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公開番号2025084493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198443
出願日2023-11-22
発明の名称連携システム
出願人国立大学法人東北大学,株式会社バイタルネット
代理人弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類G16H 20/10 20180101AFI20250527BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】医師、薬剤師、及び患者間の連携を緊密に行い、患者の診療の質を向上させる。
【解決手段】連携システム10は、患者Uにより使用される患者用端末20と、担当医Dにより使用される担当医用端末30と、薬剤師Pにより使用される薬剤師用端末40と、患者用端末20と薬剤師用端末40との間及び担当医用端末30と薬剤師用端末40との間でデータ通信環境を確立すると共に、システム10全体を制御する制御部50とを含み、制御部50は、患者Uの疾患について学習するための学習ツールを薬剤師用端末40へ提供する。これにより、薬剤師Pは、患者Uの疾患が難病であっても、その難病についての知識を深めた状態で、患者Uのサポート業務を行うことができるため、薬剤師Pが中心となって三者の連携を緊密に行うことができ、患者Uの診療の質を向上させることが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
患者と該患者の担当医と薬剤師との連携システムであって、
患者により使用される患者用端末と、
担当医により使用される担当医用端末と、
薬剤師により使用される薬剤師用端末と、
前記患者用端末と前記薬剤師用端末との間、及び前記担当医用端末と前記薬剤師用端末との間において、情報を送受信するためのデータ通信環境を確立すると共に、システム全体を制御する制御部と、を含み、
該制御部は、患者が罹患している疾患について学習するための学習ツールを、前記薬剤師用端末へ提供することを特徴とする連携システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、
患者が調剤を依頼する薬局を複数の薬局の中から選定するための画面を、前記複数の薬局の各々の情報と共に、前記患者の前記患者用端末へ提供し、
前記患者によって薬局が選定されたら、該選定された薬局に所属する薬剤師により操作される前記薬剤師用端末と、前記患者用端末との間のデータ通信環境を確立すると共に、前記選定された薬局に所属する薬剤師により操作される前記薬剤師用端末と、前記患者の担当医により操作される前記担当医用端末との間のデータ通信環境を確立することを特徴とする請求項1記載の連携システム。
【請求項3】
前記制御部は、担当医が担当する患者の疾患に関する情報及び/又は患者自身に関する情報が、前記担当医用端末を介して登録され、該登録された前記疾患に関する情報及び/又は前記患者自身に関する情報を、前記薬剤師用端末に提供することを特徴とする請求項1記載の連携システム。
【請求項4】
前記制御部は、患者により当該システムの利用が開始される際に、前記患者の担当医から前記患者の基本情報が前記担当医用端末を介して入力されると共に、前記患者から該患者自身の基本情報が前記患者用端末を介して入力され、前記担当医から入力された前記患者の基本情報と前記患者から入力された前記患者自身の基本情報とが一致する場合に、前記患者による当該システムの利用を承認することを特徴とする請求項1記載の連携システム。
【請求項5】
前記制御部は、
患者から前記患者用端末を介して前記薬剤師用端末へ新たな情報が送信された場合、及び担当医から前記担当医用端末を介して前記薬剤師用端末へ新たな情報が送信された場合に、薬剤師の予め登録された連絡先へ通知を送信し、
薬剤師から前記薬剤師用端末を介して前記患者用端末へ新たな情報が送信された場合に、患者の予め登録された連絡先へ通知を送信し、
薬剤師から前記薬剤師用端末を介して前記担当医用端末へ新たな情報が送信された場合に、担当医の予め登録された連絡先へ通知を送信することを特徴とする請求項1記載の連携システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記患者用端末と前記薬剤師用端末との間、及び前記担当医用端末と前記薬剤師用端末との間で、メッセージ、画像、及びスタンプを送受信するように機能することを特徴とする請求項1記載の連携システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、患者とこの患者の担当医と薬剤師との連携システムに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
薬の専門家である薬剤師の業務には、例えば、処方せんに基づいて薬を調剤したり、様々な医薬品を販売したりする他、服薬について患者に説明したり相談に乗ったりする患者のサポート業務なども含まれる。特許文献1及び特許文献2には、そのような薬剤師の一部の業務を支援するシステムなどが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5458157号公報
