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公開番号2025058959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024162514
出願日2024-09-19
発明の名称潤滑油用添加剤および潤滑油組成物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 145/14 20060101AFI20250402BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】本発明は、摩擦低減効果に優れる潤滑油用添加剤および潤滑油組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a)由来の構成単位を含み、前記水酸基の含有量が0.001~3.70mmol/gである重合体(A)を含有する、潤滑油用添加剤。また、前記潤滑油用添加剤を含む潤滑油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a)由来の構成単位を含み、前記水酸基の含有量が0.001~3.70mmol/gである重合体(A)を含有する、潤滑油用添加剤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ラジカル重合性単量体(a)が、下記式(1)で表される単量体、および下記式(2)で表される単量体の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
TIFF
2025058959000011.tif
27
170
(式中、R

は水素原子またはメチル基、R

~R

は、それぞれ独立して、水素原子または水酸基を示す。xは0~3の整数を示す。)
TIFF
2025058959000012.tif
39
170
(式中、R

は水素原子またはメチル基、R

はNHまたは酸素原子、R

は炭素数1~5のアルキレン基、または水酸基を有する炭素数1~5のアルキレン基、R

は水素原子または水酸基を示す。yは0~1の整数を示す。zは0~1の整数を示す。)
【請求項3】
前記重合体(A)が、さらに、アルキル基の炭素数が1~30のアルキル(メタ)アクリレート(b)由来の構成単位を含む、請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
【請求項4】
前記重合体(A)が、ブロック共重合体またはグラフト共重合体である、請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
【請求項5】
前記重合体(A)が、マクロモノマー(M)由来の構成単位を含む、請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
【請求項6】
前記マクロモノマー(M)が、ラジカル重合性単量体(m2)由来の構成単位を含む、請求項5に記載の潤滑油用添加剤。
【請求項7】
前記マクロモノマー(M)が、下記式(3)で表される構造を有する、請求項5に記載の潤滑油用添加剤。
TIFF
2025058959000013.tif
39
170
(式中、X

~X
p-1
は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基またはCH

OHを示し、Y

~Y

は、それぞれ独立して、前記マクロモノマー(M)の構成単位であるラジカル重合性単量体(m2)のX

~X
p-1
以外の不飽和炭化水素の置換基を示す。Zは末端基を表し、pは2~10000の整数を表す。)
【請求項8】
潤滑油用摩擦低減剤である、請求項1に記載の潤滑油用添加剤。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の潤滑油用添加剤を含む潤滑油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油に使用される添加剤および潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のエンジン油や駆動系油等に代表される潤滑油組成物は、ベースオイルと複数の添加剤で構成されている。添加剤の1種である摩擦低減剤は、摩擦の低減によって、エネルギー損失の削減効果や、焼き付き防止による機器の長寿命化の効果を付与する添加剤である。近年の省燃費化を目的とした潤滑油の低粘度化を背景に、金属同士の接触面の負荷は過酷さを増しており、摩擦低減剤の役割は一層重要なものとなってきている。
【0003】
摩擦低減剤としては、長鎖脂肪酸エステルおよび脂肪酸アミド等の油性向上剤や、リン酸エステルおよびジチオリン酸亜鉛等の摩耗防止剤、有機硫黄化合物および有機ハロゲン化合物等の極圧剤、有機モリブデン化合物等の摩擦調整剤等が挙げられる。しかし、使用条件や使用環境によっては、これらの添加剤だけでは、摩擦低減効果が不十分となる課題があった。この課題を克服するために、摩擦低減剤としてポリマー材料を用いる検討が進められている。
例えば、特許文献1には、アルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキルアクリレートを構成単量体とする共重合体が、潤滑油用摩擦摩耗低減剤として効果を発揮することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-124266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の潤滑油用摩擦摩耗低減剤では、摩擦の低減効果が不十分である。
本発明の主たる目的は、摩擦低減効果に優れる潤滑油用添加剤および潤滑油組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成を含む。
[1]少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a)由来の構成単位を含み、前記水酸基の含有量が0.001~3.70mmol/gである重合体(A)を含有する、潤滑油用添加剤。
[2]前記ラジカル重合性単量体(a)が、下記式(1)で表される単量体、および下記式(2)で表される単量体の少なくとも一方を含む、[1]に記載の潤滑油用添加剤。
TIFF
2025058959000001.tif
27
170
(式中、R

は水素原子またはメチル基、R

~R

は、それぞれ独立して、水素原子または水酸基を示す。xは0~3の整数を示す。)
TIFF
2025058959000002.tif
39
170
(式中、R

は水素原子またはメチル基、R

はNHまたは酸素原子、R

は炭素数1~5のアルキレン基、または水酸基を有する炭素数1~5のアルキレン基、R

は水素原子または水酸基を示す。yは0~1の整数を示す。zは0~1の整数を示す。)
[3]前記重合体(A)が、さらに、アルキル基の炭素数が1~30のアルキル(メタ)アクリレート(b)由来の構成単位を含む、[1]または[2]に記載の潤滑油用添加剤。
[4]前記重合体(A)が、ブロック共重合体またはグラフト共重合体である、[1]~[3]のいずれかに記載の潤滑油用添加剤。
[5]前記重合体(A)が、マクロモノマー(M)由来の構成単位を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の潤滑油用添加剤。
[6]前記マクロモノマー(M)が、ラジカル重合性単量体(m2)由来の構成単位を含む、[5]に記載の潤滑油用添加剤。
[7]前記マクロモノマー(M)が、下記式(3)で表される構造を有する、[5]に記載の潤滑油用添加剤。
TIFF
2025058959000003.tif
39
170
(式中、X

~X
p-1
は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基またはCH

OHを示し、Y

~Y

は、それぞれ独立して、前記マクロモノマー(M)の構成単位であるラジカル重合性単量体(m2)のX

~X
p-1
以外の不飽和炭化水素の置換基を示す。Zは末端基を表し、pは2~10000の整数を表す。)
[8]潤滑油用摩擦低減剤である、[1]~[7]のいずれに記載の潤滑油用添加剤。
[9][1]~[8]のいずれかに記載の潤滑油用添加剤を含む潤滑油組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、摩擦低減効果に優れる潤滑油用添加剤および潤滑油組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための単なる例示であって、本発明をこの実施の形態にのみ限定することは意図されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な態様で実施することが可能である。
【0009】
なお、本発明において、以下の用語は以下の意味を示す。
「(メタ)アクリル」は、「アクリル」および「メタクリル」の総称である。
「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」および「メタクリレート」の総称である。
「(メタ)アクリロイル基」は、「アクリロイル基」および「メタクリロイル基」の総称であり、CH

=C(R)-C(=O)-(Rは水素原子またはメチル基)で表される基である。
「マクロモノマー」は、ラジカル重合性基または付加反応性の官能基を有する重合物を意味する。
「ラジカル重合性単量体」とは、マクロモノマーではないエチレン性不飽和結合を有する単量体を意味する。
【0010】
[潤滑油用添加剤]
本発明の潤滑油用添加剤は、重合体(A)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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