、
を備え、
前記遊星ローラは、
前記太陽ローラと前記ガイドリングの各々に当接する入力側ローラ部と、
前記遊星ローラの遊星軸方向において前記入力側ローラ部と並ぶように配置され、前記出力リングの内周面に当接する出力側ローラ部と、
を含み、
前記入力側ローラ部または前記出力側ローラ部のいずれかは、前記遊星軸方向に対して傾斜する規定テーパ外周面を有し、
前記変速比調整機構は、前記規定テーパ外周面が前記出力リングの前記内周面に当接する出力側当接位置、または、前記規定テーパ外周面が前記ガイドリングの内周面に当接する入力側当接位置を、前記入力軸の軸方向に変更するように構成される
遊星変速装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記入力軸に回転可能に設けられており、前記入力軸を基準とした径方向の内側から前記出力側ローラ部に当接する当接ローラをさらに備える
請求項1に記載の遊星変速装置。
【請求項3】
前記入力軸を基準とした径方向の内側に向けて前記出力リングを付勢する付勢部をさらに備える
請求項1または2に記載の遊星変速装置。
【請求項4】
前記出力軸に連結する出力側連結ホルダであって、前記出力リングを前記軸方向に変位可能に保持すると共に前記変速比調整機構を保持する出力側連結ホルダをさらに備え、
前記規定テーパ外周面は、前記出力側ローラ部に形成され、
前記変速比調整機構は、前記出力リングに接続すると共に、前記軸方向に変位するように構成された出力リング接続ロッドを含む
請求項1または2に記載の遊星変速装置。
【請求項5】
前記入力軸によって回転可能に支持されると共に、前記入力軸を基準とした径方向の内側から前記出力側ローラ部の前記規定テーパ外周面に当接する当接ローラをさらに備え、
前記出力軸は、前記入力軸に対して、前記軸方向の一方側に位置し、
前記規定テーパ外周面は、前記軸方向の前記一方側に向かうにしたがって外径が小さくなるように傾斜しており、
前記当接ローラの当接外周面は、前記一方側に向かうにしたがって外径が大きくなるように傾斜する
請求項4に記載の遊星変速装置。
【請求項6】
前記出力軸は、前記入力軸に対して、前記軸方向の一方側に位置し、
前記入力側ローラ部の外周面は、前記軸方向の前記一方側に向かうにしたがって、前記入力軸を基準とした径方向の外側に向かうように傾斜しており、
前記太陽ローラの太陽外周面は、前記軸方向の前記一方側に向かうにしたがって外径が大きくなるように傾斜する
請求項4に記載の遊星変速装置。
【請求項7】
前記入力軸によって回転可能に支持されると共に、前記入力軸を基準とした径方向の内側から前記出力側ローラ部の前記規定テーパ外周面に当接する当接ローラをさらに備え、
前記出力軸は、前記入力軸に対して、前記軸方向の一方側に位置し、
前記規定テーパ外周面は、前記軸方向の他方側に向かうにしたがって外径が小さくなるように傾斜しており、
前記当接ローラの当接外周面は、前記他方側に向かうにしたがって外径が大きくなるように傾斜する
請求項4に記載の遊星変速装置。
【請求項8】
前記出力軸は、前記入力軸に対して、前記軸方向の一方側に位置し、
前記入力側ローラ部の外周面は、前記軸方向の他方側に向かうにしたがって、前記入力軸を基準とした径方向の外側に向かうように傾斜しており、
前記太陽ローラの太陽外周面は、前記軸方向の前記他方側に向かうにしたがって外径が大きくなるように傾斜する
請求項4に記載の遊星変速装置。
【請求項9】
前記入力軸および前記出力軸を回転可能に支持し、前記ガイドリングを前記軸方向に保持する共に前記変速比調整機構を保持するハウジングをさらに備え、
前記規定テーパ外周面は、前記入力側ローラ部に形成され、
前記変速比調整機構は、前記ガイドリングに接続すると共に、前記軸方向に変位するように構成されたガイドリング接続ロッドを含む
請求項1または2に記載の遊星変速装置。
【請求項10】
前記入力側ローラ部の前記規定テーパ外周面の最小外径は、前記出力側ローラ部の外径よりも小さい
請求項9に記載の遊星変速装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、入力軸の角速度に対する出力軸の角速度の比である変速比を調整するように構成された遊星変速装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
入力軸と出力軸の間で変速比を調整することができる遊星変速装置が知られている。例えば、特許文献1に開示の遊星変速装置は、入力軸によって支持される太陽ローラと、太陽ローラの外周面上を転動する遊星ローラと、遊星ローラが内側から当接すると共に出力軸と一体に形成される出力リングとを備える。さらに、遊星ローラはテーパ部を含み、当該テーパ部は、遊星変速装置の構成要素である変速リングに内側から当接する。そして、変速リングが軸方向に変位することで、変速比が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5028264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
変速比の調整幅は広い方が好ましい。
【0005】
本開示の目的は、変速比の調整幅が広い遊星変速装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一実施形態に係る遊星変速装置は、
互いに同軸に配置される入力軸および出力軸と、
前記入力軸によって支持される太陽ローラと、
前記太陽ローラの外周側に位置し、前記入力軸を取り囲むガイドリングと、
前記太陽ローラと前記ガイドリングによって挟まれる遊星ローラと、
前記遊星ローラに外周側から当接すると共に、前記出力軸に連結する出力リングと、
前記入力軸の角速度に対する前記出力軸の角速度の比である変速比を調整するための変速比調整機構と、
を備え、
前記遊星ローラは、
前記太陽ローラと前記ガイドリングの各々に当接する入力側ローラ部と、
前記遊星ローラの遊星軸方向において前記入力側ローラ部と並ぶように配置され、前記出力リングの内周面に当接する出力側ローラ部と、
を含み、
前記入力側ローラ部または前記出力側ローラ部のいずれかは、前記遊星軸方向に対して傾斜する規定テーパ外周面を有し、
前記変速比調整機構は、前記規定テーパ外周面が前記出力リングの前記内周面に当接する出力側当接位置、または、前記規定テーパ外周面が前記ガイドリングの内周面に当接する入力側当接位置を、前記入力軸の軸方向に変更するように構成される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、変速比の調整幅が広い遊星変速装置を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る遊星変速装置の概略図である。
第2実施形態に係る遊星変速装置の概略図である。
第3実施形態に係る遊星変速装置の概略図である。
一実施形態に係る外径比と変速比との関係を示す概略図である。
他の実施形態に係る付勢部の概略図である。
第1の例示に係る付勢リングの概略図である。
第2の例示に係る付勢リングの概略図である。
他の実施形態に係る付勢部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
【0010】
<遊星変速装置1の概要>
図1A~図1Cでは、幾つかの実施形態に係る遊星変速装置1A~1C(1)が例示されている。各々の実施形態の具体的な構成を詳説する前に、遊星変速装置1を概説する。
(【0011】以降は省略されています)

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