特開2018-060526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、例えば、患者の疾患が難病である場合について言及すると、多くの患者が罹患する疾患と異なり、難病診療は、患者が希少であることや、治療の専門性が高いことなどから、医薬連携が特に重要となっており、治療方針や薬剤の変更に関するコミュニケーションが診療の質の向上に欠かせないものとなる。また、難病診療は入院ではなく外来での治療が多くなってきているものもあり、院外の調剤薬局は、患者やその家族から預かる処方せんから、疾患名の予想及び病態の把握を試みる必要がある。しかしながら、難病のような希少性及び専門性の高い疾患では、疾患名の予想や病態の把握が非常に困難である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、医師、薬剤師、及び患者間の連携を緊密に行い、患者の診療の質を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。そのため、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0006】
(1)患者と該患者の担当医と薬剤師との連携システムであって、患者により使用される患者用端末と、担当医により使用される担当医用端末と、薬剤師により使用される薬剤師用端末と、前記患者用端末と前記薬剤師用端末との間、及び前記担当医用端末と前記薬剤師用端末との間において、情報を送受信するためのデータ通信環境を確立すると共に、システム全体を制御する制御部と、を含み、該制御部は、患者が罹患している疾患について学習するための学習ツールを、前記薬剤師用端末へ提供する連携システム。
【0007】
本項に記載の連携システムは、患者用端末、担当医用端末、薬剤師用端末、及び制御部を含み、患者用端末は、患者によって使用され、患者からの情報の入力及び患者への情報の出力を行うためのものである。同様に、担当医用端末は、患者の担当医によって使用され、担当医からの情報の入力及び担当医への情報の出力を行うためのものであり、薬剤師用端末は、患者を担当する薬剤師によって使用され、薬剤師からの情報の入力及び薬剤師への情報の出力を行うためのものである。制御部は、本システム全体の制御を行うものであって、上述した端末間のデータ通信環境を確立する。すなわち、制御部は、患者用端末と薬剤師用端末との間、及び担当医用端末と薬剤師用端末との間において、様々な情報が送受信されるように、それらの間にデータ通信環境を確立する。このため、薬剤師は、本システムを介して、患者と服薬などに関する情報のやり取りを行うものとなり、また、患者の担当医とは、患者に処方された薬や患者が罹患している疾患などについての情報のやり取りを行うものとなる。従って、薬剤師は、担当医から得られる情報から、患者の疾患名や病態などを正確に把握することとなる。
【0008】
更に、制御部は、患者が罹患している疾患について学習するための学習ツールを、薬剤師用端末へ提供するように構成されている。このため、薬剤師は、薬剤師用端末へ提供された学習ツールを使用することで、患者の疾患についての知識が深められることとなる。これにより、薬剤師は、例えば患者の疾患が難病であっても、その難病についての知識を深めた状態で、必要に応じて担当医からのアドバイスを受けながら、患者の服薬などのサポート業務を行うこととなる。従って、担当医と患者とが直接やり取りする必要なく、薬剤師が中心となって三者の連携が緊密に行われるものとなり、患者の診療の質が向上されるものである。
【0009】
(2)上記(1)項において、前記制御部は、患者が調剤を依頼する薬局を複数の薬局の中から選定するための画面を、前記複数の薬局の各々の情報と共に、前記患者の前記患者用端末へ提供し、前記患者によって薬局が選定されたら、該選定された薬局に所属する薬剤師により操作される前記薬剤師用端末と、前記患者用端末との間のデータ通信環境を確立すると共に、前記選定された薬局に所属する薬剤師により操作される前記薬剤師用端末と、前記患者の担当医により操作される前記担当医用端末との間のデータ通信環境を確立する連携システム。
【0010】
本項に記載の連携システムは、患者が調剤を依頼する薬局を複数の薬局の中から選定するための画面を、制御部が患者の患者用端末へ提供するものであり、この際、選定候補の複数の薬局の各々の情報と共に患者用端末へ提供する。そのような各薬局の情報には、例えば、薬局の所在地や、薬局に所属する薬剤師の経験や知識などが含まれてよい。これにより、患者は、各薬局の情報を比較しながら、自分が罹患している疾患に詳しい薬剤師が所属している薬局や、自分が行きやすい場所にある薬局を選定するものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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