TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025044058
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023151751
出願日
2023-09-19
発明の名称
コンクリート組成物、コンクリート構造物
出願人
国立大学法人東北大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250325BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】力学面と環境負荷面の両面において優れるコンクリート組成物、およびその硬化物からなるコンクリート構造物を提供する。
【解決手段】結合材と、水と、骨材と、を含むコンクリート組成物であって、前記結合材は、セメントと、フライアッシュと、高炉スラグ微粉末と、シリカフュームと、を含み、前記結合材における、前記セメントの含有量が2質量%以上5質量%以下、前記フライアッシュの含有量が60質量%以下、前記高炉スラグ微粉末の含有量が10質量%以上75質量%以下、前記シリカフュームの含有量が5質量%以上30質量%以下である、コンクリート組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結合材と、水と、骨材と、を含むコンクリート組成物であって、
前記結合材は、セメントと、フライアッシュと、高炉スラグ微粉末と、シリカフュームと、を含み、
前記結合材における、前記セメントの含有量が2質量%以上5質量%以下、前記フライアッシュの含有量が60質量%以下、前記高炉スラグ微粉末の含有量が10質量%以上75質量%以下、前記シリカフュームの含有量が5質量%以上30質量%以下である、コンクリート組成物。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記コンクリート組成物における水結合材比が15%以上30%以下である、請求項1に記載のコンクリート組成物。
【請求項3】
単位セメント量が100kg/m
3
以下である、請求項1または2に記載のコンクリート組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のコンクリート組成物の硬化物からなる、コンクリート構造物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート組成物、およびコンクリート構造物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、世界ではカーボンニュートラルの達成が目標とされている。セメントコンクリートは、建築材料として最も普及している。しかしながら、セメントコンクリートの主原料の一つであるセメントは製造に伴う二酸化炭素排出量が多いため、従来通りに使用することが疑問視されている。そのため、セメントを使用しないジオポリマーコンクリートや、木構造への転換等、セメントを使用しない技術開発が進められている。
【0003】
一方、例えば、グローバルセメント・コンクリート協会(GCCA)は、一定のセメントやコンクリートの製造および使用を継続しながら、二酸化炭素排出量の削減を目指すことを提案している。なぜならば、木材や木質材料は、コンクリートの代替品として使用可能な範囲が大きいものの、大きな断面や、剛性、耐火性の確保等に一定の制限があるためである。従って、全てのコンクリート構造物を木材や木質材料に替えるには、極めて大きなブレイクスルーが必要である。
【0004】
そこで、セメントの使用量を減らし、セメントの代替として高炉スラグやフライアッシュなどの混和材の量を多くしたコンクリート組成物が開発されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-006321号公報
特開2016-199443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2に記載のコンクリート組成物は、二酸化炭素排出量が普通コンクリートの約20%~80%であり、さらなる二酸化炭素排出量の削減が求められている。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、力学面と環境負荷面の両面において優れるコンクリート組成物、およびその硬化物からなるコンクリート構造物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]結合材と、水と、骨材と、を含むコンクリート組成物であって、
前記結合材は、セメントと、フライアッシュと、高炉スラグ微粉末と、シリカフュームと、を含み、
前記結合材における、前記セメントの含有量が2質量%以上5質量%以下、前記フライアッシュの含有量が60質量%以下、前記高炉スラグ微粉末の含有量が10質量%以上75質量%以下、前記シリカフュームの含有量が5質量%以上30質量%以下である、コンクリート組成物。
[2]前記コンクリート組成物における水結合材比が15%以上30%以下である、[1]に記載のコンクリート組成物。
[3]単位セメント量が100kg/m
3
以下である、[1]または[2]に記載のコンクリート組成物。
[4][1]~[3]のいずれかに記載のコンクリート組成物の硬化物からなる、コンクリート構造物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、力学面と環境負荷面の両面において優れるコンクリート組成物、およびその硬化物からなるコンクリート構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
コンクリートの環境側面と力学側面を示す図である。
実験例の試験体の圧縮強度試験を行った結果の平均値を示す図である。
実験例の試験体の二酸化炭素排出量を計算した結果を示す図である。
実験例の試験体の環境負荷評価値当たりの力学性能評価値EMIの値を示す図である。
実験例の試験体について、C100_30を基準とした環境影響評価の結果を示す図である。
実験例の試験体のXRDによる分析結果を示す図である。
実験例の試験体のSEM像である。
図7の(A)+における元素分析の結果を示す図である。
図7の(B)+における元素分析の結果を示す図である。
実験例の試験体のSEM像である。
図10の(A)+における元素分析の結果を示す図である。
図10の(B)+における元素分析の結果を示す図である。
実験例の試験体のSEM像である。
図13の(A)+における元素分析の結果を示す図である。
図13の(B)+における元素分析の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
国立大学法人東北大学
異物吸引装置
1か月前
国立大学法人東北大学
発電素子、発電装置
22日前
国立大学法人東北大学
インフラマソーム阻害剤
22日前
国立大学法人東北大学
チタン合金とその製造方法
22日前
デンカ株式会社
模擬臓器
1か月前
国立大学法人東北大学
脊髄梗塞治療のための多能性幹細胞
1か月前
株式会社C&A
合金部材および製品
10日前
信越化学工業株式会社
磁気ドメイン構造体
1か月前
京セラ株式会社
半導体装置及びその製造方法
17日前
国立大学法人東北大学
運転者の疲労推定システムおよび運転者の疲労推定方法
10日前
日本電気株式会社
分析装置、分析方法、およびプログラム
1か月前
NTT株式会社
推論装置、学習装置、推論方法、及びプログラム
8日前
ヤマサ醤油株式会社
改変型バソプレシン受容体を発現する培養細胞
29日前
国立大学法人 東京大学
推定装置、及びプログラム
9日前
JFEエンジニアリング株式会社
放射性核種の製造方法及び放射性核種の製造装置
24日前
東北電力株式会社
風力発電予測装置、風力発電予測方法及び風力発電予測プログラム
1か月前
一般財団法人ファインセラミックスセンター
抗菌性セラミックス膜およびその製造方法
16日前
株式会社JCU
ハイブリッド接合用基板、ハイブリッド接合構造、及びそれらの製造方法
19日前
NECプラットフォームズ株式会社
疼痛検知装置、疼痛検知方法及び疼痛検知プログラム
10日前
大日本印刷株式会社
反射装置、反射装置の製造方法、移相器、及び、フェーズドアレイアンテナ
17日前
三井金属鉱業株式会社
プロトン電子混合伝導体、電極、燃料電池のセル、水蒸気電解セル及び水素透過膜
22日前
国立大学法人東北大学
メタマテリアルの製造方法、コーティング装置、メタマテリアル製造システム、並びにメタマテリアル及びその物品
8日前
国立大学法人東北大学
透析による目標時間除水量、又は単位時間ごとの血圧低下の発生の事前予測を支援する方法、支援装置、支援プログラム、及び支援システム
1か月前
国立大学法人東北大学
推定寒中期間出力装置、推定寒中期間マップ生成装置、推定寒中期間出力プログラム、推定寒中期間マップ生成プログラム、コンクリート工事方法、及びコンクリート建造物の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
2日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
16日前
有限会社林製作所
無機質成形体
2か月前
花王株式会社
空洞充填材
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
8日前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
8日前
愛媛県
釉薬組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板の製造方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る